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77.第一高校編[一学期]【全大会観戦】

    [今回は…]

※第七高校で海戦大会・魔法大会が開催!

第一高校では一珂院兄弟以外の生徒が一緒に観戦・見学していた。



(※2017年.最初の投稿です。)


【アブソリュート=ゼロ】

  第一高校編[一学期]

   【全大会観戦】



登場人物

①一珂院 恭(3年A組)

②一珂院 撩(2年A組)

③一珂院 翔(1年A組)

④北芝 璋(1年B組)

⑤北芝 泉(1年B組)



 日本魔法学部第一高校(東京都)

7月[一学期]


 ある日の午後


校内にある生徒会室にて

生徒会役員である会長の一珂院恭や副会長の一珂院撩や他の役員の一珂院翔や北芝璋や北芝泉の五人が集合してそれぞれの定位置の席に座って話し合っていた。

①「むぅ 今は『生徒会長軍』のメンバーの募集をしている最中なんだが……」

③「なんだ まだ集まらないのか? 恭兄」

①「ああ そうだな 何人かは来ているのだがな まだまだ足りていないから募集をかけているのだ。」

③「ふぅーん 大変だな」

①「……」

③「生徒会長を護るのが主な仕事なんだろう? メンバーになる部員にとって何かメリットでもあるのか?」

①「はぁ? 何を言ってる?」

③「……え?」

①「メリットって…結構 優遇しているぞ 部費も出るし内申書にも有効だし 将来 生徒会長になりたい生徒にはキッカケを与える役割もあるのだ。」

③「…え? そんなに凄いのか?」

①「なんだ 何も知らないのか? まだまだだな? 翔も よく勉強しておけ!」

③「……」

璋と泉の二人が撩に話しかけてきた。

④「あのー 聞いたんですけど…第七高校に行かれたそうですね?」

②「…ん? ああ そうだな 武道大会があってな 勿論 『陸堂瑛』の強さの確認の為にな。」

⑤「……武道大会…?」

②「…それがどうかしたか?」

④「…あっ いえ その えーと…」

⑤「あのっ! また第七高校に行きますか!?」

②「…ん? ああ そうだな まだ海戦大会や魔法大会があるからな まだまだ戦闘データが取れそうだな。」

④「……おっ!」

⑤「あのー もしよかったら私たちも一緒に行ってもよろしいですか?」

②「…ん? 一緒に行きたい? ああ いいよ」

④「本当ですか!? いいんですか?」

②「ふむ 構わんよ 弟の翔もまた行きたい…って言っていたしな よし観戦チケットの用意をするかな。」

④「あっ お金はこちらで出します。」

②「いいって いいって こちらの方で出すよ 遠慮するな 俺としては今まで一人で行っていたから……少し嬉しい……な」

④「ありがとうございます。」

⑤「ありがとうございます。」

②「ふふふ それでは出発日時とかはまた確認して連絡する それと集合場所は…第一高校(ここ)でいいか?」

④⑤「はい いいです」

②「ふむ よしよし」

その後も五人は話し合いを続けていた。


 ……………


7月

ある日の午前中

撩と翔と璋と泉の四人は高知県にある日本魔法学部第七高校で現在 (おこな)われている【海戦大会】の観戦・見学をしに来ていて特に『陸堂瑛』の活躍を見ていた。


これから今まさに "海戦大会" の決勝戦が始まろうとしていた。

【海戦大会】の決勝戦!

●陸堂瑛.VS.斎藤要一

③「おっ やっぱり陸堂瑛が決勝まで残ったのか?」

②「…相手は2学年の斎藤要一か……やはり実力者の彼が決勝まで残るのは当然の事だとも思うがな…。」

③「やっぱり撩兄の知っている生徒・選手なのか…?」

②「無論だ しかし裏の人間である彼がこんな大会などの表舞台に出てくるとはな…。」

③「…裏の人間…?」

②「…ふむ 詳細は言えないがそういう人間なのだよ 彼はな…。」

③「……」

⑤「…あっ!」

④「…す…凄い…!」

白熱したバトルで両者ともに譲らず……。

③「やっぱり斎藤要一って奴も凄く強いな…。」

②「当然だ! 凄く強くなければ決勝までは残っていない! それと…いい加減に呼び捨てで名前を言うのはやめろ! 仮にも先輩なんだぞ! 翔!」

③「…うぅっ 嫌だよ!」

②「…ちっ ふざけた奴だ!」

⑤「…あぁっ!」

④「うおぉーーーっ!!」

要一が瑛に倒されるがすぐに立ち上がり戦闘が再開されており…実力で勝る瑛を相手に要一も執拗に粘り強く瑛に食らいついていた。

③「うわっ しつこい」

②「…見事だ 何事にも最後まで果敢に攻める事が大切なのだ!」

③「でも あんまりしつこいと女の子に嫌われるぜ!」

②「…」(バカか? コイツ)

⑤「あっ…あぁーっ!」

④「キタァーーーッ!!」

要一も接戦・善戦・奮戦したのだが結局は瑛に倒されてしまった。

●【勝者 陸堂瑛】

③「スゲエェ! ホントにつえぇぞ!」

②「ふむ なるほどな やはりと言うべきか。」

⑤「はぁー 久しぶりに白熱してしまいました。」

④「ああ これは観戦する価値があったな!」

【優勝者 陸堂瑛】で海戦大会が終わった。


 ……………


その帰路(かえりみち)にて

撩と翔と璋と泉の四人は走っている黒塗りの高級自動車の後部座席で話し合っていた。

②「どうだった? 皆」

④「はい 第七高校ではあの様な大会を…?」

②「ああ そうだな 第七高校では武道大会・海戦大会・魔法大会の三大会が開催されているのだが…こういった大会は魔法学校では第七高校だけだな。」

⑤「……魔法大会…?」

③「でも…何で…第七高校だけなんだ?」

②「…やろうと思えば他の魔法学校でもできるだろうが…しかし戦闘に特化させようとしたのは第七高校だけのようだな。」

⑤「……」

③「へぇ~ そうなんだぁー」

④「これで武道大会・海戦大会の二大会が終了して…残りは魔法大会のみ…と言うことですか?」

②「ああ そうだな」

③「なんだか楽しみになってきたぜ!」

④「ああ 俺も同意見だ!」

⑤「はい そうですね!」

②「さて 残りの魔法大会だが…一緒に観戦するか?」

④⑤「はい お願いします!」

③「ああ もちろんだよ!」

②「よし 決まったな!」

その後 四人は自宅に帰っていった。


 ……………


8月

ある日の午前中

撩と翔と璋と泉の四人は高知県にある日本魔法学部第七高校で現在 (おこな)われている【魔法大会】の観戦・見学をしに来ていて特に『陸堂瑛』の活躍を見ていた。

②「…さて いよいよこれでラストだな…。」


そして決勝戦が開始された。

【魔法大会】の決勝戦!

●陸堂瑛.VS.斎藤要一

③「う~ん 最早 当然の様に陸堂瑛が決勝戦に出てくるな。」

④「ああ 確かに…な」

⑤「……はい……」

②「当然だ お前たちは勘違いしている様だが…瑛は真の実力を出し切っていないし…俺の知りたい力もまだ見せていないのだよ…。」

③④⑤「…」

②「…」(やはり…この程度の大会では瑛の最強の力を見る事ができない…か?)

③「おっ 斎藤要一も決勝戦進出した様だな さすがに凄く強いのだな。」

②「相変わらずお前は随分(ずいぶん)と上から目線だな。」

③「……そうか…?」

②「……」

⑤「あひゃっ!」

④「おおっ す…凄い…ぞ!」

白熱したバトルで両者ともに譲らず……。

③「へぇー 斎藤要一は格闘戦・肉弾戦だけでなく攻撃魔法も強力で凄いものだな。」

②「……やはり…要一…彼はこの大会にも……何か意図があるのか…?」

⑤「…あ…あ…あ…!」

④「…むむっ!」

要一が瑛の攻撃魔法に防御魔法で対抗して防ぎ…戦闘がなかなか終了しないようであり長期戦になるのかと思った…が。

②「まずいな!」

④⑤「…!?」

③「まずい…? 何がまずいんだよ 撩兄?」

②「このまま長期戦になれば先に魔法力が尽きるのは要一の方だ…!」

③④⑤「…えっ!?」

②「魔法力が無尽蔵にある瑛に対抗するには速攻・短期決戦で倒すしかない!」

撩の言う通りに両者の魔法力に差がつき始めていき…遂に瑛の強力な攻撃魔法が要一に直撃して倒されてしまった。

●【勝者 陸堂瑛】

②「…ちっ!」

③「ああっ! マジか!?」

④「…これは…起き上がれない…ぞ!」

⑤「…痛そう…」

【優勝者 陸堂瑛】で魔法大会が終わった。


 ……………


その帰路(かえりみち)にて

撩と翔と璋と泉の四人は走っている黒塗りの高級自動車の後部座席で話し合っていた。

②「まさか…ここまで…とはな…。」

③「これで…陸堂瑛は三大会全優勝による三冠と言うことになるよな。」

④「それって凄いことですよね。」

⑤「はい そうですね」

②「瑛は1学年の頃から大会に参加していて三大会全優勝している…つまり三冠連覇という今まで誰にも成し遂げられていない偉業を成し遂げている。」

③「ひゃー マジかよ?」

④「だから 撩先輩も瑛先輩に興味を持った…という訳ですか?」

⑤「……」

②「まぁ それ以前から知っていたんだが…今回のはあくまでも戦闘データの収集だけだけどな。」

⑤「…戦闘データ…? 戦われるのですか?」

③「単なる撩兄の趣味だよ。」

④「…趣味…?」

②「まぁ その話しはそのぐらいでいいだろう?」

④⑤「……はい……」

③「…で 今回のは良いデータが取れたのかい? 撩兄」

②「ああ なかなか良いデータが取れたと思う まずまずの収穫だな。」

③「そいつはよかったな。」

④⑤「……」

こうして四人は自宅に帰っていった。



  ―――――――



【海戦大会・魔法大会観戦】

日本魔法学部第一高校(東京都)の生徒である一珂院撩が日本魔法学部第七高校(高知県)で開催されている海戦大会・魔法大会の観戦に毎年7月・8月にはわざわざ来ていて主に『陸堂瑛』をはじめとする上級実力者たちの【戦闘データ】の収集をしている。

今回は弟の一珂院翔だけではなく北芝璋・北芝泉の北芝兄妹も一緒に大会を観戦していて四人で第七高校まで来ていた。

撩以外の三人は第七高校の見学的な立場で来ていて大会観戦はむしろオマケだと思っている。



  『魔法世界の乗り物』

   【普通高級自動車】

     [一珂院編]

黒塗りの長細い高級自動車で一般的な設備(カーナビ・ラジオ・時計・冷房・暖房など)は当然の事だが後部座席は対面式の席が2つ付いており小型のテーブルやテレビや冷蔵庫などもあり撩と翔の二人と璋と泉の二人に分かれて座っていた。

動力は特殊なガソリンエンジンを使用しており排気ガスは排出されない。

運転手は一珂院家専属の運転手がちゃんとついていて安全運転を心掛けている。



 『日本魔法学部第七高校』

     [戦闘編]

日本魔法学部第七高校では他の魔法学校の高校よりも比較的戦闘ができる生徒がいる中で…3学年では【二大巨神】と言われている平塚凱都と武藤誠に加えて神崎和幸の三人で "三傑" や "三巨頭" などと呼ばれていてこの三人が物凄く強いのだが…一方で2学年では新たに【四天王】と呼ばわれている陸堂瑛と陸堂翼と影森慶慈と斎藤要一の四人がいるのだがこの四人が特に圧倒的に強いのだ。

上記のように第七高校では戦闘に強い生徒が多くいるようだ。


登場人物紹介



一珂院 翔

(いちかいん しょう)


年齢:15歳

身体:175cm

誕生日:8月16日(獅子座)

東京都出身

趣味:美少女アイドルグッズの収集

在籍:1年生(1年A組)

所属:生徒会書記

家族構成:兄(2人いる)

一人称:[俺]


日本魔法学部第一高校の男子生徒。

成績・運動・魔法共に大変優秀であり勉強も好きな方である。

一珂院家の豪邸から黒塗りの高級自動車に乗って学校に通学しているが第一高校の男子寮にも自分の部屋がある。

性格はお気楽主義のお調子者で世渡り上手でもあり自分の兄たちが最強であると疑わない。

戦闘能力は高い方だが格闘能力は陸堂瑛が当然の事だが一珂院の兄たちよりも劣るもののそれでも強く…攻撃魔法も近接型・遠距離型共に所有しておりかなり強力である。

名家・一珂院財閥の三男であり御曹司でもあり恭や撩の弟にあたる。

一珂院家の三兄弟はいずれも優秀であるが三男という事もあり他の兄たちよりはあらゆる面で少し劣るようだ。

美少女アイドルに大変興味があり二次元でも三次元でも問わずに好きでグッズも集めている。

現在は生徒会の書記を務めていて陸堂兄弟とは知り合いで少し面識があるようだ。


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