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54.第三高校編[二学期]【生徒会役員選挙】

【アブソリュート=ゼロ】

  第三高校編[二学期]

  【生徒会役員選挙】



登場人物

●第四高校

①三葉院 将和(2年A組)

●第三高校

②七照院 燕彦(3年A組)

●第七高校

③陸堂 瑛(2年B組)

●第二高校

④八陀院 凌(2年生)



 ある日の夜


和歌山県の陸堂家の自宅

遊戯室にて

三葉院将和と七照院燕彦と八陀院凌と陸堂瑛の四人が集まって麻雀をしていた。


……チャッ!


将和は牌を引いた。

①「…むむぅっ!」

なかなか良い牌が来ない様だ……ツモ牌を捨てた。


……チャッ!


燕彦は牌を引いた。

②「…そうそう そういえば瑛は今度の生徒会役員選挙に出るそうだな。…聞いたぞ!」

燕彦は素早くツモ牌を手牌に入れて別の牌を捨てた。


……チャッ!


瑛は牌を引いた。

③「…ああ そうだ 残念ながらな… 仕方ないがな…」

瑛は素早くツモ牌を手牌に入れて別の牌を捨てた。


……チャッ!


凌は牌を引いた。

④「…へぇ~ そうなんだ それはそれでまた凄い事になったモノだな。」

凌は素早くツモ牌を手牌に入れて別の牌を捨てた。

④「リーチ!」


……カチン!


凌は現手牌でリーチ宣言をした。

将和と燕彦と瑛の三人は一斉に凌の方を見た。

①「…あっ!? 嘘?」

②「…ほう… なるほどな」

③「…ちっ! きたか!」

将和と燕彦と瑛の三人は凌のロン牌に当たらない様に安牌を捨てていく。


そして……

凌は再びツモ牌を引いた。

④「ツモ!」


……タァン!


凌は手牌を倒して三人の相手に見せた。

将和と燕彦と瑛の三人は一斉に凌の手牌を見た。

①「…あぁっ!? マジか?」

②「…おぉ やるな…」

③「…ちっ! 早いな」

④「リーチ 一発 タンピン ドラドラ だな」

どうやらこの局は凌が勝ったようだ…


④「…ふっ まあまあかな…」

③「…相変わらず早いな 一体どうやったらお前みたいに早くアガれるのだ? 凌」

④「…さぁね どうだろうね…」

③「…ちっ! くそっ!」

④「…ふふふ…」

②「ところで将和の所では生徒会役員選挙は一体どうするつもりなのだ?」

①「ああ 俺の所は今のところ生徒会役員が固定だからそのまま真純が会長で俺が副会長で行くつもりですよ。」

④「ああ なるほど 確かに第四高校は特殊だったな 三葉院の固定生徒会か… ふふふ 独裁かい?」

①「……」

③「ふん そういうあんたの所はどうなんだ? …燕彦よ」

②「おう ウチの学校も優秀な人材がいてね 特に鷹紀と静花の二爽院兄妹は有力視されていてズバ抜けている。」

③「…ほう」

①「へぇ~ なら第三高校は二爽院兄妹で会長・副会長って事ですかい?」

②「おう おそらくな」

④「へぇ~ なるほどね そちらも結構凄いんだね。」

②「…まぁな そうだな」

③「…ふん そうか…」

…などと四人は話しながら再び麻雀を続けていた。


……………


登場人物

●第三高校

⑤二爽院 鷹紀(2年A組)

⑥二爽院 静花(2年A組)

⑦梶崎 愛莉(1年B組)

⑧伊斑 兎萌(1年C組)

⑨鏡嵜 智夜(1年C組)

⑩園原 孜(1年C組)

⑪乙崎 まどか(3年B組)



 ある日の夜


長野県の二爽院家の豪邸

リビングにて

二爽院鷹紀と二爽院静花の二人がソファーに座り紅茶を飲んで寛いでいて梶崎愛莉がメイド服を着て二人の紅茶を注いで立っていた。

⑤「…ふう… うまい」

⑥「…うん… 美味しい」

⑦「……」

静花は愛莉の方を見た。

⑥「愛莉 あなたも立っていないで座りなさい。」

⑦「あっ はい…」

愛莉は静花の横に座った。

⑥「ふむ ところでお兄様は今度の生徒会役員選挙に出られるのですか?」

⑤「…ん? ああ そうだね 一応今は副会長だし 七照院会長からまた出るように言われているからね。」

⑥「へぇ~ そうですか ではお兄様は次期会長候補と言う事ですかね?」

⑤「…まぁね」

⑥⑦「……」

⑤「そういう静花は一体どうするつもりなのだ? お前も生徒会役員選挙に出るつもりか? お前も一応今は生徒会の書記だからなぁ~」

⑥「んー そうですわね~ 別に出てもいいですけど… 出てもわたくしは副会長と言う事ですかね?」

⑦「…?」

⑤「ふっ まぁいいさ 好きにすればいい 静花」

⑥「…そうですか…」

⑦「あのー もし選挙で鷹紀様が会長に静花様が副会長になられたら他の役職は誰がやるのですか?」

⑤「あぁー それはまだ決めてないなー」

⑥「それなら愛莉 あなたが書記をしなさい」

⑦「…え? 私がですか?」

⑥「そうですわ 愛莉」

⑦「…はぁ… そうですか」

⑤「次…会計は…?」

⑥「お兄様 会計なら一人適任者がいますわ 鏡嵜智夜さんですわ」

⑤「…鏡嵜智夜…?」

⑥「はい なかなかの優秀な()ですわ」

⑦「……」

⑤「へぇ~ それで最後の庶務は…?」

⑥「それは後回しですわ ()()えずこの四人で生徒会を進めてみてはどうでしょうか? お兄様」

⑤「ほう なるほどな では庶務についてはボクの方で考えよう。」

⑥「はい 判りましたわ」

⑦「なるほど さすがです 静花様」

⑥「ありがとうですわ 愛莉」

⑤「…あっ それから今度の奏の召集にはボクは用事で行けないから静花 お前と愛莉の二人で行ってくれないか? …『心霊現象研究会部』の部活動」

⑦「あっ そうですか 判りました」

⑥「ふう どうせ用事なんてまたデートなのでしょ? お兄様はまったく」

⑤「ふふふ まあまあ そう言わずに頼むよ 二人共」

⑦「はい 判りました」

⑥「ふう 判りましたわ お兄様」

⑤「じゃあ 奏や瑛たちによろしく伝えておいて 静花 愛莉」

⑥⑦「……」

…などと三人はその後も寛ぎながら話しを続けていた。


……………


 日本魔法学部第三高校(長野県)

9月[二学期]


 日本魔法学部第三高校の生徒会役員選挙活動は粛々と進められていた。

選挙に出馬したのが二爽院鷹紀と二爽院静花の二人だけであるので実際には兄妹の一騎打ちとなった。


そして投票日。

投票結果。

1.二爽院鷹紀……188票

2.二爽院静花……169票

  全校生徒…357名


この結果 兄妹対決を制した二爽院鷹紀が第三高校の生徒会の会長に就任した。

二爽院鷹紀は全校生徒に祝辞と感謝の挨拶を述べた。


新生徒会役員(執行部)

会長………二爽院鷹紀

副会長……二爽院静花

に決定した。


こうして生徒会役員選挙は無事終わった…



後日

生徒会室にて

新たに役員として

書記……梶崎愛莉

会計……鏡嵜智夜

庶務……園原孜

に決定した。


新生徒会役員(執行部)

会長………二爽院鷹紀

副会長……二爽院静花

書記………梶崎愛莉

会計………鏡嵜智夜

庶務………園原孜


旧生徒会役員(執行部)

会長………七照院燕彦

副会長……二爽院鷹紀

書記………二爽院静花

会計………乙崎まどか

庶務………なし


⑦「ふう なんとか終わって良かったよ。」

⑪「皆 お疲れ~」

②「皆 お疲れだったな」

⑨「……」

⑪「智夜さん 会計の仕事を頼んだりしてごめんなさいね。」

⑥「智夜さん 会計を引き受けてくれてありがとうございますわ。」

⑨「いえ こちらこそ どうもです これから宜しくお願いします。」

⑧「智夜ちゃん 凄いね! 生徒会役員で会計かぁー!」

⑨「いやいや 別にそんな凄くないから… 兎萌ちゃん」

⑧「ふぅ~ん でも智夜ちゃん 生徒会役員の仕事 大変だと思うけど頑張ってね」

⑨「ありがとね 兎萌ちゃん 頑張るよ」

⑧「うん!」

⑩「……」

⑤「悪かったね 孜 庶務の仕事を任せて」

⑩「いえ 大丈夫です こちらも生徒会役員でいた方が色々と動きやすいし なにかと便利だと思うので… ありがとうございます。」

⑦「…?」

⑤「そうか ならなんで選挙に出なかったんだ? 孜」

⑩「出れませんよ 鷹紀さん 自分は無名で実績もありませんしC組ですしね。」

⑤「…あぁ なるほどね まぁそうか」

⑦「…」(…なんだろう?)

②「まぁ 後は頼むぞ 鷹紀」

⑪「後はよろしくね 静花さん」

⑤⑥「はい!」



  ―――――――



  『今回の出来事』

    [簡易型]

今回は第三高校での生徒会役員選挙のお話しです。

基本的な仕組みは他の魔法学校とほぼ同じ内容である。

それと今まで謎だった旧生徒会役員と新生徒会役員のメンバーも判明した。

さらに今回だけは二爽院兄妹以外の生徒が選挙の出馬を断念したために鷹紀と静花の一騎打ちの兄妹対決となり獲得票が拮抗して僅差で鷹紀が勝利した。



  【登場人物紹介】

    [簡易型]

 [八陀院 凌]

年齢:17歳

奈良県出身

日本魔法学部第二高校の男子生徒。(2年生)

名家・八陀院財閥の御曹司。

麻雀に関して言えば陸堂瑛より少し強いという噂。

一応『心霊現象研究会部』の部員である。(幽霊部員)

他にも何かありそうだが後は詳細不明。



   『魔法学校の豆知識』

 【生徒会役員選挙の開催日】

     [第三高校編]

第三高校の生徒会役員選挙は他の学校よりも比較的早い日に(おこな)われている。

以前にも説明した通り生徒会役員選挙の開催時期は各魔法学校でそれぞれ異なっており全七校がそれぞれの都合や他の行事との噛み合いなどを考慮して毎年9月開催を目指しているためである。

実は魔法学校の長い歴史の中で生徒たちが指名・推薦・立候補などで選挙に出馬しなかった事はなかった。

勿論 第四高校の様な特殊なケースはあるが選挙は実施するのに出馬する生徒が出てこない事は生徒たちによる生徒会役員離れが加速しているためである。

そういった意味で優秀な二爽院兄妹がいる現時点ではまだ安泰だがこの先が不安な傾向であることは否定できない。

そして今回は第一高校・第二高校以外の残りの五校つまり第三高校から第七高校までの開催日は推測であるが次の通りである。

1.第三高校 (五校中.第一最初の日)

2.第七高校 (五校中.第二最初の日)

3.第六高校 (五校中.中頃の日)

4.第五高校 (五校中.後半の日)

5.第四高校 (今回の選挙は無し)



 登場人物紹介

  [主人公4]



榎口 恵璃

(えのぐち えり)


年齢:15歳

身体:164cm

誕生日:12月24日(山羊座)

3サイズ:B82/W56/H84

山梨県出身

趣味:ショッピング

在籍:1年生(1年C組)

所属:風紀委員

家族構成:???

一人称:[あたし]


日本魔法学部第三高校の女子生徒。

成績は普通で学年平均点は普通に取れている。

運動神経は普通でありスポーツにおいて可もなく不可もなくこなせる。

魔法実技は魔法技術・魔法能力共にあまり得意ではない。

しっかりと真面目に授業を聞いている。

第三高校の女子寮に住んでいてそこから学校へ徒歩通学している。

容姿はいたって普通の女の子である。

性格は非常に冷静沈着でよく気が利く常識人である。

暁哲子とは中学時代の同級生であり友人関係である。

戦闘能力は特になく格闘能力も攻撃魔法もない。

伊斑兎萌や鏡嵜智夜みたいに魔法に対する憧れや執着心などはそれほどなくそもそも他の普通高校も受けていたが魔法学校の第三高校に受かったので通学している程度。

伊斑兎萌や鏡嵜智夜などとは高校からの友人関係である。

風紀委員会に所属している。


  ―――――――


  [主人公5]



暁 哲子

(あかつき てつこ)


年齢:15歳

身体:162cm

誕生日:1月11日(山羊座)

3サイズ:B80/W56/H83

山梨県出身

趣味:料理(和食作り)

在籍:1年生(1年C組)

所属:保健委員

家族構成:???

一人称:[私]


日本魔法学部第三高校の女子生徒。

成績は普通で学年平均点は普通に取れている。

運動神経は普通でありスポーツも普通にやれる方である。

魔法実技は魔法技術・魔法能力共にあまり得意ではない。

しっかりと真面目に授業を聞いている。

第三高校の女子寮に住んでいてそこから学校へ徒歩通学している。

容姿はいたって普通の女の子である。

性格は意外と器用であり面倒見が良い常識人である。

榎口恵璃とは中学時代の同級生であり友人関係である。

戦闘能力は特になく格闘能力や攻撃魔法もない。

榎口恵璃同様に魔法に対する憧れや執着心がそれほどなく他の生徒より少し冷めた感情で魔法学校の第三高校に通学している程度。

伊斑兎萌や鏡嵜智夜などとは高校からの友人関係である。

保健委員会に所属している。


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