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57.第三高校編[二学期]【動き始めた男】

    [※注意]

今回の物語の内容の後半は第三高校とはまったく関係ない内容の話しであり第四高校編から続く物語にあたります。

 

【アブソリュート=ゼロ】

  第三高校編[二学期]

   【始動の男】



登場人物

●第三高校

①伊斑 兎萌(1年C組)

②鏡嵜 智夜(1年C組)

③榎口 恵璃(1年C組)

④暁 哲子(1年C組)



 日本魔法学部第三高校(長野県)

12月[二学期]


 ある日の午前中


1年C組の教室にて

伊斑兎萌の席で兎萌と鏡嵜智夜と榎口恵璃と暁哲子の四人が集まってお喋りをしていた。

②「…」(ボォ~~)

③「ねぇ 数学の宿題やった? 兎萌」

①「いやぁ やってない 忘れたよ」

③「えっ!? やってないの?」

④「はぁ~ 相変わらずだね どうするの? 兎萌」

①「ん~~ どうしよう 智夜ちゃん」

兎萌は智夜の方を見た。

②「…」(ボォ~~)

智夜はぼーっとしていた。

①「……」

恵璃も智夜の方を見た。

③「……どうしたの? 智夜」

哲子も智夜の方を見た。

④「……ん? 智夜?」

②「…」(ボォ~~)

③「智夜っ!!?」

恵璃は大声で智夜に言った。

②「…えっ!!? 何…?」

智夜は驚いて反応した。

①「…??」

③「何? 何か考え事でもあるの? 智夜」

④「ん? どうしたのよ? 智夜さん?」

②「…うん? ちょっと まぁ…ね」

①「…あっ!? もしかして…智夜ちゃんは……」

兎萌は何かを言いかけようとしていた。

②「…むっ!!」

すると智夜は兎萌を(にら)()けた。

①「あっ やっぱ 何でもな~いよー あはは」

③④「…ん??」

恵璃と哲子の二人は不思議そうな顔でお互いの顔を見た。

②「……」

その後も四人はお喋りを続けていた。


 ……………



登場人物

●第四高校

⑤三葉院 将和(2年A組)

●第三高校

⑥神柴 渉(1年C組)

⑦七照院 燕彦(3年A組)

●第七高校

⑧陸堂 翼(2年B組)

⑨陸堂 瑛(2年B組)

●第二高校

⑩八陀院 凌(2年生)

●第五高校

⑪九道院 将晴(3年A組)



 ある日の夜


和歌山県の陸堂家の自宅

遊戯室にて

麻雀卓の近くで三葉院将和と神柴渉と七照院燕彦と八陀院凌と陸堂翼と陸堂瑛と九道院将晴の七人が集まっていて燕彦が渉を他の皆に紹介していた。

⑧⑨「……」

⑦「皆 ウチの後輩を紹介させてもらうぞ 彼は1学年の神柴渉だ よろしくな」

⑥「はじめまして 神柴渉です よろしくお願いします」

⑨「よう 渉」

⑧「どうもです 渉くん」

⑪「ほう 彼は燕彦の後輩か よろしくな」

⑤「…あっ ど どうもだよ …渉くん」

⑥「はいっ!」

⑩「へぇ~ 燕彦さんの後輩かい? 彼を知っているのかい? 瑛 翼」

⑨「…ああ まぁな…」

⑧「ええ そうですね」

⑥「……」

⑩「ふぅ~ん そお?」

⑦「よし 早速(さっそく)だが麻雀を始めようか 私は渉を参加させるぞ。」

⑨「…ほう…」

⑩「それなら 燕彦さんの代わりに卓に入れて彼の実力を見極めてやろうかな。」

⑧⑪「……」

⑤「えっ!? そうか? そんなにたいそうな事ではないと思うが…俺は構わないけど…」

⑨「…俺も構わんぞ」

⑦「そうか なら 渉が先に入れ」

⑥「…はい…」

最初は三葉院将和と八陀院凌と陸堂瑛と神柴渉の四人が卓に入り(トン)一局目を開始した。

しばらくは場が流れていたのだが……


……チャッ!


将和は牌を引いた。

⑤「よし!」

良いツモ牌が来た様だ……

将和は素早くツモ牌を自分の手牌に入れて別の牌を捨てた。


……チャッ!


渉は牌を引いた。

⑥「…あっ!」

…どうしたのか…?

渉はツモ牌を静かに自分の手牌に入れて別の牌を捨てた。


……チャッ!


瑛は牌を引いた。

⑨「…ふっ そうか」

瑛は素早くツモ牌を自分の手牌に入れて別の牌を捨てた。


……チャッ!


凌は牌を引いた。

⑩「…ほお なるほどな」

凌は素早くツモ牌を自分の手牌に入れて別の牌を捨てた。

そのすぐ後に……

⑩「リーチ!」


……カチン!


凌は現手牌でリーチ宣言をした。

卓にいる将和と渉と瑛の三人に外野の翼と将晴と燕彦の三人が一斉に凌の方を見た。

⑤「ふむぅ また来たか」

⑨「ほう やはり来たか」

⑥「は 早いリーチだ」

⑧⑪「…っ!?」

⑦「…ちっ! 早いな」

将和と渉と瑛の三人は凌のロン牌に当たらない様に安牌を捨てていく。


そして……

凌は再びツモ牌を引いた。

⑩「ツモ!」


……タァン!


凌は自分の手牌を倒して三人の相手に見せた。

将和と渉と瑛の三人は一斉に凌の手牌を見た。

⑤「ちっ またか くそっ!」

⑨「ふっ 相変わらずだな 早いよ凌」

⑥「は 早い! 一発でアガッた?」

⑩「リーチ 一発 チートイ ドラドラ だな」

どうやらこの局は凌が勝ったようだ…


⑤「はぁ またか なかなか勝てないなー まだまだだよ」

⑧「なっ まさか瑛が負けたのですか…?」

⑪「こいつは驚いたな あの瑛が追いつけないとはな…」

⑨「ふっ やれやれ相変わらずだな 本当に早いよ凌は……凄いな」

⑩「そいつはどうも 瑛」

⑥「……」

⑦「どうだ 上には上が居るだろう 渉」

⑥「はい 大変勉強になります 第三高校の中では燕彦先輩が一番上でしたが…」

⑦「ふむ 確かにな」

⑥「でも特に瑛先輩と凌先輩は凄く強いですね。」

⑦「ふむ そうだな」

…などと七人は話しながらも卓にいる瑛たち四人は再び麻雀を続けていた。


 ……………


 ある日の夜


京都府にある某町の某所にて二人の男が居た。

12月のクリスマス間近で人々がザワついているこの時期に一人の男がある雑居ビルの屋上から下にいる人々を見下ろしていたのである。

その男は全身黒服を着て漆黒刀を帯刀していて鋭い眼付きで辺りを見渡しておりまるで誰かを探している感じである。

彼の名前は "斎藤要一" という。


すると薄暗い路地裏から白いフード付きマントを着て全身を覆い隠しており聖剣らしきモノを帯刀した状態の怪しげなもう一人の男が周囲を気にしながら歩いていたのである。

彼の名前は "ハリー・ダグラス" という。


 「…むっ! あれだな」

斎藤要一はその "誰か" を見つけたようだ。

すぐに行動を開始した。


 「くそっ! このボクがこんな所でなんというコトなのだっ!? どうしてこんなコトに…?」

ハリー・ダグラスはまるで愚痴(ぐち)を言う様に独り言を話しながらおぼつかない様子で歩いていた。


 「どうやらまだ追っ手は来ていないようだな。」

ハリーはそう言うと少し立ち止まり後ろを振り向いて見た。

しかしそこには誰もいなかった。


 「…ふぅ…」

ハリーは少し安心したのか…ため息をついた。


 「おいっ!! 待てっ!!」

その瞬間(とき) ハリーの背後から大声でハリーに向けて声をかけた者がいた。


 「……っ!!?」

ハリーはとっさに後ろを振り向いて声がした方を見た。

しかしまたしてもそこには誰もいなかった。


だが再びその瞬間(とき)には今度はハリーの目の前に突然現れた要一の漆黒刀によって一瞬のうちに斬られてしまい胸部の負傷により流血してしまった。

 ザァン!

 「ぐはぁっ!!」


あまりに一瞬の出来事なのでハリー自身でも対応できずに膝が地について倒れこんでしまって気絶した。

 「…な なん…だと…?」

 ドサッ!


要一はハリーを斬りつけた後は再び姿を消してしまった。


しばらくするとハリーは目覚めて意識を取り戻した。

そこは京都府内のどこかにある倉庫内部の一室にベッドがあり胸部の負傷はある程度の治療がされており応急処置がされていたのである。

ハリーは寝ている状態で話し始めた。


 「…これは一体…どういうコトなのだ…? ここは何処なのだ…? なぜボクはここに?」


すると何者かがハリーが寝ているベッドに近づきハリーに声をかけた。

 「…気がついたのか? 聖剣使いよ… 傷の具合はどうかな? 大丈夫か?」


 「…何? なんだと? キミがボクを助けたのか…?」

ハリーはその何者かに問いかけた。


どうやらハリー・ダグラスは何者かの手によって救出されており負傷の手当てがされていたようだ。

しかし一体何故なのか…?



  ―――――――



  『今回の出来事』

    [簡易型]

動き始めた男・斎藤要一の第二弾である。

彼の目的はハリー・ダグラスの殺害なのか…?

年末年始にハリーが陸堂瑛と京都府で対決した時には少し負傷していた様なのだがそれは要一によるものなのか…?

そしてハリーを助け出し胸部の負傷の手当てをしたその者は何者なのか…?

それらが次回で明らかになるのか…?

続きを待て!(全三話予定)



  【ハリーの(キズ)

今回の出来事で斎藤要一がハリー・ダグラスに一撃を()らわせた漆黒刀による斬撃は胸部を負傷させていて流血もしているのだがそれほど深い(キズ)ではなく致命傷にもなっておらずさらにその後すぐに応急処置をしているために死には至っていないようだ。

プロのはずの要一はハリーを殺すつもりではなかったのか…?

今のところはその真意を知ることはできない。



  『会話の見方』

     [2]

この小説には登場人物の会話ごとに番号が振られている者と会話ごとに番号が振られていない者がいると思う。

これは登場人物が多数登場する場面(シーン)や背景などには各登場人物の会話ごとに番号をつける事でそれぞれの会話を分けていて判りやすくするためである。

そのために登場人物が少ない場面(シーン)や背景などでは登場人物の会話に番号をつけない場合もあるのだがこれはつける必要がないためである。

また登場人物少数で非常に重要な場面(シーン)や背景などでも会話に番号をつけない場合があるのだがそれは少しでも迫力をつけるためである。

勿論 内容の中にはこの説明に該当しない会話もある場合があると思うがそれは小説の中の話しなのでご容赦下さい。


 登場人物紹介

  [主人公8]



七照院 唯美

(ななしょういん ゆいみ)


年齢:15歳

身体:160cm

誕生日:1月7日(山羊座)

3サイズ:B82/W57/H83

岐阜県出身

趣味:マンガ.ゲーム

在籍:1年生(1年B組)

所属:風紀委員

家族構成:父.母.兄.弟

一人称:[私.あたし]


日本魔法学部第三高校の女子生徒。

成績は普通である。

運動神経は抜群でありなかなかのスポーツ少女である。

魔法実技は意外にも得意な方であり魔法技術もある程度ある。

しっかりと真面目に授業を聞いている。

容姿は意外と可愛い部類に入ると思う。

性格はお嬢様ではあるが誰とでも気軽に接してくれる元気で優しい今時の女の子である。

戦闘能力は不明だが格闘能力は普通の女子よりは多少はあり攻撃魔法も多少は強く火魔法が得意であり近接型・遠距離型共に所有している。

名家・七照院財閥のご令嬢であり燕彦の妹にあたる。

七照院専用で全国にあるうちの一つである長野県の別宅から学校に徒歩通学している。

名士・七照院家の人間ならば魔法に対する憧れや執着心などがなくても関係なく必ず魔法学校の第三高校に入学しなければならないために長野県の別宅で兄弟たちと一緒に住んでいて両親とは離れて暮らしている。

現在は風紀委員会に所属しているが最近では部活動もしているようである。

『霊力』・『霊感』は特にない。

陸堂兄弟とは面識があるのだが顔見知り程度である。


  ―――――――



七照院 燕彦

(ななしょういん えんひこ)


年齢:18歳

身体:183cm

誕生日:7月18日(蟹座)

岐阜県出身

趣味:将棋.チェス.麻雀

在籍:3年生(3年A組)

所属:心霊現象研究会部(前生徒会会長)

家族構成:父.母.妹.弟

一人称:[ウチ.私]


日本魔法学部第三高校の男子生徒。

成績・運動・魔法共に大変優秀である。

あまり教室にはいない。

外見は細身の長身で結構カッコいい容姿である。

性格は厳格ではあるのだが融通が利き臨機応変に対応できる冷静沈着な人格者であるが多少なりに好戦的な性格でもある。

戦闘能力は抜群に高く格闘能力は陸堂瑛よりは劣るが結構強く攻撃魔法も強くて火魔法が得意であり近接型・遠距離型共に所有している。

名家・七照院財閥の長子で御曹司であり唯美の兄にあたる。

七照院専用で全国にあるうちの一つである長野県の別宅から学校に徒歩通学している。

名士・七照院家の人間ならば魔法に対する憧れや執着心などがなくても関係なく必ず魔法学校の第三高校に入学しなければならないために長野県の別宅で妹や弟たちと一緒に住んでいて両親とは離れて暮らしている。

以前は生徒会長をしていたが現在は二爽院鷹紀が引き継いていて生徒会役員を辞めている。

魔法創学技術士の資格や基礎魔法技術資格検定1級などを所有しており魔法の知識が豊富である。

『霊力』・『霊感』は兄弟の中で特に高く『心霊現象研究会部』にも所属しているが他にも『ある部』の部活動もしている。

陸堂兄弟とはかなりの面識があり麻雀もたしなむ程度ならデキるのである。



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