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64.第二高校編[一学期]【生徒会長軍】

【アブソリュート=ゼロ】

  第二高校編[一学期]

   【生徒会長軍】



登場人物

①八陀院 凌(2年C組)

②八陀院 蒼依(3年A組)

③園八林 みなみ(2年B組)

④池幡 剛太(2年B組)

⑤エミリ・ハングヴァーグス(1年B組)

⑥エミル・ハングヴァーグス(1年B組)

⑦黒峰 豪太(1年C組)



 日本魔法学部第二高校(奈良県)

7月[一学期]


第二高校の校内では理事長室(下階)と生徒会室(上階)は別の階にあって八陀院蒼依と八陀院凌の二人はそのふたつの部屋(一室)を行き来している。


理事長室では普通一般的には理事長である蒼依と護衛の凌の二人にしか入室する事ができないようである。

生徒会室では普通一般的には生徒会役員が生徒会の仕事をする為の部屋であり基本的には生徒会役員にしか入室する事ができないようのである。


しかし『生徒会長軍』の部員(メンバー)だけは生徒会長で理事長でもある蒼依を護衛する為に理事長室にも生徒会室にも入室する事が可能なのである。


 ……………


現在は蒼依とそれを護る凌たち『生徒会長軍』の六名が生徒会室内に集結していた。


 ある日の午後


生徒会室にて

放課後

室内は部屋の中央に長細い机があり一番奥(中央)では八陀院蒼依が椅子に座り無言で仕事をしていた。

その机の左右横の奥から左側(窓側)に園八林みなみが椅子に座り向かい合うようにして右側(壁側)に池幡剛太が椅子に座りみなみの隣にはエミリ・ハングヴァーグスがまたその隣にはエミル・ハングヴァーグスがそれぞれ椅子に座りエミルに向かい合うようにして右側の剛太のひとつ()いた席の隣に黒峰豪太が座りそして八陀院凌が部屋の出入口のドアの横に腕組みしながら突っ立っていた。


⑤⑥「―――」

エミリとエミルの二人はなにやら小声で話していた。


ちなみに現時点で確認されている生徒会役員は生徒会長の蒼依だけである。

みなみはその疑問を蒼依にぶつけた。

③「ねぇねぇ 蒼依 他の役員はいないの?」

②「……」

蒼依は無言でいたので凌が代わりにそれについて答えた。

①「あぁ それは蒼依が非常に優秀だからな 書記も庶務も会計も全て一人でこなしてしまうから今は蒼依一人でも役員は充分だそうで必要ないそうだ。」

③「へぇ~ そうなんだー」

すると何かを思いついたのか…豪太が話し始めた。

⑦「ちょっと待ってくれ! それじゃあ人手がまったく足りないではないのか? 一人でどうやって役員四.五人分の仕事をこなしていくのだ?」


まさにその通りの正論である。

確かにいかに優秀であるとはいえ一人で生徒会の仕事を全部こなしていくのはさすがに厳しく難しい。


するとそこに剛太が豪太に話しかけてきた。

④「はっはっはっ だから我々がいるのではないのか? こんなに人手がいるのに誰も蒼依の仕事を助けないつもりかい?」

⑦「えっ!? それでは俺たちも生徒会の仕事をするのか?」

①「ふふふ そんなに心配する必要はない 我々がやるのは主に雑用だな 頭を使う必要はない 要するに男は力仕事をするだけ 女は手先の仕事をするだけ これだけでも十分に蒼依の助けになるのだ。」

⑦「…そ そうなのか…」

豪太は少しホッとしたような感じである。

⑦「なるほど だから他に役員は必要ないのか?」

①「だが言っておくが蒼依だけは特別だぞ 他にも理事長としての仕事もしなければいけないし風紀委員長としての仕事もしなければいけないから他の者には務まらないのだ。」

③「へぇ~ やっぱりさすがだよねぇ~ 蒼依はぁ~」

④「ああ そうだな」

②「……」

①「…で 他に何か質問があれば答えてやるぞ。」

③「…質問…ねぇ…?」

⑦「……」

蒼依同様に今まで会話に参加していなかったエミリとエミルの二人が凌に話しかけてきた。

⑤「ねぇねぇ じゃあさー 凌が参加している『心霊現象研究会部』ってな~に?」

⑥「な~に?」

③「…っ!?」

①「あぁ それは…そうだな 他校との外部の うーん つまり校外部活動の一種だな。」

⑤「…他校…?」

⑥「…外部…部活動…?」

①「そう 他校の部員と一緒に主に幽霊や心霊現象を研究する部活だそうだがな 俺はそれの部員にされていると言うことなのだ。」

③「…ゆ 幽霊…?」

みなみは少し驚いて身構えた。

⑤「オー ゴーストですね」

⑥「研究って何をしているのですか?」

①「あぁ そうだな 霊能力の使い方は当然として霊能力と魔法力を利用した幽霊に対しての有効な攻撃魔法を使用して幽霊に通用するのか? …と言うような研究をしているのかな。」

③「……」

④「……」

⑦「……」

⑤「…? 何だかゼンゼン解りませんね?」

⑥「…? ウー チンプンカンプンですね?」

①「まぁな 解らないのであれば無理に理解する必要はないさ 正直 俺もよく解らないからな。」

⑤「ふぅ~ん」

⑥「そーですか」

⑦「それはもしかして幽霊を退治するというコトなんスか?」

①「ん? あぁ そうだな もしかしたらそういうコトもできるカモ…ってコトだと思うな。」

⑦「……」

①「それで…それがどうかしたのか? 豪太」

⑦「あっ いや…いえ 何でもないッス ただ疑問に思ったモンッスから…」

①「ふっ そうか」

②「……」

その後も生徒会室では複数の声が聞こえていて話し合いが続けられていた。


 ……………


今度は蒼依とそれを護る凌たち『生徒会長軍』の六名は理事長室内に集結していた。


 ある日の午後


理事長室にて

放課後

室内の奥には少し大きめな窓がありその手前には比較的大きめな机と椅子がありそこに八陀院蒼依が座っていて無言で仕事をしていた。

室内の中央のテーブルの左右横にあるソファーの左側には園八林みなみとエミル・ハングヴァーグスとエミリ・ハングヴァーグスの三人が並ぶように座り右側では池幡剛太と黒峰豪太の二人が並ぶように座りそして八陀院凌は部屋の出入口のドア付近を腕組みしながら突っ立っていた。


⑦「へぇ~ さすがは理事長室だな 結構な広さだな。」

豪太は室内を見渡していた。

④「ああ 確かにな」


室内には色んなモノがあり歴代の理事長の顔写真や表彰状などが壁の高い所に飾ってあったり棚には様々なトロフィーや優勝カップや表彰楯などが置いてある。


みなみとエミリとエミルの三人も室内を見渡した。

③「へぇ~ 色んなモノが置いてあるわねぇ~」

⑤「は~い」

⑥「そーですね」

それを見ていた蒼依は…。

②「見るかい? 触るのはいいけど壊さないでね。」

③「いいわ 遠慮しておくわ」

②「…そうか…」

⑦「……」

少し様子がおかしい豪太を見た凌が豪太に声をかけてきた。

①「ん? どうかしたのか? 豪太よ」

⑦「あのー いや…その…」

①「ん? どうしたのだ? 質問があれば答えてやるぞ!」

⑦「……この魔法学校の中で一番強い奴はいますかね?」

①「ふふふ なんだ なんだ そいつを倒して一気に最強にでもなるつもりなのか?」

⑦「…いえ そういう訳ではないんスけど…」

①「……そうだな 魔法学校の中で最強と言えばやはり『第七高校の陸堂瑛』かもな。」

⑦「…えっ!? りくどう…あきら…?」

④「…? 誰だ?」

③「えーと 確か…」

⑤⑥「オー アキラ!」

②「…陸堂…瑛…か…」

①「ふふふ 強いぞ 陸堂瑛は 次元が違うからな お前などでは話しにならんぞ!」

⑦「……」

②「でも…なんでそんなコトを聞くのですか? 豪太くん」

④「ああ 確かにな」

①「ん? 何か理由(わけ)でもあるのか? 豪太」

⑦「ええ 実は自分の仲間…いや 不良友達なのですがちょっと…面倒なコトに巻き込まれまして困っているのですが…聞いてもらえますか?」

②「ん? 面倒なコト?」

①「あぁ 聞こうか 話してみろ。」

⑦「…はい…」

そう言うと豪太は自分や仲間たちに起きた不思議な出来事を静かに話し始めていた…。



  ―――――――



   『生徒会役員』

第二高校の現在で判っていることは生徒会役員は会長である八陀院蒼依の一人しかいないらしいのだが詳細は不明である。



  【登場人物紹介】

    [簡易型]

 [池幡 剛太]

年齢:17歳

三重県出身

日本魔法学部第二高校の男子生徒。(2年生)

普通の家庭で育った普通の少年である。

現在は風紀委員会と『生徒会長軍』を兼任で所属している。

後は今のところ詳細は不明である。



   『生徒会長軍』

    [活動範囲]

第二高校の現在の『生徒会長軍』の部員(メンバー)は生徒会長である八陀院蒼依の護衛の為に普通の生徒では入れない所に入る事が可能である。

例えば今回の時のように生徒会室や理事長室に入室することが可能でありその際には雑用などの用事を依頼されることもあるのだが前回も言いましたが蒼依の命令は絶対なので断ることはできない。

また蒼依が委員長である風紀委員会がある部屋に入ることも可能である。

つまり蒼依が行ける所は大抵行くことができるのだが中には部長(リーダー)である八陀院凌にしか行けない所もあるようだ…。



  『会話の見方』

     [3]

今回は登場人物の中で多く使用されている無言の会話についてである。

普通の無言では複数の点「…」を使用するのだが中には「!」や「?」などを使用して会話をする場合もある。

 例)

①「……」

※普通にその人物が無言もしくは思考中なのを現している。

②「…っ!?」

※その人物が非常に驚きビックリして動揺している様子を現している。

③「…??」

※その人物が疑問や不思議などの状態に陥っている様子を現している。

④「!!」

※その人物が非常に衝撃を受けている状態を現している。

…などなど…

このように例)の通り使用すれば「言葉」・「文字」などを使用せずに会話を成立・進行させる事が可能であると言うことである。

勿論 中にはこの説明に該当しない会話もある場合があると思うがそれは小説の中の話しなのでご容赦下さい。


登場人物紹介



黒峰 豪太

(くろみね ごうた)


年齢:15歳

身体:172cm

誕生日:7月18日(蟹座)

奈良県出身

趣味:マンガ.ゲーム

在籍:1年生(1年C組)

所属:不明

家族構成:父.母

一人称:[俺]


日本魔法学部第二高校の男子生徒。

成績は非常に怪しく危険な状態でありせめて留年しないコトを祈るのみ。

運動神経は意外と良く身体を動かすコトが好きらしい。

魔法実技はそれほど得意ではなく魔法力もそれほど高い訳でもない。

普段はもっぱら不良仲間と一緒に校内・校外の何処かにたむろっていた。

性格は多くの不良仲間の中では意外と冷静であり理性的でもあり凶暴性は低い方である。

彼は両親と一緒に学校近くのマンションに住んでいてそこから学校へ徒歩通学している。

戦闘能力はそれほど高くはないようであり格闘能力はケンカに少し強い程度であり魔法技術はもともと魔法が得意ではなく攻撃魔法もない。

普通の家庭で育ち両親は共働きであり普段は家には誰もいないようであり…それが長く続くとやがて "良くない友達" とつるむようになっていき両親も息子の不良ぶりを気づかないフリをしているようである。

その後は彼が次第にグレだしてきていて1学年の複数の不良の男子生徒をまとめ上げていてカリスマ的なリーダ格の存在となっていき1学年を統括しようとしたのだが…八陀院凌に敗北してしまい(あきら)めて少し改心したようである。

 

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