48.第四高校編[三学期]【卒業式】
[お知らせ]
今回は遂に第四高校編.最後の物語である【卒業式】がテーマとなります。
当然ですが怪談話はありません。
【アブソリュート=ゼロ】
第四高校編[三学期]
【卒業式】
1月の行事でもある『会長会』も無事終わり残す行事は【卒業式】のみとなっていた。
登場人物
①四豊院 奏(2年A組)
②三葉院 将和(2年A組)
③三葉院 真純(2年A組)
④遠藤 惣四郎(2年B組)
⑤裏井沢 楓(2年C組)
⑥斎城 成瑠子(1年B組)
⑦カレン・ウォールドヴァーゼ(1年A組)
日本魔法学部第四高校(宮城県)
2月[三学期]
ある日の午後
生徒会室にて
生徒会役員の四豊院奏と三葉院将和と三葉院真純と遠藤惣四郎の四人の他に進級試験の勉強をしている裏井沢楓と斎城成瑠子の二人に生徒会の仕事の手伝いをしているカレン・ウォールドヴァーゼの合計七名がいて生徒会役員は会議をしていた。
カタカタ カタン…
①「……」
奏は相変わらず魔法専用パソコンを器用に操作していた。
⑤「ほう そうなるのか? いやぁ まったく難しいなぁ~」
③「そう? 意外と簡単よ 頑張って!」
⑤「…ああ」
真純は楓の進級試験の勉強を見ていた。
⑥「あのー これはなんですか? よく解りません」
③「ああ これね これはねぇ~ こうなって―――」
⑥「はい 判りました ありがとうございます。」
真純は成瑠子の進級試験の勉強を見ていた。
真純は楓と成瑠子の二人の進級試験の勉強を見ながら生徒会の会議に参加していた。
②「ふぅ~ん」
④「そういえばもうすぐ卒業式だよな。」
③「そうね 今年の卒業式も生徒会が準備・進行するのよねぇ~?」
②「ああ その通りだ 面倒臭いけどな」
④「面倒臭くても生徒会役員ならば仕方ないぞ! 将和」
③「そうよねぇ~ でもこっちには何でもこなせる四豊院奏という心強い味方がいるから大丈夫だよ!」
①「……」
②「そうかなぁ~?」
④「まぁ なんとかなるだろう なぁ真純?」
③「うん 今年も奏に卒業式を任せるから問題ないよね。」
④「…そうか…」
②「なんだ? 今年もまた奏に任せるのか?」
③「な~にぃ? じゃあ 将和が代わりにやる?」
②「…いや 遠慮する…」
④「…」(…彼女…真純は確か生徒会長だよな…?)
⑤「なぁ真純 ここなんだが教えてくれないか?」
③「あっ はいはい そこね そこはねぇ~ そうなって―――」
カレンは成瑠子に話しかけた。
⑦「どお 頑張ってる? 成瑠子」
⑥「うん カレン これわかる? ちょっと解らなくてさぁ~」
⑦「ああ それね それはねぇ~ え~と」
③「…あっ それね それはそうなって―――」
真純はカレンと成瑠子の二人の間を裂くように割って入っていき成瑠子の勉強を教えていた。
⑦「……」
⑥「ふむふむ あっ 判りました ありがとうございます。」
③「カレンちゃんはこっちの仕事を手伝ってね。」
⑦「あっ はい」
②「悪いね カレンちゃん 真純の奴がコキ使ってさ」
④「まぁ この時期は特に忙しいからな。すまんな」
③「…むっ!」
⑦「いいえ 大丈夫ですよ」
④「そうかい まぁーよろしくな」
②「本当に悪いね まぁーよろしくね」
⑦「あっ はい どうもです」
③「はいはい 生徒会の会議を続けるわよ!」
②④「……」
カタカタ カタン…
①「ふう 終わった」
奏は魔法専用パソコンの使用を終えてカバンの中にしまった。
①「んー じゃあ 次の議題に入りますよ」
生徒会役員はその後も会議を続けていた。
……………
宮城県内の某所
ある日の夕方[完皓ジム]
裏井沢楓はこのジムに所属していて今日もいつものようにボクシングの練習をしていた。
今回は三葉院将和と遠藤惣四郎の二人が付き添いで一緒に来ていた。
⑤「……」
将和と惣四郎が楓に話しかけた。
②「今日も調子良さそうだな? 楓」
⑤「…ああ」
④「なかなか良いジムだな」
⑤「そいつはどうも」
シュッ シュッ シュッ
⑤「…ちっちっちっ…」
楓は今日も等身大の鏡に向かってシャドーボクシングをしていた。
②「楓 今度は日本王者防衛戦の試合だったよな…?」
⑤「…ああ 意外と早く防衛戦の試合を組むことができてな。 試合ができそうだよ」
④「へぇ~ そうなのか?」
⑤「…ふっ 俺も遂に日本王者になってしまいこれからは防衛戦に挑むとはな… 世も末だな」
②「なんだ 謙遜してるのか? それがお前の実力だよ」
④「その通りだよ 楓」
⑤「ふっ ありがとよ そういえば慶慈の奴はどうしているのかな?」
②「…ああ お前同様に頑張っているよ 彼の方ももうじき防衛戦じゃないかな?」
④「…防衛戦…?」
⑤「…ああ 奴も今や日本王者なのだよ 階級は勿論違うがな…」
④「…ほう そうか」
②「……」
④「しかし 魔法学校の生徒に日本王者が二人も誕生するとは本当に思わなかったぞ。」
②「…ああ 確かにな」
⑤「……」
④「まぁ さすがと言っておこうか 楓」
⑤「…そいつはどうも」
②「それでお前は世界も狙っているのか? 楓」
⑤「…ふっ さぁな」
④「まさか もし楓も慶慈も世界王者になってしまったらどうなるのだ?」
②「おそらくは世界初になるだろうな 日本の魔法学校の生徒が二人も世界王者になるなんてな。」
⑤「……」
④「そうなったら本当に凄いコトだと思うぞ!」
②「ああ こいつはそうとうヤバイことになるな!」
⑤「…おい 二人だけで盛り上がるな!」
楓はその後もボクシングの練習を続けていて将和と惣四郎の二人も見届けていた。
……………
日本魔法学部第四高校でも進級試験の季節がやって来た。
一部の特定の生徒だけが秀才的な成績であり残った一般的な生徒が平均的な普通の成績である少し偏った生徒が集まっている学校である。
四豊院奏と三葉院将和と三葉院真純の秀才組は楽々と進級試験を合格して3学年の進級を決めた。
カレン・ウォールドヴァーゼも秀才組のひとりであり楽々と進級試験を合格して2学年の進級を決めた。
斎城成瑠子はなんとか頑張って辛うじて進級試験を合格して2学年の進級を決めた。
裏井沢楓もなんとか頑張って辛うじて進級試験を合格して3学年の進級を決めた。
遠藤惣四郎の場合は可もなく不可もなく普通に進級試験を合格して3学年の進級を決めた。
全員が進級試験に合格した。
後日
生徒会室にて
やっとの思いで進級試験の地獄から解放された奏たち七人が話し合っていた。
⑤「…や やっと終わったよ …試験…」
⑥「…た 大変でした …本当に終わって良かったです…」
⑦「大丈夫? 成瑠子」
⑥「…うん」
⑦「…そう」
④「いや 確かに進級試験というモノは本当に大変なものだな。」
①②③「……」
⑤「まったくいいよな 秀才組は…」
②「…またか?」
③「まぁ もう終わったんだからいいでしょ?」
②「そうだぞ お前も進級できただろう? 楓」
④「愚痴るな! 楓」
⑤「まぁ…な」
④「今やお前は日本を代表するプロボクサーであり日本王者なんだから細かい事は気にするな!」
②「そうそう そうだぞ! 楓」
⑤「…関係あるのか? ソレ?」
③「…はぁ~」
①「はいはい 無駄話はそのぐらいにして! まだ最後にして最大の行事が残っているんだからね!」
②④⑤「…」(…無駄話…か…)
⑦「卒業式ですね! 奏先輩!」
①「その通りだよ カレンちゃん」
⑦「日本の卒業式が一体どういうモノなのか今から楽しみですね。 初体験でーす!」
①「…そう…」
⑥「うわぁ はしゃいでるよ カレン」
③「テンション高いね カレンちゃん」
⑦「そうですか?」
①「まぁまぁ 今年もボクが卒業式を仕切るでいいかな?」
③「よろしくね~ 奏」
②「すまんな 奏」
①「わかったよ それから将和と真純には今回もサポートに回ってもらうからね。」
③「了解!」
②「ああ わかった」
①「え~と あとはそれでねぇ~ 次は―――」
その後も奏たち七人は話し合っていた。
……………
3月[三学期]
【卒業式】
日本魔法学部第四高校の卒業式が行われ会長の三葉院真純率いる生徒会が司会進行を受け持ち四豊院奏がほぼ仕切り三葉院将和と真純の二人がサポートに回った。
1.卒業生入場
2.校長の挨拶
3.各賞賞状授与
4.卒業証書授与
5.在校生祝辞 代表:四豊院奏
6.卒業生挨拶 代表:???
7.生徒会会長送辞(三葉院真純)
8.卒業生退場
校庭にて全員集合
奏たち生徒会役員や楓・成瑠子・カレンの七人は卒業生を送り出す為の挨拶をしていた。
④「皆さん 卒業おめでとうございます。」
②「皆さん 卒業おめでとうございます。」
③「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑥「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑦「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑤「皆さん 卒業おめでとうございます。」
①「卒業生の皆さん ご卒業おめでとうございます。」
こうして『日本魔法学部第四高校』の【卒業式】を無事終える事ができた…
卒業生
???
新3年生
四豊院 奏(2年A組)
三葉院 将和(2年A組)
三葉院 真純(2年A組)
遠藤 惣四郎(2年B組)
裏井沢 楓(2年C組)
新2年生
斎城 成瑠子(1年B組)
カレン・ウォールドヴァーゼ(1年A組)
―――――――
『第四高校のまとめ』
【奏編】
日本魔法学部第四高校では特に幽霊関係や心霊現象などについての物語を多数掲載させていただきました。
[前編][後編]合わせると全12話中7話も費やしており他の行事などについてはそのほとんどが本文最後の『説明文』にてダイジェスト化させていただきました事をご容赦下さい。
四豊院奏からのコメント
奏「ごめんね~ 怪談だらけでぇ~ でもどうだった? お手製怪談は怖かった? 実はまだまだあるよ? まぁ 第四高校がどういうトコかわかっただけでも良かったと思うよ。取り敢えずは第四高校編は終了するけどまたお会いしましょう。じゃあね!」
【陸堂瑛の軌跡3】
[簡易型]
10月[誕生日会:参加(島根県)]
「陸堂兄弟が六甲院姉妹の誕生日パーティーに出席」
10月[『心霊現象研究会部』(京都府)]
「陸堂兄弟は京都府のある女子高に部活動として参加」
10月[始動者1(和歌山県)]
「陸堂瑛は七聖剣のひとつを斎藤要一に譲渡」
11月[親睦会旅行(神奈川県)]
「陸堂兄弟は生徒会役員として参加」
11月[魔法水泳大会(大阪府)]
「陸堂兄弟は生徒会役員として参加」
12月[クリスマスパーティー:参加(島根県)]
「陸堂兄弟は六甲院家主催のクリスマスパーティーに出席」
(※ここでは陸堂瑛の今までの物語で掲載している事柄だけを表記している)
【日本プロボクサーの略歴】
現在の日本人プロボクサーの中で魔法学校出身生徒の選手が二人いてその略歴を紹介する。
【高知県】
◎影森慶慈(第七高校2年生)
●ウェルター級[陸堂ジム]
◆ウェルター級:西日本新人王戦.優勝
◆ウェルター級:日本王者(M31/10月)
◆ウェルター級:日本王者防衛戦:成功(M32/2月)
【世界ランキング9位】
―――――――
【宮城県】
◎裏井沢楓(第四高校2年生)
●ミドル級[完皓ジム]
◆ウェルター級:東日本新人王戦.優勝
◇ウェルター級→ミドル級
◆ミドル級:日本王者(M31/12月)
◆ミドル級:日本王者防衛戦:成功(M32/3月)
【世界ランキング8位】
現在の魔法学校生徒の選手はこの二人まで確認されており二人共に日本王者となっていて既に防衛戦を一戦成功させている。
二人はプロになってから既に十戦以上の公式戦の試合を闘い抜いており共にまだ無敗を誇っている。
(※彼ら二人の活躍はこれからも時々 "ここ" に掲載する場合があり)