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69.第二高校編[二学期]【動き始めた男】

    [※注意]

今回の物語の内容の後半は第二高校とはまったく関係ない内容の話しであり第四高校編から続く物語にあたります。

そして今回がいよいよ最終話となります。

 

【アブソリュート=ゼロ】

  第二高校編[二学期]

   【始動の男】



※前回 (おこな)っていた第二高校での【親睦会旅行】の行事を終えた後の話しである。



登場人物

①柏橋 伊鈴(1年A組)

②八陀院 凌(2年C組)

③八陀院 蒼依(3年A組)

④池幡 剛太(2年B組)

⑤園八林 みなみ(2年B組)

⑥エミリ・ハングヴァーグス(1年B組)

⑦エミル・ハングヴァーグス(1年B組)

⑧黒峰 豪太(1年C組)

⑨相模原 煕(1年C組)



 日本魔法学部第二高校(奈良県)

11月[二学期]


 ある日の午後


生徒会室にて

放課後

室内には柏橋伊鈴と八陀院蒼依と園八林みなみと池幡剛太とエミリ・ハングヴァーグスとエミル・ハングヴァーグスと黒峰豪太と八陀院凌の八人がいて全員が所定の席位置に座っていて…なにやら話し合っていた。


①「はい 凌さん これが親睦会旅行のお土産です。」

そう言うと伊鈴は凌にお土産が入った紙袋を手渡した。

②「ん? そうか 悪いね ありがとう …で どうだった? 親睦会旅行は楽しかったのか?」

①「はい 大変有意義で非常に良かったでしたよ。」

③「…ふむぅ そうだね」

④「ふん! まあまあだったがな! 凌よ!」

⑤「ええ なかなか楽しかったわよ 前回よりも楽しかったかもしれないわね。」

⑥「チョー 楽しかったよ! ねぇ エミル!」

⑦「うん そうだね エミリ! とても楽しかったよね!」

⑧「凌さん! 親睦会旅行に結局 来なかった…ッスよね? なんでですか?」

②「なんだ? 来てほしかったのか? 豪太よ だから言ったはずだぞ!「気が向いたら」とな… 興味がなかったのだよ。」

③「…ふむぅ 確かにそうだったよね。」

⑧「それはそうなんですが?」

④「仕方ないな 豪太よ そいつはいつも気まぐれなのさ。」

⑤「そうだよ 豪太くん そんなコトいつまでも気にしていたらキリないよ。」

⑥⑦「うんうん そうそう」

⑧「…そ そうッスか…」

①「ふぅーん 判りましたわ! 豪太くんは凌さんが居なかったので寂しかったのですね?」

⑧「ちっ! 違うっ! バ バカなコトを言うなっ!」

①「あら 違いましたか?」

③「ふふふ 凌は不良連中からは大変人気がありますからね まぁ 不良の中では最強の実力もありますしね。」

⑧「……」

①「え? そうなんですか?」

②「…ふっ」

③「ふふふ まぁね …だと思いますよ。」


 …すると 突然…


 コンコンコン!


生徒会室のドアをノックする音が聞こえてきた。


①「はい どうぞ!」


 ガチャッ!


生徒会室のドアを()ける音がして そこには1学年の男子生徒である "相模原煕" が立っていて室内に入ってきた。


⑨「どうも 失礼します。」


③「……」

煕の登場に豪太は驚いていた。

⑧「おっ お前は煕じゃないか? …どうしてここに?」

⑨「よう 豪太 元気そうだな 俺は蒼依さんに呼ばれてここに来たんだよ。」

⑧「……なに?」

③「その通りだよ 豪太くん 実は生徒会関係の人員補充のために彼を呼んだんだよ。」

⑨「…だそうだぜ 豪太」

⑧「へぇ~~ そうッスか…」

③「それで煕くん 君には風紀委員と『生徒会長軍』を兼任で所属してもらいますよ。」

②「…ほう…」

⑧「え? 蒼依さん いいんスか? こいつなんかにそんなに権力を与えてしまって…?」

⑨「おいおい お前が言うな! お前が! 自分は副会長にまでなってるクセに!」

⑧「うっ うるさいぞっ!!」

③「まぁ 豪太くんの()いた穴を埋めると言う意味でもあるからね。」

②「蒼依もそろそろ自分の後継者が欲しかったところか? 豪太と煕を自分の後継に……」

③「……」

⑤「ふぅ~ん そうなんだねぇ~。」

④「なるほどな 確かに補充は必要だな。」

⑧⑨「……」

⑥「やったぁー! これでまたメンバーが増えるよね。」

⑦「ええ そうね ワタシたちもこれで少しは楽できるよね。」

①「……」

⑧「……いいんスか? 蒼依さん こいつ…不良ですよ?」

⑨「だから! お前が言うな! …と言っているだろうがっ! 俺には凌さんたちに助けてもらった義理がある!」

③「何も問題ないよ 豪太くんも煕くんも大変優秀だよ そんなことを言ったら凌も不良だしね それに今は人手が足りないんだよ 贅沢は言えない。」

②「…ふっ なるほど 確かに…な…」

⑧「…そ そうッスか…」

⑨「そういうコトなんでよろしくな 豪太先輩」

⑧「ちっ! ふん! だが伊鈴には手を出すなよ!」

⑨「当然だ! それにこれでも一応は彼女がいるのでな!」

①「ふふふ しかし それでもまだ人員が足りないと思いますが…どうしますか?」

③「…ふむぅ 確かに…まだ足りないのかな…?」

⑨「それなら…俺にも少しは心当たりがあるからあたってみますよ。」

③「そうか それならそちらの方もよろしく頼むよ 煕くん」

⑨「はい 判りました」

⑧「あっ それなら俺も!」

③「そうか それなら豪太くんもよろしく頼むよ。」

⑧「はい 判りました」

②「…ふっ」

その後も生徒会室では複数の声が聞こえていて話し合いが続けられていた。


 ……………


 ある日の夜


12月の年末間近の京都府内のどこかにある某所の倉庫内部の一室にはベッドや医療設備などがあって胸部の負傷をある程度の治療がされてあり応急処置がされていた元米国軍人の "ハリー・ダグラス" がベッドの上で眠っていたのである。



 「―――」


ハリーは一度は起きたもののその後は今の今までずぅーっと眠っていたのである。


  ◆

   ◆

    ◆


 しかし しばらくして……


ハリーが再び目が覚めた時には既にこの倉庫内にはハリー以外に誰もいなかったのである。


 「……なに? 誰もいない……のか……?」


ハリーが起きてベッドからおりて周囲を見渡したり探したりしてみたのだがやはり倉庫内にはハリー以外に誰もいなかったのである。


 「…ちっ! まぁ いい…」


ハリーは机の上に置いてある自分の衣服を着て自分の荷物や聖剣を所持して倉庫の出入口である巨大扉の前まで来ていた。


 グイッ! グイッ!


ハリーが倉庫の出入口の巨大扉を()けようとしたのだが……


 ガチャガチャッ!


なんと! 倉庫の出入口の巨大扉には(カギ)がかかっていて()けられないのである。


 「…なに? (カギ)がかかっている…だと?」


何度も巨大扉を()けようとしたのだが……ビクともしない……


 「………」


巨大扉の右側にある小さな扉にも手をかけたのだが…やはりこちらの扉にも(カギ)がかかっていて()けられないのである。


 「…ちっ! …閉じ込められたのか?」


そう言うとハリーはその巨大扉から少し距離をとってから聖剣 [ロンギヌス] を取り出して巨大扉の方を向いて構えた。


 「ふっ 残念だが…これでこのハリー・ダグラスを閉じ込めるコトなどできないぞ!」


そう言うとハリーは聖剣 [ロンギヌス] を上から縦に振りおろして……


 「喰らえ! 天魔塵芥!!」


ハリーが聖剣 [ロンギヌス] を十字に切ると炎が付いた巨大で強力な竜巻を発生させて倉庫の出入口の巨大扉にぶつけた!


 ドッゴォン!


巨大扉を破壊…後ろに倒れた。


 ザァッ!


そしてハリーは倉庫内から外に出ていった。


 「ふん! バカめ! このハリー・ダグラスを侮るな! 愚か者め!!」


そう言うとハリーは京都府内の人々がいるデパートやレストランなどがある方に歩いて向かって行った。


  ◆ ◆ ◆


 『それ』を一部始終見ていた……


 後ろの倉庫の物陰(ものかげ)に隠れていた黒い背広を着た複数の謎の男達がハリーの後ろ姿を見ながら話し合っていた。


 「やはり…出たのか? さすがだな… ハリー・ダグラス」


 「やっぱり…倉庫から出てきてしまったのか? せっかく(かくま)ってやったのに…自ら困難な場所に(おもむ)くとはな……彼も愚か者だな。」


 「まぁ 仕方あるまい それも彼の望む…進むべき道なのだからな…」


 「…何故…そう言いきれるのだ?」


 「彼の目的は不明だが…このまま行けば 必ずハリー・ダグラスは陸堂瑛と対決することになるだろう。」


 「なるほどな それでか…」


 「…だが それもまた ハリー・ダグラス…彼が進むべき運命なのだと思うがな…」


 「………」


 「…そうか…もな…」


そう言うとその黒い背広を着た複数の謎の男達は黒塗りの高級車に乗り込んでハリーとは別方向に走って立ち去っていった。



その後…ハリー・ダグラスは結局は陸堂瑛たちと対決していて…そして敗北し拘束されてしまったのである…。



  ―――――――



  『今回の出来事』

    [簡易型]

◎その後 第二高校では1学年の男子生徒の "相模原煕" が正式に『生徒会長軍』の加入が新たに決定した。

それと同時に風紀委員会にも所属が決定した。

◎動き始めた男・斎藤要一の第三弾である。

……とは言っても今回はもう斎藤要一は登場しないし彼の目的も不明のままである。

今回はハリー・ダグラスの負傷を治療していて なおかつ閉じ込めて足止めしていて陸堂瑛との対決を避ける行動をした者たちがいたのである。

その者たちはハリーの味方なのか? それとも…? そして何者なのか…何の目的があったのかは謎のままである。

しかし 結局はハリーと陸堂瑛の対決は避けられなかったのである…。

  ━ 完 ━ (全三話.終了)


●1.第四高校編[二学期]【動き始めた男】(第一弾.44)

    ↓

●2.第三高校編[二学期]【動き始めた男】(第二弾.57)

    ↓

●3.第二高校編[二学期]【動き始めた男】(第三弾.69)

    ↓

●4.第七高校編[三学期]【京都侵略】(本題.9)



   『漆黒骸骨騎士』

《ブラックファントム》で造り出された補助魔法。

『死神』同様に自動的に敵に攻撃・防御してくれて魔法の使用も可能である。

外見は身長は約170cm。

眼は赤く光っている。

全身が黒い骸骨の姿に漆黒の鎧と剣と盾を装備していて『死神』よりは階級が低く その強さは使用者の陸堂瑛は当然の事なのだが『死神』よりも弱い。



  『ハリーの技』

ハリー・ダグラスの必殺技のひとつを紹介する。


【剣術・奥義】

天魔塵芥(てんまじんかい)

(風属性剣技)

七聖剣のひとつ『ロンギヌス』を十字に切って炎が付いた巨大で強力な竜巻を発生させて敵にめがけて攻撃する。

(ハリー・ダグラスの必殺技)



   『魔法水泳大会』

11月に開催する行事で『親睦会旅行』と並んで二大行事のひとつである。

日本魔法学部第二高校は基本的に『魔法水泳大会』での優勝・入賞をほぼ捨てている。

そもそも第二高校ではエリートの泳ぎが得意な生徒がいても水泳自体に興味がないし不良も当然泳ぎが得意ではない生徒がほとんどであるからだ。

水泳部が一応は在るもののほぼ形だけの部である。

全七校対抗という事なので形式的に参加しているのだが毎年最下位争いをしている。


 登場人物紹介

   主人公2(ヒロイン)



柏橋 伊鈴

(かしわはし いすず)


年齢:16歳

身長:158cm

誕生日:11月7日(蠍座)

3サイズ:B89/W58/H87

東京都出身

趣味:読書.料理

在籍:1年生(1年A組)

所属:生徒会会長.音楽部

家族構成:父.母

一人称:[わたくし]


日本魔法学部第二高校の女子生徒。

成績・魔法共に大変優秀であり学科試験は常に学年最上位に名を連ねている。

魔法実技でも常に最高評価を受けている。

運動神経は普通。

しかし水泳・競泳は得意な方である。

普段から授業は普通に聞いている。

容姿は稀に見るほどの綺麗で可愛い美少女である。

性格は温厚で礼儀正しく喋り口調も丁寧であり芯の強い心の持ち主である。

しかも意外と戦略家でもあり軍師的な面もある。

戦闘能力は格闘能力が意外と高いようであり何か武道でもやっていたのか? …魔法技術・魔法能力も高いようなのだが詳細は不明。

以前は東京都に住んでいて現在は奈良県の学校の近くの家に両親と三人で暮らしていて徒歩通学している。

生徒会役員選挙では見事…会長に当選・就任していて黒峰豪太を副会長にした。

どうやら豪太にほのかな恋心を(いだ)いているようだ。

音楽部に所属しており歌が非常に上手であり実力は全国区であるようなのだが今まで全国大会はおろか地区大会にも出ていない。

以前は水泳部にも所属していたのだが生徒会長になり今は部活動を停止して参加していない。


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