67.第二高校編[二学期]【親睦会旅行:1】
【アブソリュート=ゼロ】
第二高校編[二学期]
【親睦会旅行】
第二高校でも新たに決定した生徒会役員の引き継ぎも10月までにほぼ完了していてこれからは新生徒会役員が学校行事や生徒会の様々な仕事をしていくことになる。
その最初の行事・仕事が『親睦会旅行』である。(詳細については第七高校編や第五高校編などの【親睦会旅行】を参照)
登場人物
①柏橋 伊鈴(1年A組)
②八陀院 凌(2年C組)
③八陀院 蒼依(3年A組)
④池幡 剛太(2年B組)
⑤園八林 みなみ(2年B組)
⑥エミリ・ハングヴァーグス(1年B組)
⑦エミル・ハングヴァーグス(1年B組)
⑧黒峰 豪太(1年C組)
※ちなみに現時点では第二高校の今年の『親睦会旅行』はまだ何処に行くのか決定していないようである。
日本魔法学部第二高校(奈良県)
11月[二学期]
ある日の午後
生徒会室にて
放課後
室内には柏橋伊鈴と八陀院蒼依と園八林みなみと池幡剛太とエミリ・ハングヴァーグスとエミル・ハングヴァーグスと黒峰豪太と八陀院凌の八人がいて以前会長だった頃に座っていた蒼依の席には伊鈴が座り残りの後の者は以前の所定の席位置とほぼ変更はない。
蒼依は凌同様に皆から少し離れた所で椅子に座り伊鈴たちの方を眺めていた。
一同は今度の『親睦会旅行』の行き先について話し合っていた。
①「さて 今度の親睦会旅行は何処に行きましょうか? 皆さんは何処がいいですか?」
③「ふむぅ そうだね 今回は何処に行こうかね?」
⑧「…? 何処って? そういうことは学校側が決めることではないのか…?」
③「いや 違うね 親睦会旅行の行き先は毎年 生徒会が決めているのだよ 豪太くん。」
⑧「え? そうなんスか?」
③「うん しかも生徒会役員は引率で一緒についていかなければならないんだよ。」
⑧「え? そうなんスか? …って ちょっと待ってくれ! でも親睦会旅行は1年生限定の参加ですよね!?」
③「うん その通りだよ 豪太くん。」
⑧「それじゃあ…1年生で役員でもある柏橋会長と副会長の俺は一体どうすればいいのだ?」
②「その心配はない 生徒会役員の蒼依・みなみ・剛太の三人が引率で参加するし お前たち1学年の四人も参加することだし皆仲良く旅行できる訳だな。」
③「ふふふ そうだね 一緒に頑張ろうね 豪太くん。」
①「……」
⑤「そういうコトだね ヨロシクねぇ~。」
④「おお 俺も一緒に行くぞ 宜しくな。」
⑧「あれ? 凌さんは? 凌さんは一緒に行かないんスか?」
②「ん? 俺か? 俺はこの親睦会旅行には唯一関係ないからな 1学年でもないし生徒会役員でもないからな まぁ 気が向いたら一緒に行ってやるよ。」
⑧「はぁ そうッスか…」
③「まぁ それはそうと問題は場所だね? 行き先を何処にするか? …だと思うけどね。」
①「はい その通りです 過去に旅行に行った行き先の資料も拝見していますが さて どうしましょうか?」
②「……」
④「ふむぅ それでどうするつもりなのだ?」
⑤「う~ん? そうねぇ~?」
⑥「どうしょうか? エミル」
⑦「そうだねぇ~? エミリ」
③「ふふふ どうしますか? 柏橋会長」
①「…」(うーーん)
そこで伊鈴は少し考え込んでしまった…。
⑧「なぁ 少し聞いていいか? 行き先って…国外じゃ駄目なのか?」
①「…国外ですか…?」
③「うん 海外は駄目だね まずは旅費や経費が高い! 次に治安があまり良くない! 海外では最近になってテロや化物が出没しているからね 生徒の安全が保証できないんだよ。」
①「…だそうです…」
⑧「へぇ~ そうなのか?」
②「ああ そうだな 残念ながら海外なんか行って誘拐でもされたらそれこそコトだぞ!」
⑧「はぁ そうッスか…」
④「なるほど …と言うことはやはり行き先は国内なのか?」
⑤「まぁ 普通に考えてそういうことみたいだね。」
⑥⑦「ふぅ~~ん」
⑧「では 一体どうするつもりなのだ?」
①「そうですね それでは東京都なんかはどうですか? 皆さんは東京都に行ったことがありますか?」
②「…なに…?」
③「…東京都か…」
④「…都会か…」
⑤「えーと 確か…伊鈴ちゃんは東京都の出身だよね? …と言うことは東京都は伊鈴ちゃんの地元なんだね?」
①「はい そうです」
⑥「オー トウキョウ! 行きたいでーす ねぇ エミル」
⑦「はい そうですね エミリ」
⑧「へぇー それで東京都には何かアテでもあるのか? 柏橋会長」
①「はい それはなんとか… それで異存がなければこれで決定します。」
②「……」
その後も生徒会室では複数の声が聞こえていて話し合いが続けられていた。
そして後日
生徒会は東京都の親睦会旅行の為の交通手段や宿泊ホテルの準備(予約・費用など)を進めていて当日を迎えることになる。
……………
親睦会旅行当日
東京都娯楽旅行
1学年生徒参加者と引率で来ている担当教師と生徒会役員は第二高校の学校に集合して東京都に向けて出発し東京都のこれから宿泊する生徒会が用意したホテルに到着した。
このホテルが基点となる。
伊鈴が手配したホテルは東京都と千葉県の県境にあり小型の遊園地や室内プールなどのレジャー施設も完備されている有名で巨大な高級ホテルである。
[ホテル:ロビー]
(1日目/PM.6:00)
全員集合(外出禁止)
無事到着した第二高校の全員がロビーに集合していた。
生徒会の会長.柏橋伊鈴や副会長.黒峰豪太や役員の園八林みなみ・池幡剛太・八陀院蒼依の五人が1学年生徒の参加者(エミリ・ハングヴァーグスやエミル・ハングヴァーグスたち)に部屋のキーを渡したり連絡・注意事項などを説明していた。
…ざわざわ
⑧「あれ? 凌さんは?」
③「おや? 残念 まだ来ていないみたいだね。」
④「やれやれだな まったく 勝手な奴だな。」
⑤「はぁ~ そうよねぇ~。」
①「……」
今回の第二高校の部屋割りは生徒二.三人に1部屋ずつ割り振られることになる。
[ホテル:生徒会専用部屋]
(1日目/PM.7:00)
自由行動(外出禁止)
生徒会役員の伊鈴と豪太とみなみと剛太と蒼依の五人は生徒会専用の部屋を確保していて明日の予定を話し合っていた。
①「さて 明日はプールにでも行って遊びますか?」
⑧「おい この季節にプールなのか?」
①「はい 大丈夫です 室内ですし中はとても暖かいですから快適に過ごしやすいです。」
⑧「へぇ~ そうなのか? そいつは凄いな。」
⑤「でもー 遊園地もあるみたいだけど行かないの? 伊鈴ちゃん」
①「そうですね 遊園地もいいですけど…やはりまずはプールからですね 新しい水着も用意しました。」
③「ふふふ なるほどね」
⑤「うふふ そうね」
④「では まずはプールで遊んでから余力と時間があれば遊園地にでも行くのか?」
③「ふむぅ それでいいと思うよ。」
④「そうか わかった」
⑤「了解だよ」
①「はい 決定です」
⑧「……」
その後も生徒会の話し合いは続けられていた。
[ホテル:大宴会場]
(1日目/PM.8:00)
1学年生徒参加者と担当教師と生徒会役員の全員は晩御飯を食事中。
…ざわざわ
伊鈴たち七人は一ヶ所に集まって一緒に食べていた。
⑥「エミル これ 美味しい!」
⑦「エミリ こっちも美味しいよ!」
④「へぇ~ なかなかイケるな これ!」
⑤「うん 確かに美味しいわね!」
①「豪太くん これスゴく美味しいです!」
⑧「ああ そうだな うまいよ」
③「うん うまい うまい」
全員はその後も食事をしていた。
[ホテル:大浴場]
(1日目/PM.9:00)
自由行動(外出禁止)
大浴場は24時間解放している。
伊鈴とみなみとエミリとエミルの四人はお風呂に入りに来ていた。
⑤「さぁ お風呂 お風呂」
⑥「お風呂 1日目ぇー。」
⑦「お風呂 1回目ぇー。」
①「……」
四人は「女湯」に入っていった。
[脱衣場]
伊鈴とみなみとエミリとエミルの四人は脱衣場に入ってきて服を脱ぐと大浴場に入っていった。
[大浴場]
四人は入浴した。
…ざわざわ
⑤「はぁ~ いい湯だよねぇ~ 皆ぁ~。」
⑥「はぁ~ いいお風呂 気持ちいい~よねぇ~。」
⑦「はぁ~ いい …ん?」
エミルは伊鈴の方を見ていた。
①「……何ですか?」
⑦「伊鈴! 胸が少し大きいですね!!」
①「え? そ そうですか?」
⑥「あっ! ホントだ! 少し大きい!!」
①「あの 二人共 声が少し大きいです。」
⑤「……」
…などと話しながら四人はその後もお風呂を気持ち良く楽しんでいた。
※消灯時間までは[ホテル]で自由時間(外出禁止)
明日の予定の確認や準備などをしている生徒が多くいた。
[ホテル:各部屋]
(1日目/PM.11:00)
消灯時間
生徒会役員を含む全員が就寝。
~おやすみなさい~
こうして親睦会旅行1日目が終わった…。
―――――――
『今回の経緯』
[簡易型]
日本魔法学部第二高校の親睦会旅行は毎年 場所を変えていて毎回違っている。
今回の親睦会旅行の行き先は東京都であり11月に都会に旅行に行くのは第二高校では初めての経験である。
1日目はただ旅の疲れを癒すのみ。
ちなみに八陀院凌だけが来ていないのか…まだ姿が見えない。
今回も二部(前編.後編)構成になっており続きを待て!
『東京都親睦会旅行』
[第二高校の旅行規約]
1.原則自由行動は個人・友人同士での行動。
2.原則自己責任。
3.遊楽する事が勉強であり特に提出物はない。
4.自由行動時に問題が起きたら[MCD]で担当教師か生徒会に連絡・報告する事([MCD]は学校側が各生徒に配布)
5.ホテルから出る時は午後6時までが門限である。
以上 生徒が守る事。
『第二高校宿泊ホテル』
日本魔法学部第二高校が今回使用したホテルは東京都と千葉県の県境にある新しい豪華な造りの18階建てになっている巨大で有名な高級ホテルであり "一珂院グループ" が所有・経営している。
ここに2泊3日で宿泊する。
1階にはフロント(受付)やお土産売場や大浴場などがある。
2階にはカフェやレストランや大宴会場などがある。
3階は従業員フロア(立入禁止)
4階には色々な娯楽施設や遊戯施設などがある。
9階から12階までが第二高校の生徒会が予約した個室の宿泊部屋(シャワー・トイレ完備)であり約2~3人分で泊まれる部屋が用意されている。
また地下や最上階には室内プールやスポーツジムなどが充実しておりホテルのすぐ隣には小型の遊園地もある。
第二高校だけの貸切りではないので他の一般客も宿泊している。
『生徒会役員』
[役員人事紹介編]
魔法学校で現在判っている日本魔法学部第七高校から日本魔法学部第二高校までの六校の生徒会役員を紹介する。
●第七高校:会長 /陸堂瑛
副会長/陸堂翼
●第六高校:会長 /六甲院美咲
副会長/六甲院美幸
●第五高校:会長 /西九条早苗
副会長/西九条菖蒲
●第四高校:会長 /三葉院真純
副会長/三葉院将和
●第三高校:会長 /二爽院鷹紀
副会長/二爽院静花
●第二高校:会長 /柏橋伊鈴
副会長/黒峰豪太
登場人物紹介
エミリ・ハングヴァーグス
(えみり・はんぐばーぐす)
年齢:15歳
身体:159cm
誕生日:2月7日(水瓶座)
3サイズ:B84/W58/H85
オランダ出身
趣味:ナ・イ・ショ(ニヤリ)
在籍:1年生(1年B組)
所属:不明(内緒)
家族構成:父.母.双子の妹.下の妹
一人称:[?]
日本魔法学部第二高校の女子生徒。
成績・魔法は普通であるが妹に負けないように努力している。
運動神経が抜群でありスポーツも好きで走る・泳ぐ関係が特に得意である。
普段から普通に授業を聞いている。
性格は非常に活発で落ち着きがなく後先考えない行動優先派。
容姿は妹のエミルとほぼ同じ外見の長い金髪の美少女である。
戦闘能力はそれほど得意ではなく格闘能力はほとんどなく攻撃魔法の有無・威力も不明である。
名家・ハングヴァーグス家の令嬢であり双子の妹のエミルの姉にあたる。
オランダからの留学生として八陀院家や園八林家にも血筋・交流があり双子の妹のエミルと一緒に日本にやって来た。
奈良県にある園八林家所有の屋敷に居候しており第二高校の女子寮にも自分の部屋があり行き来してどちらからでも学校へ徒歩通学できる。
双子の妹コンプレックスでエミルの方が少し優れていることに不満があるようなのだが…。
―――――――
エミル・ハングヴァーグス
(えみる・はんぐばーぐす)
年齢:15歳
身体:159cm
誕生日:2月7日(水瓶座)
3サイズ:B84/W58/H85
オランダ出身
趣味:ヒ・ミ・ツ(ニコリ)
在籍:1年生(1年B組)
所属:不明(秘密)
家族構成:父.母.双子の姉.妹
一人称:[?]
日本魔法学部第二高校の女子生徒。
成績・魔法は普通の平均よりは少し上。
運動神経は姉より少し劣っておりスポーツもそれほど好きではない。
普段から普通に授業を聞いている。
性格はある程度は冷静沈着でありまず考えてから行動する思考優先派。
容姿は姉のエミリとほぼ同じ外見の長い金髪の美少女である。
戦闘能力はそれほど得意ではなく格闘能力はほとんどなく攻撃魔法の有無・威力も不明である。
名家・ハングヴァーグス家の令嬢であり双子の姉のエミリの妹にあたる。
オランダからの留学生として八陀院家や園八林家にも血筋・交流があり双子の姉のエミリと一緒に日本にやって来た。
奈良県にある園八林家所有の屋敷に居候しており第二高校の女子寮にも自分の部屋があり行き来してどちらからでも学校へ徒歩通学できる。
第七高校の陸堂兄弟には少し興味があり姉のエミリよりも関心があるようである…。