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66.第二高校編[二学期]【生徒会役員選挙】

【アブソリュート=ゼロ】

  第二高校編[二学期]

  【生徒会役員選挙】



登場人物

①八陀院 凌(2年C組)

②八陀院 蒼依(3年A組)

③園八林 みなみ(2年B組)

④池幡 剛太(2年B組)

⑤エミリ・ハングヴァーグス(1年B組)

⑥エミル・ハングヴァーグス(1年B組)

⑦黒峰 豪太(1年C組)

⑧柏橋 伊鈴(1年A組)



 第二高校でも生徒会役員を新たに決める為の選挙が(おこな)われる時期がやって来た。

選挙の仕組みは他の魔法学校と同じである。(詳細は第七高校編や第六高校編などの【生徒会役員選挙】を参照)



 ある日の午後


生徒会室にて

放課後

室内にはいつものように八陀院蒼依と園八林みなみと池幡剛太とエミリ・ハングヴァーグスとエミル・ハングヴァーグスと黒峰豪太と八陀院凌の七人が所定の位置(席)についていた。


ここで生徒会役員選挙に推薦・立候補などをする候補者の受付をしていた。

既に結構の数の候補者が選挙に参加する為に受付をしていた。


一同は前回の出来事から話しが始まっていた。

②「ねぇねぇ 豪太くん その後の彼の具合とか調子とかはどうなんだい?」

⑦「あっ はい 今のところは問題ありません まだ大丈夫のようですね。」

①「…無事か? なるほど…ということは あの "怨霊" は一体何を考えているのだ?」

②「さぁね? どうなんだろうね? でもあまり刺激しない方がいいんじゃないのかな? まぁ あとは瑛や奏たちに任せる…と言うことかな?」

⑦「あっ そうッスか…」

①「ふむ そうだな まぁ どちらにしても俺たちでは専門外であり出番がないかもな?」

②「うん そうだね」

①「()()えずまだ様子見だろう…」

②「まぁ 彼についてまた何かあればすぐに報告をしなさい 豪太くん」

⑦「はい 判りました。」

④「…? …何の話しだ? 凌」

③「関わらない方がいいわよ! 池幡くん! どうせ この間のオバケの話しでしょ!?」

④「あぁ あれか? この間の話しか? なるほどな そういうことか! そうだな。」

①「…ふふふ…」

③「…ふぅっ…」

⑤「ふ~~ん」

⑥「へぇ~~」

⑦「どうもッス」

②「まぁ それよりも今回の生徒会役員選挙に参加する候補者が結構多いよね。」

そう言うと蒼依は机の上に置いてある役員選挙に参加する予定の候補者の資料を眺めていた。

⑦「……あの 凌さんは出ないんスか?」

①「おいおい 豪太 俺は不良だぜ? 出ないぞ! それに既に蒼依の指名で剛太とみなみの二人が候補者として参加する予定なんだよ。」

③④「……」

⑤⑥「……」

②「うん そうだね 忘れがちだけどね? あとは有力な候補者も何人か出るみたいだね。」

⑦「そ そうッスか…」


 すると突然…


 ガチャッ!


生徒会室の出入口のドアを()ける音がして長い黒髪の美しい少女で一人の女子生徒が室内に入室してきて一礼をすると話し始めた。


⑧「失礼致します お邪魔致します。」

①②③④⑤⑥⑦「!?」

突然の来訪者に室内に居た一同がその来訪者の女子生徒の方を見ていた。

⑧「あのー 生徒会役員選挙の受付はこちらの方でよろしいでしょうか?」

②「あ…? うん 候補者の受付ですね? では こちらの書類に必要事項を記入して下さい。」

⑧「はい 判りました。」

その候補者を希望する女子生徒は生徒会役員選挙に関する必要事項を記入していた。

②「……」

⑤「ウワー カワイイーー!」

⑥「ホント お人形サンみたいですねーー!」

④「…ほう…」

豪太はその候補者を希望する女子生徒をずーっと見ていた。

⑦「…」(ジーーッ)

それを見ていたみなみが…。

③「何…見とれているの? 豪太くん」

⑦「い いえ! な 何でもありません!」

豪太は頬を(あか)くして視線をそらした。

①「…なるほど」(ほう あの()はなかなかイケそうだな)


その後も候補者を希望する女子生徒 "柏橋伊鈴" は生徒会長の蒼依から生徒会役員選挙についての説明を受けていて終了すると最後にまた一同の前で一礼をして退室していった。


 ……………


 ある日の夜


和歌山県にある自宅

陸堂家の[遊戯室]にて

ある1つの麻雀卓で三葉院将和と七照院燕彦と陸堂瑛と八陀院凌の四人が座り夜遅くまで麻雀をしていた。

会話は主に近況報告や生徒会役員選挙の事などを話し合っていた。


 ……………


 日本魔法学部第二高校(奈良県)

9月[二学期]


 日本魔法学部第二高校の生徒会役員選挙活動は粛々と進められていた。

有力な候補者たちが結構苦戦する中である一人の無名の候補者だけが際立って善戦していた。


そして投票日。

投票結果。

1.柏橋伊鈴  ……103票

2.園八林みなみ…… 80票

3.池幡剛太  …… 68票

4.藤守新一郎 …… 57票

5.鈴木恵子  …… 45票

  全校生徒…353名


この結果 予想外の1年生が第二高校の生徒会の会長に新しく就任した。

柏橋伊鈴は全校生徒に祝辞と感謝の挨拶を述べた。


新生徒会役員(執行部)

会長………柏橋伊鈴

副会長……黒峰豪太

に決定した。


こうして生徒会役員選挙は無事終わった…。



後日

生徒会室にて

新たに役員として

書記……池幡剛太

会計……園八林みなみ

庶務……八陀院蒼依

に決定した。


新生徒会役員(執行部)

会長………柏橋伊鈴

副会長……黒峰豪太

書記………池幡剛太

会計………園八林みなみ

庶務………八陀院蒼依


旧生徒会役員(執行部)

会長………八陀院蒼依

副会長……なし

書記………なし

会計………なし

庶務………なし


②「終わりましたね これで少しは肩の荷が下りました。」

①「それにしても残念だったな 二人共」

③「いやぁ~ そんなことないわよぉ~ 少しホッとしたわよぉ~。」

④「いや そんなことないな 少しは安堵している まぁ 良かったと思うよ。」

⑤「皆ー お疲れ様ですね」

⑥「皆さん お疲れ様ですよ」

⑦「えぇえぇーーーっ!!? ちょっと待てーーっ!!!」

新しく作成した生徒会役員の人事表を見ていた豪太が突然 驚いて動揺していた。

①②③④⑤⑥「?」

⑧「…」(ニコニコ)

その横で柏橋伊鈴はニコリと笑っていた。

⑦「柏橋さん! なんで俺が副会長なんだよーっ!? 普通はみなみさんが副会長なのだろうがっ!!」

⑧「はい 確かにそうです ですがわたくしが考えうる最高の人事がこれなのです これならわたくしも1年間はなんとか頑張れます。」

⑦「なんだと!? バカな! だが俺なんかが副会長など務まらないぞ!!」

⑧「大丈夫です 心配ありません 主に雑用や力仕事をしてもらい わたくしをサポートしてもらいます 勿論 頭を使う仕事はさせませんので今まで通りです。」

⑦「え? そうなのか? うーん だがなぁ~~?」

⑧「宜しくお願いします 黒峰くん」

伊鈴はまたニコリと笑っていた。

⑦「…わ わかった なんとか頑張るよ…」

豪太は頬を(あか)くして視線をそらした。

⑧「ありがとうございます。」

②「ふふふ 頑張ってね 豪太くん」

①「…」(ほーーう)

⑧「園八林先輩と池幡先輩のお二方もその人事で大丈夫でしょうか?」

③「これでOKよ それで名前で呼んでも大丈夫だよぉ~ ヨロシクねぇ~。」

④「ああ こちらも問題ない 俺も名前で呼んで構わない 宜しく頼むぞ。」

⑧「はい ありがとうございます 宜しくお願いします。」

①「ふふふ 蒼依は庶務なのか? 新会長」

⑧「はい 前会長の八陀院先輩にはわたくしをサポートしていただきます 宜しくお願いします。」

②「勿論だよ よし 僕がキミを立派な生徒会長に育てるつもりだからね 頑張ろう!」

⑧「はい これからご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。」

①「…なるほど」(この()…なかなかのモノだな)

⑧「それと凌先輩とエミリさんとエミルさんは引き続き『生徒会長軍』をお願いします。」

①「…了解した」

⑤「ハーイ 頑張りまーす」

⑥「こちらこそヨロシクです」

⑧「では 皆様 未熟者ですがどうぞ宜しくお願い致します。」

伊鈴は一同の前でペコリと一礼をした。

⑤「ハーイ!」

⑥「ハイ!」

④「おう! よろしくな!」

③「うん ヨロシクねぇ~」

②「こちらこそ宜しくお願いします。」

⑦「…はぁー どうもよろしくッス…」

①「…ふむ 判った」(ふふふ これは面白くなったな)



  ―――――――



   【蒼依の権力】

      [1]

八陀院蒼依が1学年の9月から3学年の9月までの間に会長を務めていて基本的には一人で頑張ってきていた。

今回の生徒会役員選挙の結果により遂に蒼依は "風紀委員会の委員長" と "第二高校の理事長" と "生徒会の会長" の3つの権力の内の1つである生徒会長の地位がなくなったのである。



   『生徒会役員選挙』

    [第二高校編]

今回の陸堂瑛たちの代での1学年の会長は今のところは第二高校の柏橋伊鈴だけである。

蒼依は来年3月で卒業することにより今回は生徒会役員選挙を(おこな)ったのである。

彼は理事長として学校に残ることができるのだが卒業してしまう為に生徒会役員の資格を失うことになりその為の今回の選挙である。

また卒業するまでは庶務をすることになる。

さらに生徒会役員選挙の通例として二番目に票を獲得した生徒が副会長に就任するのだが新会長の伊鈴が黒峰豪太を副会長に指名した。

本来なら選挙にも出ていない豪太が副会長になるのは異例なのだが新役員・当事者たちの了承を得たので豪太の副会長が決定した。

これも魔法学校全七校の中では伊鈴が初めてである。

ちなみに池幡剛太と園八林みなみは風紀委員会もそのまま所属・兼務していく。

そして今回は第一高校以外の六校…つまり第二高校から第七高校までの開催日は推測であるが次の通りである。

1.第三高校 (六校中.第一最初の日)

2.第七高校 (六校中.第二最初の日)

3.第二高校 (六校中.第一中頃の日)

4.第六高校 (六校中.第二中頃の日)

5.第五高校 (六校中.後半の日)

6.第四高校 (今回の選挙は無し)



  【登場人物紹介】

    [簡易型]

 [柏橋 伊鈴]

年齢:15歳

東京都出身

日本魔法学部第二高校の女子生徒。(1年生)

氏名は "かしわはし いすず" と読む。

今回の生徒会役員選挙で会長に就任した。

それにより凌たち『生徒会長軍』はこれからは伊鈴を護衛する事になる。

音楽部に所属しており…水泳・競泳も得意であるのだが…。

他については詳細不明。



   『陸堂家の特徴』

     [部屋編]

陸堂瑛と陸堂翼の二人の兄弟が暮らしている陸堂家には特殊な部屋が複数ありその中の一部の部屋を紹介する。

◎「ペット室」

※陸堂兄弟が飼育している犬・猫の専用部屋。

◎「トレーニング室」

※その中には "重力魔法制御装置室" や "有酸素運動室" などがあり身体を鍛える。

○主に瑛が使用している。

◎「遊戯室」

※複数の麻雀卓があり他にも様々な娯楽施設がある。

○瑛も翼も使用している。

◎「霊力操作室」

※その中には "幽霊情報資料室" や "霊力管理調整室" などがあり霊力が高い者の制御や調整などを(おこな)う。

○主に翼が使用している。

※他にも色々な部屋があるようだが…。

 

登場人物紹介



池幡 剛太

(いけはた ごうた)


年齢:17歳

身体:174cm

誕生日:6月30日(蟹座)

三重県出身

趣味:料理・家事全般

在籍:2年生(2年B組)

所属:風紀委員

家族構成:???

一人称:[俺]


日本魔法学部第二高校の男子生徒。

成績・運動・魔法共に普通であり特に不得意はない。

普段は授業を聞いているようであるのだが…。

性格は温厚と剛毅と柔軟とある程度のバランスのとれた人格者であり滅多に激怒しない。

彼は第二高校の男子寮に住んでいてそこから学校へ徒歩通学している。

戦闘能力はある程度ありそうなのだが正直謎であり彼が戦闘をしているところをあまり見ていないので格闘能力や攻撃魔法などの有無・威力は不明である。

現在は風紀委員会に所属している。

普通の家族で普通の家庭に育っているとされていて詳細は不明であるのだが料理や家事が意外にも得意であり同年代の女子よりは上手な方である。

謎多き男なのだが八陀院凌や八陀院蒼依からの信頼は高いようである。


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