76.第一高校編[一学期]【武道大会観戦】
[今回は…]
※第七高校で武道大会が開催!
第六高校の六甲院姉妹が観戦・見学していたが、実は第一高校の一珂院兄弟も観戦・見学していた。
(※2016年.最後の投稿です。)
【アブソリュート=ゼロ】
第一高校編[一学期]
【武道大会観戦】
登場人物
①一珂院 恭(3年A組)
②一珂院 撩(2年A組)
③一珂院 翔(1年A組)
④北芝 璋(1年B組)
⑤北芝 泉(1年B組)
ある日の夜
東京都にある一珂院家の豪邸
豪邸内にあるリビング
リビング内には一珂院恭・一珂院撩・一珂院翔の三人が大きなソファーに座りゆっくりと寛ぎながら話し合っていた。
①「おい そういえば…今度も行くのか? …撩よ」
②「無論 当然だ! 俺は行かなければならない!」
③「…え? 行くって 何処に行くんだ…? 撩兄」
②「ああ 第七高校がある高知県に行くのさ そろそろ武道大会の時期だからな やっと "あの男" の『戦闘データ』をまたとれる時期がやって来たと言う訳だ。」
③「…? 第七高校? 武道大会? あの男? 戦闘データ? …何を言っているんだ? …撩兄?」
①「ふん 第七高校にはあの『陸堂瑛』がいる …と言えば いくらお前でも察しがつくだろう? あの男の強さをよく見てくる…と言う訳だ。」
②「第七高校では毎年この時期になると武道大会が開催されるのだが…瑛の奴も参加するつもりらしいからな。」
③「ああ 彼ね なるほどね それで撩兄と恭兄の二人は第七高校に行くんだな?」
①「ふん 私は行かんぞ! 興味などないわ!」
②「行くのは俺だけだ どうだ 翔 お前も行くか? もし行くなら お前の分の観戦チケットも用意しようか?」
③「うぅ~ん どうしようかなぁ~? 行こうかな? 考えておくよ。 撩兄」
②「まぁ そうだな 検討するんだな 翔 別に強要するつもりはない 『陸堂瑛』の様子を見るのは単なる俺の趣味のようなものだからな。」
③「うん そうだね…って まさか 撩兄には "そっち" の興味があるのかっ!?」
①「アホか! お前は!!」
②「ふふふ まぁ そういうことにしておけ 翔」
③「……」
①「ふん 要するに撩は陸堂瑛の実力が知りたいだけなんだろう?」
②「まぁな それでも本気全力の半分も見られないだろうがな。」
③「ふぅーん そうなんだ」
その後も一珂院三兄弟の三人は話し合いは続けていた。
……………
ある日の朝
東京都にある北芝家
…ピピ…ピピ…ピピ…(目覚まし時計の音)
北芝璋は自分のベッドで寝ていた。
④「…うぅっ」
ムニュ
璋の手が北芝泉の胸を揉んでいた。
そこには泉が上下水色の縞模様の下着姿で眠っていた。
⑤「むにゃ」
④「…またか? 泉」
璋はおもむろに起きた。
④「おい 起きろ 泉」
⑤「むにゃ おはようございます 璋」
④「…泉 いい加減に自分のベッドで眠ってくれよ。 それと下着のままで寝るなよ 風邪ひくぞ。」
⑤「ふあぁー すみません そうですよねー むにゃ」
④「はぁー 俺はもう起きるぞ! 泉!」
⑤「うぅーん 私も起きますよー 璋」
そして二人共 起きてきて学校に行く準備をしていた。
……………
6月
ある日の午前中
撩と翔の二人は高知県にある日本魔法学部第七高校で現在 行われている【武道大会】の観戦・見学をしに来ていて特に『陸堂瑛』の活躍を見ていた。
③「……彼が陸堂瑛かい? 撩兄」
②「ああ そうだ 丁度 今から決勝戦が始まるようだな。」
【武道大会】の決勝戦!
●陸堂瑛.VS.影森慶慈
③「撩兄 相手の男は誰?」
②「2学年の影森慶慈……かなりの実力者で接近戦に特化した強力なボクサーだな。」
③「へぇ~ 凄いな それは…」
白熱したバトルで両者ともに譲らず……。
③「…互角…?」
②「…」
③「……あっ!」
慶慈が瑛に倒されるがすぐに立ち上がり戦闘が再開されており…パワーでは瑛が勝りスタミナでは慶慈の方が優れているようで…まさに実力伯仲である。
③「…なんかさぁ 陸堂瑛も全然たいしたことがないよね? 撩兄」
②「ふん それならお前! 影森慶慈と戦ってみるか? 彼がどれほど凄いか その身で味わえ! 翔!」
③「…うぅっ 嫌だよ!」
②「…」
まもなく制限時間となり決着は判定となった。
②「…判定か?」
③「どっちが優勢だったんだ? 撩兄」
②「おそらくは瑛の優勢勝ち…ってところか?」
③「へぇ~ …ん?」
判定は……【勝者 陸堂瑛】
③「おおーっ! スゲエェ!」
②「ふむ なるほど やはりな」
【優勝者 陸堂瑛】で武道大会が終わった。
……………
その帰路にて
撩と翔の二人は走っている黒塗りの高級自動車の後部座席で話し合っていた。
②「どうだった? 陸堂瑛と言う男を実際に見て…?」
③「なかなかの凄い奴だと言うことは判ったけど…撩兄が気にするほどのこともないよな?」
②「ふふふ まぁ あの武道大会だけでは彼の真の実力がはかれないかもな? おそらくは本気全力の半分も出してはいないだろうからな?」
③「ふぅーん なるほどね まずは様子見…って コトだろう? 撩兄も陸堂瑛も…」
②「…」
③「あれ? 何か違ったか?」
②「ふふふ 陸堂瑛か 彼はいずれは【ゼロ】にも選定されるだろうな。」
③「へぇ~ そうなんだぁ~」
②「…ふっ…」
こうして二人は自宅に帰っていった。
―――――――
【武道大会観戦】
日本魔法学部第一高校(東京都)の生徒である一珂院撩が日本魔法学部第七高校(高知県)で開催されている武道大会の観戦に毎年6月にはわざわざ来ていて主に『陸堂瑛』をはじめとする上級実力者たちの【戦闘データ】の収集をしている。
撩は魔法学校の第一高校は勿論の事 第二高校から第七高校までの生徒で主だった上級実力者たちの【戦闘データ】を独自に収集して分析・保存している。
本人は単なる趣味と言っているが…なんだかどことなく陸堂翼に似ている…。(……偵察じゃないよ!?)
【ライバル関係】
「一珂院撩」と「八陀院凌」と「四豊院奏」と「七照院燕彦」の四人は物凄い実力の持ち主であり戦闘技術においても近距離・遠距離共に抜群の威力・速度を誇っている。
さらには「陸堂瑛」も上記の四人と同様に最強の実力を持ち戦闘技術も近距離・遠距離共に最強クラスを持っている。
そんな中で五人がそれぞれお互いの存在や実力などをよく認識しておりその中でも「一珂院撩」と「陸堂瑛」はライバル関係でもあるようだが…。
ちなみに五人全員は普段から普通の戦闘では本気全力の半分も出さない様に制御維持と心掛けをしている。
『名家・財閥一覧表』
今現在でこの小説の【魔法世界】に登場していて日本に存在している名家(名士)・財閥を紹介する。
◎日本魔法学部第七高校(高知県)
●名家・神崎家 ……普通財閥(徳島県)
●名家・佐久間家……普通財閥(愛知県)
◎日本魔法学部第六高校(島根県)
●名家・六甲院家……上級財閥(島根県)
●名家・黒澤家 ……普通財閥(鳥取県)
◎日本魔法学部第五高校(福岡県)
●名家・西九条家……普通財閥(熊本県)
●名家・九道院家……上級財閥(佐賀県)
◎日本魔法学部第四高校(宮城県)
●名家・三葉院家……上級財閥(宮城県)
●名家・四豊院家……上級財閥(岩手県)
◎日本魔法学部第三高校(長野県)
●名家・二爽院家……上級財閥(長野県)
●名家・七照院家……上級財閥(岐阜県)
◎日本魔法学部第二高校(奈良県)
●名家・園八林家……普通財閥(奈良県)
●名家・八陀院家……上級財閥(奈良県)
◎日本魔法学部第一高校(東京都)
●名家・一珂院家……上級財閥(東京都)
※今現在で登場している名家・財閥は以上であり また登場したら もしかしたら紹介するかもしれない…。
登場人物紹介
一珂院 恭
(いちかいん きょう)
年齢:18歳
身体:185cm
誕生日:4月1日(牡羊座)
東京都出身
趣味:魔法関係本の読書
在籍:3年生(3年A組)
所属:生徒会会長
家族構成:弟(2人いる)
一人称:[私]
日本魔法学部第一高校の男子生徒。
成績・運動・魔法共に非常に優秀であり不得意なモノはない。
一珂院家の豪邸から黒塗りの高級自動車に乗って学校に通学している。
性格は非常に真面目であり曲がったことは許さない頑固者であり先導者でもある。
戦闘能力は非常に高く格闘能力は陸堂瑛や一珂院撩よりは劣るもののそれでも強く…攻撃魔法も非常に強くて近接型・遠距離型共に所有しており大変強力である。
名家・一珂院財閥の長男であり次期総帥にあたり撩や翔の兄にあたる。
両親の所在や詳細は不明であり現在の総帥も不明。
一珂院家の三兄弟はいずれも優秀でありエリート兄弟の長男でもある恭は特に勉強やスポーツ面などの他にもリーダーシップにも優れている。
また魔法の知識が豊富であり魔法創学技術士の資格や基礎魔法技術資格検定1級の資格などを所有している。
現在は生徒会の会長を務めていて陸堂兄弟とも知り合いでかなりの面識があるようだ。