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71.第二高校編[三学期]【会長会:2】

   【※注意】


今回の『会長会』は第二高校版の後編です。


今回も登場人物が多くなっていますので、混乱しないように、ご注意して下さい。

では、そのつもりで宜しくお願いします。


【アブソリュート=ゼロ】

  第二高校編[三学期]

    【会長会】



※前回の『会長会』の続きをお送りします。



登場人物

●第二高校

①柏橋 伊鈴(1年A組)

②八陀院 凌(2年C組)

③八陀院 蒼依(3年A組)

④黒峰 豪太(1年C組)

●第三高校

⑤二爽院 鷹紀(2年A組)

⑥二爽院 静花(2年A組)

⑦梶崎 愛莉(1年B組)

●第一高校

⑧一珂院 撩(2年A組)

⑨一珂院 恭(3年A組)

⑩一珂院 翔(1年A組)

●第七高校

⑪陸堂 翼(2年B組)

⑫陸堂 瑛(2年B組)



 《『会長会』2日目》


1月

【長崎県/高級ホテル】

朝[ホテル:会場/集会]

(2日目/AM.9:00-PM.0:00)

1.【会長報告会】

魔法学校.全七校の生徒会の会長・副会長たちが全員揃って席に着いていた。

まず最初は第一高校の生徒会の会長から発表を開始していた。

●第一高校の生徒会の会長.一珂院撩の発表を開始。

⑧「やっほー みんなー 元気ー?」

⑨「おいっ! 何やっている! 真面目にやれっ! 撩!」

⑧「ゴホン えー 自分は第一高校の生徒会の会長.一珂院撩です。 では始めます。 自分たちの学校では……」

  ………[発表中]………

⑧「…以上で第一高校の報告を終わります。 どうもありがとうございました。」

◎第一高校の生徒会の会長.一珂院撩が発表を終了。

⑨「まったく! 衆目の前でふざけるな! 我らが一珂院の名を(けな)すつもりか?」

⑧「はいはい わかったよ」

⑩「ぷっはっはっはっ」

●第二高校の生徒会の会長.柏橋伊鈴が発表を開始。

①「はじめまして わたくしは第二高校の生徒会の会長.柏橋伊鈴です。 どうぞ宜しくお願いします。 えー わたくしたちの学校では……」

  ………[発表中]………

①「…以上で第二高校のご報告を終わります。 ご静聴ありがとうございました。」

◎第二高校の生徒会の会長.柏橋伊鈴が発表を終了。

④「おっ 伊鈴 お疲れ様」

①「ありがとうございます はぁー 緊張しましたよ。」

③「いやぁ 初めてにしてはなかなかのモノでしたね。」

②「ふぅーん やるな」

●第三高校の生徒会の会長.二爽院鷹紀が発表を開始。

⑤「皆さん どうもです 私は第三高校の生徒会の会長.二爽院鷹紀です。 宜しくです さて 私たちの学校では……」

  ………[発表中]………

⑤「…以上で第三高校の報告を終ります。 どうもありがとうございました。」

◎第三高校の生徒会の会長.二爽院鷹紀が発表を終了。

⑥「お疲れ様でしたわ お兄様」

⑦「お疲れ様です 鷹紀様」

⑤「ああ どうも 二人共」

その後も第四高校から第七高校までの生徒会の会長が "報告会" の発表を開始し……そして無事終了していた。


続いて魔法学校.全七校による意見交換が(おこな)われた。

 …ざわざわ

②「…」

①「…なるほど 意見交換ですか…?」

④「それにしても 凄い面々がこの "報告会" に揃っていますよね。」

③「ああ そうだね いい機会だから二人共 この場に揃っている会長・副会長の顔と名前ぐらいは覚えておきなさい。」

①④「…はい…」

②「…ふん…」

こうして【会長報告会】を無事終えて生徒たちは続々と自分の部屋に戻っていった。


昼[ホテル:休憩所/休憩]

(2日目/PM.0:05)

陸堂兄弟は自分たちの部屋の近くにある休憩所で少しだけ休んでいた。

⑫「…」

⑪「…そろそろ部屋に戻りますか? 瑛」

⑫「…ああ そうだな…」

そこに蒼依と凌の二人が現れた。

⑪「やぁ どうもです お二人さん」

③「やぁ どうもです 陸堂兄弟」

②「ふん まさか キサマが生徒会の会長とはな… 瑛よ」

⑫「…まぁな…」

③「それにしても さっきの "報告会" の発表はなかなかのモノでしたね 瑛にしてはね…」

⑫「…そいつはどうも…」

⑪「ありがとうございます。」

②「まぁ せいぜい頑張りな 瑛会長」

⑫「…ああ そうだな…」

③「では 失礼しますね 陸堂兄弟」

⑪「はい どうもでした お二人さん」

⑫「…ふん…」

②「…」

蒼依と凌の二人はその場を立ち去った。


昼[ホテル:会場/昼食]

(2日目/PM.0:30)

他の魔法学校の生徒たちも続々と会場に来ていて席に着いていた。

柏橋伊鈴・黒峰豪太・八陀院蒼依・八陀院凌の四人も既に例の場所の席に着いていて昼食を食べていた。

 …ざわざわ

①「へぇー ここの昼食も結構 豪華ですよね? 豪太くん」

④「ああ 確かにな 伊鈴 さすがは高級ホテルだけのコトはあるよな。」

③「ふふふ これもなかなか美味しいですね。 凌」

②「…ああ そうだな 蒼依」

その後も伊鈴たち四人は昼食を食べ続けていた。


そして食べ終えた生徒から続々と自分の部屋に戻っていった。


昼[ホテル:作業部屋/会議]

(2日目/PM.1:20)

伊鈴・豪太・蒼依・凌の四人が "作業部屋" に集まっていて 次の【魔法連絡会】について話し合っていた。

②「……」

③「ふう ()()えずはホッとしているよ 伊鈴ちゃん 1学年の発表にしてはまずまずのデキだったよ。」

①「ありがとうございます。」

④「うんうん やっぱり伊鈴を会長にして本当に良かったと思うよ 他の奴ではこうはいかないからな。」

③「うん 確かに非常に良い人材だよ。」

②「…ふっ…」

①「本当にありがとうございます 大変恐縮です。」

③「それでだ……次の【魔法連絡会】なのだが…先程の【会長報告会】とは違い 特に発表とかはなく ただ連絡事項や注意事項を聞くだけだよ。」

①「…はい…」

④「へぇ~ そうッスか…」

③「もし 質問とかがあればあらかじめ決めておくといいよ もっともウチの学校ではあまり質問しないけどね。」

①④「……」

②「…ふん…」

その後も伊鈴たち四人は話し合いを続けていた。


昼[ホテル:会場/集会]

(2日目/PM.2:00-PM.5:00)

2.【魔法連絡会】

魔法学校.全七校の生徒会の会長・副会長たちが全員揃って席に着いていた。

日本政府の魔法担当者は魔法に関する話しをしていた。

①「…」

④「…話しが長いッス…ね…」

③「しっ 静かに」

④「あっ …はい…」

②「…」

④「…」(伊鈴も凌さんも蒼依さんも静かに聞いているよな よし 俺だって!)

 …しばらくして…

日本政府は日本代表として[【ゼロ】選考会]の参加に「陸堂瑛」を選定した事を発表していた。

 …ざわざわ

②「…ちぃっ!」

③「…むぅっ!」

①「…ん?」

④「…なんだ?」

伊鈴と豪太の二人は不思議そうな顔で蒼依や凌の方を向いて見ていた。

⑥「やっぱり! さすがですわねぇー! 瑛様は!」

⑦「はい! そうですよね! 静花様」

⑨「…ちぃっ!」

⑩「へぇー 凄いな」

⑤「なるほど やはり彼か…」

⑧「…ふん やはり彼か…」

こうして【魔法連絡会】を無事終えて生徒たちは続々と自分の部屋に戻っていった。


夕方[ホテル:休憩所/休憩]

(2日目/PM.6:30)

蒼依と凌の二人は自分たちの部屋の近くにある休憩所で少し休んでいた。

②「……」

③「……」

…しばらくは沈黙が続いていたのだが…。

そこに一珂院三兄弟が現れた。

⑧「…よう 暇か? 凌」

②「…ん? …撩か?」

③「おや これは一珂院三兄弟ですか。」

⑩「はい どうもです 八陀院先輩方」

⑨「やぁ 元気そうだな 二人共 ところで…ここで一体何をしているのだ?」

③「休憩中ですよ!」

⑨「…そうか…」

②「ふっ それにしても 残念だったな? 撩よ [【ゼロ】選考会]に選定されたのが お前ではなくてな?」

⑧「ああ そのことか? 何 別に残念ではないよ むしろ予想通りだよ。」

③「…なに…?」

②「…強がりかい?」

⑧「…まぁ そうだな 今回はそう言うコトにしておこうかな… ふふふ」

②③「…?」

⑧「それじゃあな 凌」

⑨「じゃあな 二人共」

⑩「では 失礼します」

一珂院三兄弟はその場を立ち去った。


夜[ホテル:お土産売場/お土産購入]

(2日目/PM.7:20)

伊鈴・豪太・蒼依の三人はお土産購入の為にお土産売場に来ていた。

 …ざわざわ

③「さて 生徒会室の皆にお土産でも買っていこうかな。」

①「豪太くんはどれにしますか?」

④「そうだな どれにしようかな?」

①「これはどうですか? 豪太くん」

④「ああ そうだな それも買っていくか。」

③「よし これにしよう!」

伊鈴たち三人はそれぞれお土産を買っていた。


夜[ホテル:会場/夕食]

(2日目/PM.8:00)

他の魔法学校の生徒たちも続々と会場に来ていて席に着いていた。

伊鈴・豪太・蒼依・凌の四人も既に例の場所の席に着いていてテーブルには豪華料理が並んでおり夕食を食べていた。

 …ざわざわ

①「はぁー これも美味しいですわねぇー! 豪太くん」

④「ああ そうだな 伊鈴」

③「まったく! 相変わらずの美味しさですね 凌」

②「…ああ 確かにそうだな 蒼依」

その後も伊鈴たち四人は夕食を食べ続けていた。


そして食べ終えた生徒から続々と自分の部屋に戻っていった。


夜[ホテル:大浴場/入浴]

(2日目/PM.9:20)

ホテルの大浴場は24時間開放している。

伊鈴と豪太の二人がお風呂に入りに来ていた。

④「さぁ 今日もお風呂に入るか? 伊鈴」

①「はい 豪太くん」

豪太は「男湯」に伊鈴は「女湯」にそれぞれ入っていった。

[脱衣場:女湯]

伊鈴は服を脱いだ。

①「よし 行きますよ」

伊鈴はお風呂に入る準備をして大浴場の方に向かった。

[大浴場:女湯]

①「あら 意外に人が少ないですわね…?」

[入浴:女湯]

 …ざわざわ

①「ん~ 皆さんはもうお風呂に入られたのですかねぇー? 今日は昨日よりも少ないような気がしますわねぇー?」

 …すると 突然…

⑥「それは 皆さんが別の所に行っているからですわー 伊鈴ちゃん」

⑦「はい そうです」

そこに二爽院静花と梶崎愛莉の二人が現れた。

①「あっ 静花さん 愛莉ちゃん どうもです。」

⑥「はい ごきげんよう 伊鈴ちゃん」

⑦「……どうもです」

①「それで……それは一体どういうコトなんですか? 静花さん」

⑥「ええ このホテルの近くに温泉宿があって 皆さん そちらの方に行っているようですわね。」

①「…え? そうなんですか…?」

⑦「はい そうです」

①「へぇー そうなんですかー 皆さん そちらの方に…」

⑥「あら 知らなかったのですか? 伊鈴ちゃん」

①「はい 残念ながら…」

⑥「あらあら そうでしたか」

⑦「……そうですか」

その後も三人は話しながらお風呂を気持ち良く楽しんでいた。


夜[ホテル:遊戯室/麻雀]

(2日目/PM.9:30)

蒼依はひとりで部屋で休憩中。

伊鈴と豪太の二人はお風呂を入浴中。

凌は今日もひとりで麻雀をしに来ていた。

今日は直接 卓には座らずに少し離れた所の椅子に座って周囲の卓の状況を眺めていた。

 …ざわざわ

②「…」

そこに一珂院三兄弟が現れた。

⑧「…よう 暇か? 凌」

②「…ん? …撩か?」

⑨⑩「……」

⑧「ふん 今日は卓に座っていないのか? 凌」

②「…まぁな…」

⑨⑩「…」

②「それで……今日は何か用でもあるのか…? 撩」

⑧「いやぁ …特に何もないけどな…」

②「…ちぃっ! そうかい! それじゃあな 撩」

⑧「…ああ…」

⑨⑩「……」

凌は立ち上がってその場を立ち去った。


夜[ホテル:各部屋/消灯]

(2日目/PM.11:00)

 ~おやすみなさい~

全七校の生徒の大半が就寝。


こうして『会長会』2日目が無事終えた。



 《『会長会』3日目》


【長崎県/高級ホテル】

朝[ホテル:各部屋/起床]

(3日目/AM.7:00)

 ~おはようございます~

全七校の生徒全員が起床。


朝[ホテル:会場/朝食]

(3日目/AM.8:00)

全七校の生徒たちは会場でぼぉーっとしながらも黙々と朝食を食べていて 伊鈴たち四人も例の場所で黙々と食べていた。


そして食べ終えた生徒から続々と自分の部屋に戻っていった。


朝[ホテル:会場/集会]

(3日目/AM.9:00-AM.10:00)

魔法学校.全七校の生徒全員が集合し "最終挨拶" を(おこな)い 帰り支度をして皆個々に解散 それぞれ自宅に帰宅していった。


  ~さようなら~


こうして『会長会』を無事終えた。



  ―――――――



   『今回の出来事』

     [簡易型]

今回の『会長会』はこの行事のメインとなる【会長報告会】と【魔法連絡会】の2つの集会を第二高校の視点で語られている。

今回は第一高校から第三高校までの生徒会の会長が登場して "報告会" の発表を披露していたが 前回の『会長会』では第五高校から第七高校までの生徒会の会長が登場して "報告会" の発表を披露していた。

つまり第四高校以外の生徒会の会長が登場して "報告会" の発表を披露した事になる。

ちなみに登場はしていないが第四高校の生徒会の会長も "報告会" の発表を披露していたのでご心配なく。



 『日本魔法学部第二高校』

     【内情編】

第二高校の生徒会になって登場した生徒は二人。

3学年の男子生徒である八陀院蒼依と1学年の女子生徒である柏橋伊鈴の二人である。

全てにおいてまったく異なる対照的な二人が見せる それぞれの会長としての姿勢を紹介する。

◎八陀院蒼依(3年A組)

彼の場合はほぼひとりで全ての仕事をこなしてきていたスーパーエリート生徒である。

凌たち『生徒会長軍』には雑用や力仕事などの協力をしてもらっているのだが 副会長・書記・会計などといった生徒会の仕事はほぼひとりで(おこな)っていた。

だが 彼はそれだけではなく風紀委員会の委員長や第二高校の理事長としての仕事も同時にこなしていた。

そう考えてみると彼が本当に凄いエリート生徒であると理解できるだろう。

◎柏橋伊鈴(1年A組)

彼女の場合はまだ会長になって日も浅く 慣れない仕事も多々ある日々なのだが なんとかしっかりと生徒会の仕事はこなしているようである。

彼女の最大の特徴はその役職にあった生徒による人事の手腕の高さである。

彼女にとって仕事がやり易い環境と自分との相性が良く信頼と能力がある生徒にその役職にあった人選をして(そば)に置くのである。

その為に上記に該当しない生徒は自分の(そば)には置かない。

大変な策士のようなのだが彼女のような非常に有能なエリート生徒がこの先 出ない限り彼女から会長の座を奪うことはできないだろう。



   【蒼依の権力】

      [2]

八陀院蒼依が続けていた風紀委員会の委員長の位地と職責を1学年の男子生徒である相模原煕に継がせる事が正式に決定している。

正確には彼(煕)が2学年に進級できた時に継がせる事が条件となっている。

また蒼依が生徒として卒業する為に引き継ぎが必要とされている。

今回の風紀委員会の委員長の引き継ぎにより蒼依は "生徒会の会長" に続いて2つ目の権力を失う事になるのだが "第二高校の理事長" については引き継ぎ不可能でもある為に蒼依が卒業しても続ける事が決定しているのである。



  『八陀院家の魔法』

八陀院凌と八陀院蒼依の二人が使用できる八陀院家秘伝の必殺魔法のひとつを紹介する。

【攻撃魔法】

《サンドエンドサンダーグラビティー》

(元素:雷&波動&重力魔法)

敵を挟む形で蒼依と凌の二人が敵の左右に展開して重量のある稲妻(重い雷)を敵の頭上からそのまま敵に叩き落とす(落雷)魔法であり重さと電撃を同時に与える事ができるので威力は絶大。

しかし非常に魔法力を消費するので一人だけでの発動は不可能である。

(八陀院家の最強魔法)


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