72.第二高校編[三学期]【卒業式】
【アブソリュート=ゼロ】
第二高校編[三学期]
【卒業式】
※第二高校でも1月の行事である『会長会』も無事終わり残す行事は【卒業式】のみとなっていた。
登場人物
①柏橋 伊鈴(1年A組)
②八陀院 凌(2年C組)
③八陀院 蒼依(3年A組)
④池幡 剛太(2年B組)
⑤園八林 みなみ(2年B組)
⑥エミリ・ハングヴァーグス(1年B組)
⑦エミル・ハングヴァーグス(1年B組)
⑧黒峰 豪太(1年C組)
⑨相模原 煕(1年C組)
⑩久保原 ひとみ(1年C組)
日本魔法学部第二高校(奈良県)
1月[三学期]
ある日の午後
生徒会室にて
放課後
生徒会役員である柏橋伊鈴と黒峰豪太と園八林みなみと池幡剛太と八陀院蒼依の五人と『生徒会長軍』であるエミリ・ハングヴァーグスとエミル・ハングヴァーグスと相模原煕と八陀院凌の四人の過去最高の計九名が室内にいて 席位置は会長である伊鈴が定位置にいて伊鈴以外は特に決まっておらず ほとんどの生徒が適当に座ったり立ったりしていた。
蒼依たちは『会長会』で購入していたお土産を既に生徒会室にいた皆に手渡していた。
また この頃になると "久保原ひとみ" と言う名前の女子生徒も生徒会室に来るようになっていた。
①「それが…あれですわ」
⑧「ん~~?」
⑨「…むっ!」
⑩「わっかんなーい」
伊鈴は不良で勉強駄目な豪太・煕・ひとみの三人にまとめて進級試験の勉強を見ていた。
①「…解らないですか? え~と ですから…これが―――」
⑧「ふぅーん そうか?」
⑨「…?」
⑩「んー? まだ解らんわ?」
それを見ていたエミリとエミルが……。
⑥「ねぇ アンタ 何その態度? 教わる気あるの?」
⑦「そうよ せっかく 伊鈴が忙しい中 教えてくれているのに!」
⑩「うっさいなーっ! 本当に解んないんだからしょうがないでしょっ!?」
⑥「なによ! それ!」
⑦「ふん! 偉そうに!」
①「あ あのー」
⑩「そういうアンタたちは試験勉強しないで大丈夫なの!?」
⑥「ワタシたちは全然平気~」
⑦「チョー 余裕~」
⑩「…くっ! 優等生め!」
①「…はぁ~」
⑨「おい やめろ! ひとみ 試験勉強に集中しろ!」
⑧「そうだぜ せっかく伊鈴が教えてくれているのにお前 2年生に進級したくないのか?」
⑩「…したいわよ!」
⑨「…ならば 試験勉強に集中しろ! ひとみ!」
⑩「だって! 外野がうるさい―――」
⑧「集中っ!!」
⑩「……うぐっ!?」
①「…」(…二人共 彼女には厳しいですわね…?)
⑤「ふふふ 三人共 頑張ってね! 」
④「まぁ 頑張れよ! 三人共」
③「そうだね 三人共 頑張りましょう!」
②「…」
⑩「ねぇ 伊鈴ちゃん?」
ひとみは伊鈴にそぉっと小声で耳打ちした。
①「……はい? 何ですか?」
⑩「あの人…凌先輩は進級試験勉強をしなくていいのかな?」
①「…えっ!?」
蒼依は伊鈴とひとみの二人の会話の間を裂くように割って入っていき話しかけてきた。
③「それはね……凌はああ見えて意外と結構 頭が良いからだよ。」
⑩「…え? そうなんスか?」
①「……だそうですわ」
⑧⑨「……」
④「ほう そうなのか?」
⑤「へぇー そうなんだ~」
⑩「では 何故 凌先輩はC組なのですか?」
③「さぁ? 何故だろうね?」
②「……興味がないからだ。」
今度は凌が伊鈴たちの会話に割り込むように入っていき話しかけてきた。
②「ふん 何だがAだのBだのCだの 面倒臭いな それに底辺にいた方が気楽だぜ。」
⑩「………」
③「……だそうだよ」
⑧⑨「……」
⑥⑦「ふぅーん そうなの」
④「ほう なるほどな」
⑤「ふふふ さすがね」
①「……で では三人共…進級試験勉強の続きをしましょうか?」
⑧⑨「……ああ わかった」
⑩「……うん そうだね」
②「……」
その後も生徒会室では複数の声が聞こえていて話し合いが続けられていた。
……………
2月[三学期]
日本魔法学部第二高校でも進級試験の季節がやって来た。
多くの優等生と多くの不良生徒に分かれているのがこの学校の特徴である。
園八林みなみと池幡剛太と八陀院凌の三人は普通に進級試験を合格して3学年の進級を決めた。
エミリ・ハングヴァーグスとエミル・ハングヴァーグスの二人も普通に進級試験を合格して2学年の進級を決めた。
やっぱり不良の黒峰豪太と相模原煕と久保原ひとみの三人はなんとか頑張って辛うじて進級試験を合格して2学年の進級を決めた。
そして最後の柏橋伊鈴は余裕で楽々と進級試験を合格して2学年の進級を決めた。
全員が進級試験に合格した。
後日
生徒会室にて
進級試験終了後の伊鈴たち十人が集まって話し合っていた。
⑧「…や やっと…終わったか? 進級試験…」
⑨「はぁ~ 本当に終わったのか? 進級試験…」
⑩「いやぁ 本当に大変だったわよ! 進級試験…」
⑦「余裕だったよねぇ」
⑥「チョー 余裕~」
⑩「…くっ 優等生め!」
①「はぁ~ 仲良くして下さい! 三人共」
⑧⑨「そうだぞ! 三人共」
⑥⑦⑩「むむぅ~~」
③「やれやれ 凌の方も進級試験期間中ぐらいは少しはおとなしくしたらどうなんだ?」
②「…ちっ!」
④「…なんだ? 蒼依さん」
⑤「…なーに? 蒼依さん」
③「それがね……進級試験期間中にもかかわらず 凌がまた他校の不良共と揉めてね 本当に大変だったんだよ。」
②「……ふん」
④「ほう やるな! 凌」
⑤「ふふふ さすがね」
⑥⑦「…」
③「……はぁ~ そう言うなよ 二人共」
⑩「はぁー 進級試験期間中でもしっかり不良してますね~ 凌先輩は…」
⑧「…俺は進級試験勉強でそんな余裕はなかったな…」
⑨「ああ 俺もだよ」
①「…」(もし 余裕だったら二人も不良をしていましたか?)
②「………」
その後も生徒会室では複数の声が聞こえていて話し合いが続けられていた。
……………
3月[三学期]
【卒業式】
日本魔法学部第二高校の卒業式が行われ会長の柏橋伊鈴率いる生徒会が司会進行を受け持ち生徒会役員がそれぞれ役割を分担していた。
1.卒業生入場
2.校長の挨拶
3.各賞賞状授与
4.卒業証書授与
5.在校生祝辞 代表:園八林みなみ
6.卒業生挨拶 代表:八陀院蒼依
7.生徒会会長送辞(柏橋伊鈴)
8.卒業生退場
校庭にて全員集合
伊鈴たち生徒会役員や凌たち『生徒会長軍』の九人は蒼依や卒業生を送り出す為の挨拶をしていた。
④「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑤「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑦「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑥「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑧「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑨「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑩「皆さん 卒業おめでとうございます。」
①「卒業生の皆さん ご卒業おめでとうございます。」
③「ありがとうございます。」
②「…ふん 蒼依は4月からもこの学校に来るのか?」
③「…いや いつも学校に居る訳ではないよ こう見えて結構 忙しいからね 居ない方が多いかも。」
②「…ふむ そうか…」
こうして『日本魔法学部第二高校』の【卒業式】を無事終える事ができた…。
卒業生
八陀院 蒼依(3年A組)
新3年生
八陀院 凌(2年C組)
園八林 みなみ(2年B組)
池幡 剛太(2年B組)
新2年生
柏橋 伊鈴(1年A組)
黒峰 豪太(1年C組)
相模原 煕(1年C組)
久保原 ひとみ(1年C組)
エミリ・ハングヴァーグス(1年B組)
エミル・ハングヴァーグス(1年B組)
―――――――
【後日談】
今回はいよいよ最終話でもある【卒業式】なのだが その前の進級試験期間中でもやっぱり八陀院凌の不良ぶりは健在であったようだ。
とにかく問題を起こすのが得意な凌に八陀院蒼依も頭を抱えており最早呆れ顔である。
凌ならばたとえ他校(普通の学校を含めて)の不良生徒でも例外なく揉めて問題を起こすのである。
一方の生徒会の会長である柏橋伊鈴も優等生と不良生徒で二分したこの学校をこれからどうまとめていくのか……腕の見せどころである。
【登場人物紹介】
[簡易型]
[久保原 ひとみ]
年齢:16歳
滋賀県出身
日本魔法学部第二高校の女子生徒。(1年生)
黒峰豪太や相模原煕と同じ不良仲間であり煕の彼女である。
不良とは言っているが普通の女の子である。
豪太たち同様に八陀院凌の凄さにかなり改心しているようである。
(※その他の詳細は後書きを参照して下さい)
【今後の予定】
1.[生徒会長軍の今後]
不良少女である久保原ひとみも『生徒会長軍』に所属する事が決定した。
さらに園八林みなみは『生徒会長軍』から正式に脱退して池幡剛太は正式にそのまま残る事が決定している。
※『生徒会長軍』の新メンバーが下記の通りである。
●現在新たに確認されている主な部員
◎部長
八陀院凌(2年C組)
◎部員
池幡剛太(2年B組)
エミリ・ハングヴァーグス(1年B組)
エミル・ハングヴァーグス(1年B組)
相模原煕(1年C組)
久保原ひとみ(1年C組)
―――
2.[八陀院蒼依の今後]
蒼依の卒業に伴い生徒会役員の庶務が空席となり役員は現在四人となる。
(※第二高校では生徒会の会長と副会長は『生徒会長軍』に所属できない)
また蒼依は "第二高校の理事長" でもある為に今後も学校に残るのだが 彼も多忙の為にそんなには学校に居ないようであり 最早『生徒会長軍』の護衛対象でもないので自由である。
―――
3.[柏橋伊鈴の今後]
蒼依が今まで組織・担当していた『生徒会長軍』や部活連代表などの管理・運営等も生徒会の現会長である伊鈴が引き継ぐ事になる。
今まで優等生しか参加できなかった生徒会役員や『生徒会長軍』などに不良生徒でも参加させていて『生徒会長軍』では既に八陀院凌と言う前例もあるので少しでも優等生と不良生徒との仲がまずは宥和から最終的には融和になれば…と……やはり伊鈴は策士である。
【陸堂瑛の軌跡4】
[簡易型]
●翌年
1月[京都防衛戦:(京都府)]
「陸堂兄弟が元米国軍人と戦闘し見事に勝利した」
1月[新年挨拶:(徳島県→島根県→熊本県)]
「陸堂兄弟は神崎家・六甲院家・西九条家にそれぞれ新年の挨拶をした」
1月[『会長会』:(長崎県)]
「陸堂兄弟は生徒会役員の代表として行事に参加」
1月[麻雀世界大会:(アメリカ)]
「陸堂兄弟は麻雀世界戦を観戦」
2月[【ゼロ】選考会:(スイス)]
「陸堂瑛は日本代表として参加し見事に優勝した」
2月[墓参り:(AAA国)]
「陸堂兄弟は両親の墓参りをした」
2月[進級試験:(第七高校)]
「陸堂兄弟は見事に進級試験に合格した」
3月[卒業式:(第七高校)]
「陸堂兄弟は生徒会役員として司会進行を仕切る」
(※ここでは陸堂瑛の今までの物語で掲載している事柄だけを表記している)
登場人物紹介
久保原 ひとみ
(くぼはら ひとみ)
年齢:16歳
身長:163cm
誕生日:8月8日(獅子座)
3サイズ:B88/W59/H86
滋賀県出身
趣味:読書・料理
在籍:1年生(1年C組)
所属:???
家族構成:???
一人称:[私.ワタシなど]
日本魔法学部第二高校の女子生徒。
成績は結構ヤバイ方であり勉強は得意ではない。
運動神経は普通。
魔法実技に関しても低評価を受けていて魔法自体も得意ではない。
普段から授業中は寝ているコトが多いようだ。
容姿は "長髪金髪ボサ髪" が特徴の意外にグラマーな体型の結構 可愛い美少女である。
性格は基本…強情で短気だがその奥には優しさもあり普通の女の子らしいところもある。
そしてあまり融通が利かないようだが…。
第二高校の女子寮に住んでいて そこから学校に徒歩通学している。
戦闘能力は格闘能力がケンカに少し強い程度であり伊鈴よりも少し弱く…魔法能力に関しては苦手なので攻撃魔法も防御魔法も使用できない。
普通の家族であるようだが しばらくは原因不明の疎遠となっている。
黒峰豪太や相模原煕と同じ不良グループの一人で俗に言う「レディース」と言う奴であり 彼女はその「レディースグループ」のリーダーで煕とは恋人同士でもある。
不良グループのリーダーである豪太から勝利し彼氏である煕も "呪術" の呪縛から救出してくれた八陀院凌・八陀院蒼依には頭が上がらないようで尊敬している。
そして何故か…柏橋伊鈴とは気が合うようだ。