06.第七高校編[二学期]【親睦会旅行:1】
【アブソリュート=ゼロ】
第七高校編[二学期]
【親睦会旅行】
登場人物
①柊沢 統一(1年C組)
②佐久間 花織(1年A組)
③柊沢 綾花(2年A組)
④陸堂 翼(2年B組)
⑤陸堂 瑛(2年B組)
⑥藤野 宗次(1年C組)
⑦立川 竜徳(1年C組)
⑧神崎 和幸(3年A組)
⑨水無月 彰子(3年B組)
⑩シーラ・ラトファルト(1年A組)
この世界の魔法学校では『親睦会旅行』と言われる修学旅行的 又は慰安旅行的な行事がある。
対象は1年生だけで2年生と3年生にはない。
毎年11月に行う。
去年は「北海道」2泊3日。
陸堂兄弟や柊沢綾花も参加していた。
今年は「神奈川県」2泊3日の温泉巡りを予定している。
日本魔法学部第七高校(高知県)
11月[二学期]
生徒会役員の引き継ぎも10月までに終わり新生徒会として活動し始めた。
生徒会室にて
新役員の陸堂兄弟と柊沢綾花と旧役員の神崎和幸と水無月彰子が話し合っていた。
⑤「……え…? 俺たちに引率をやれと…?」
⑧「そう 『親睦会旅行』は生徒会が運営している行事の一つなんです。 ほら 去年の旅行も僕たちが一緒についてきたでしょう。 今年はきみたちが引率する側です。」
⑤「…」
③「え? そうなんですか?」
④「…」
⑨「そうです。 この旅行の企画は生徒会が作成するのです。 今年はこちらの方で作成しますから来年はあなたたちが作成して下さい。」
③「へぇ~ 普通こういう行事は各学年とか各組とかで企画を作成するものばかりと思いました。」
⑨「生徒会はやる事が沢山あるのです。」
③「は~い 判りました。」
⑤「…」
⑧「…? どうしましたか? 瑛くん」
④「ふふふ 残念でしたね 瑛」
陸堂瑛は陸堂翼を睨み付けた。
⑧「…残念?」
④「いやぁ 瑛は町内のおじさんたちと一緒にフランスで開催する麻雀大会の参加を検討してまして……ね?」
⑤「余計な事は言わなくていい。 翼」
④「…」
③「…ふふふ…」
⑨「…へぇ~ そうですか」
⑧「…へぇ~ そうなんですか でもこの埋め合わせはしますよ。 瑛くん」
⑤「わかった わかった 燎さんたちには断っておくよ。」
⑧「すみませんね 宜しくお願いします。」
⑨「宜しくお願いします。」
③④「はい!」
⑤「…ああ」
親睦会旅行当日
神奈川県温泉巡り旅行(2泊3日)
日本魔法学部第七高校(高知県)の魔法専用飛行機場前にて
1日目/PM.2:00
1年生全員・引率担当教師・引率生徒会が集合。
神奈川県に向けて出発。
1日目/PM.4:00
神奈川県に到着。
第七高校が泊まるホテルに到着しこのホテルが基点となる。
第七高校の旅行規約
1.原則自由行動は個人で行動(友達同士の行動も可能)
2.原則自己責任。
3.温泉は宿別で最低2回以上は行き後日レポートで提出する事。
4.自由行動時問題が起きたらMCDで担当教師か生徒会に連絡・報告する事(MCDは学校側が各生徒に配布)
5.門限午後6時までに基点ホテルに戻る事。
以上 生徒が守る事。
1日目/PM.4:10
[ホテル]第七高校貸切り
1部屋一人ずつ(振り分けは生徒会が決定)
夕食まで自由行動(外出禁止)
ロビーにて
…ざわざわ
A「どうしようか~?」
B「このホテルの大浴場って凄く広いんだって!」
C「夕食前に入ってみる?」
女子生徒が楽しそうに会話している…
②「統くんは何処にいるんですか?」
佐久間花織は柊沢統一を探していた。
すると…
⑩「見つけましたよ! 統一!」
②「!!」
向こうの方で声が聞こえた。
行ってみるとシーラが柊沢統一に抱き付いていた。
②「…! あぁ~っ!!」
①「か…花織!?」
⑩「オー 花織」
②「ちょっと! 何をしているですか!?」
⑩「ナニって 明日の統一と一緒に温泉を巡る打ち合わせで~す。」
②「統くんは花織と一緒に行くんですよ!!」
⑩「シーラが先で~す」
②「…むぅ~~」
①「あ いや 二人共に一緒に行こう…」
⑩「は~い」
②「…は~い」
1日目/PM.7:00
[ホテル]大宴会場で夕食
全員で夕食(生徒会を除く)
…ざわざわ
A「おいしい~」
B「これもおいしいよ」
柊沢統一は辺りを見渡した。
①「あれ? 瑛さんたちは?」
②「あ このホテルのレストランで食事ですよ。」
⑩「…そうなんですか?」
①「えぇ~? 姉ちゃんも?」
②「そうです。」
①「へぇ~ いいな~」
⑩「こっちもおいしいですよ。」
②「うん」
①「…」
1日目/PM.9:00
[ホテル]自由行動(外出禁止)
大浴場は24時間解放している。
廊下にて
⑥「よう! 統一!」
⑦「統一 元気か?」
藤野宗次と立川竜徳が柊沢統一に声をかけた。
①「おお 二人共」
⑥「明日はどうするんだ?」
⑦「誰かと一緒に行くのか?」
①「ああ 花織とシーラと一緒に…」
⑥「いやぁ~ 相変わらずモテモテだな~」
⑦「ハーレムだな」
①「お前たちはとうするんだ? なんなら一緒に行くか?」
⑥「わるいな 俺たちは別途用事があってな。」
⑦「わるいな また今度な。」
①「…おおう」
1日目/PM.9:30
[ホテル]自由行動(外出禁止)
廊下にて(別の所)
③「いた!! と~く~ん」
ムニュ
柊沢綾花は柊沢統一に抱きついた。
柊沢統一の顔が柊沢綾花の巨乳に埋もれた。
①「ね…姉ちゃん?」
②「統くん」
⑩「オー 統一」
③「統くん 明日はあたしも一緒に行くからね。」
①「えぇー? 姉ちゃん生徒会だろう?」
③「大丈夫 陸堂兄弟の許可を得てる。 そして花織ちゃんとシーラちゃんの許可も得てる。」
①「えぇ~ そうなの?」
⑩「は~い」
②「はい」
1日目/PM.10:00
[ホテル]自由行動(外出禁止)
麻雀室にて
陸堂兄弟は現地のおじさんたちを呼んで麻雀を打っていた。
⑤「ロン!!」
D「にぃちゃん 強いね」
E「あちゃ~ またか?」
④「調子いいですね」
⑤「さぁ 次だ 次!」
D「よ~し 取り返すぞ」
E「ふっ おっちゃんをなめんなよ!」
④「…」
麻雀の牌の音が鳴り響く。
⑤「…ツモ!」
1日目/PM.11:00
[ホテル]消灯時間
生徒会や担当教師以外の生徒は就寝。
~おやすみなさい~
麻雀室にて
現地のおじさんたちは帰っている。
陸堂兄弟は担当教師たちと麻雀をして楽しんでいた…
柊沢綾花は一人 大浴場で入浴していた…
こうして親睦会旅行1日目が終わった…
―――――――
【魔法創学技術士】
日本の国家資格。
日本人以外でも海外からの資格者が出てきている。
この資格を取得すると日本での魔法研究や魔法情報の開示などが自在にでき政府から補助金も出る。
試験は筆記試験のみだが非常に難しく受験者全体の約3割しか合格できない程である。
陸堂翼は10月の試験に見事合格して資格を取得している。
【第七高校主催魔法基礎試験】
第七高校では魔法基礎における筆記試験を開催している。
勿論 在校生全員が受ける必要はないし受けないと進級できないとか卒業できないとかもない。 ほぼ任意である。
ただ将来魔法関係の仕事に就きたい者には非常に有利になるので受験者も少なくない。
受験内容は基礎知識・基礎技術・基礎性能・基礎理論の4つあり希望があれば年中試験を受け付けている。
試験内容は非常に難しく余程自信ある者でないと合格できない。
陸堂翼はこの4つの基礎試験に全て合格している。
登場人物紹介
主人公5
陸堂 瑛
(りくどう あきら)
年齢:17歳
身体:180cm
誕生日:5月30日(双子座)
和歌山県出身
趣味:将棋.チェス.麻雀
在籍:2年生(2年B組)
所属:なし
家族構成:双子の弟.妹
一人称:[俺]
日本魔法学部第七高校の男子生徒。
陸堂翼の双子の兄。
成績・運動・魔法共に学年平均であるが実は高い知能と実力を兼ね備えており隠している。
魔法実技も一般生徒並に見せているがその優れた魔法能力を他人には見せない。
瞳はオットアイで右眼は紅色・左眼は黄色である。
性格は温厚・穏和でありながら一方では冷淡で面倒臭がり屋な一面も持つ二面性。
生徒たちからの信頼も厚く支持も高い。
両親は既に他界している。
妹がいるが詳細は不明。
弟の翼と二人で和歌山県の自宅に住んでいて自宅から学校へはかなり離れているが通学方法は不明である。
とにかく強い。
格闘能力も剣術も魔法能力も魔法技術も非常に高く基本魔法・上級魔法(一部を除く)が使用可能であり近接戦・遠距離戦共に得意である。
しかも好戦的で戦闘経験豊富である。
麻雀が好きで自宅に雀卓が設置されている部屋があり暇さえあれば遊んでいる。
独自で事業を立ち上げ『陸堂サポートサービス』を設立した。
依頼内容は暗殺・護衛・雑用など様々あり日本をはじめ世界中に好評でクライアントも多い。
従業員は弟の翼や友人の影森慶慈などいて資金が潤沢である。