44.第四高校編[二学期]【動き始めた男】
今まで第七高校編で名前だけが登場していた "あの男" が遂に第四高校編に登場する。
これからちょくちょく登場するかもしれない…?
(※怪談話はありません)
【アブソリュート=ゼロ】
第四高校編[二学期]
【始動の男】
登場人物
●第四高校
①四豊院 奏(2年A組)
②三葉院 将和(2年A組)
③三葉院 真純(2年A組)
④遠藤 惣四郎(2年B組)
⑤裏井沢 楓(2年C組)
⑥カレン・ウォールドヴァーゼ(1年A組)
四豊院奏・三葉院将和・三葉院真純の三人は京都府の女子高で起きた心霊現象の調査から無事に宮城県に戻ってきていた。
日本魔法学部第四高校(宮城県)
10月[二学期]
ある日の午後
生徒会室にて
室内には四豊院奏と三葉院将和と三葉院真純と遠藤惣四郎と裏井沢楓とカレン・ウォールドヴァーゼの六人がいて生徒会役員は会議をしていた。
カタカタ カタン…
①「…はぁ 疲れたよ…」
四豊院奏はまた魔法専用パソコンで前回の心霊現象の調査内容をレポートにして入力・作成していた。
④「お疲れだな 奏 将和 真純」
⑤「お疲れ あと お土産ありがとう」
⑥「お疲れ様です あと お土産ありがとうございました。」
③「いやぁ 楽しかったよねー 京都府の小旅行的で瑛様たちと一緒にねー」
②「…疲れた…」
③「あとは普通の学校で女子高も初めて見たよねー」
②「…ああ 本当に疲れたよ…」
③「…ふふ」
④「…大丈夫か? 将和」
③「将和は全然 駄目ダメだったよねー 女子高じゃほとんど喋らなかったし 緊張しすぎだし」
④「そ… そうか…」
⑤「そいつは大変だったな 将和」
⑥「それはお気の毒さまでした」
①「……」
②「…ま まぁな ところで楓の方はどうだったんだ? 試合には勝ったのか?」
⑤「ああ お陰様でな これで日本王者とのタイトルマッチができそうだ」
③「へぇ~ また試合するの?」
⑤「ああ うまく進めば年内には日本王者との試合ができるかもしれないな」
④「ふぅ~ん また試合か… やはり色々と大変だな…」
⑥「頑張ってください!」
②「そうだ 絶対に日本王者になってくれよ!」
⑤「…ああ」
①「……」
③「ふぅ~ん ところでカレンちゃん あなたのところで是非 生徒会役員をやりたい! …て言う子はいないかしら…?」
⑥「…えっ!? 生徒会役員ですか?」
③「そうなの 庶務が欲しいのよね~」
②「…悪いね」
⑥「いえ …庶務ですか…?」
③「誰かいないかしら?」
④「…いるかい?」
⑥「んー 判りました 友達の中で生徒会役員の庶務をしてくれる生徒がいるか聞いてみます。」
③「よろしくね~ カレンちゃん」
⑥「…はい」
⑤「……」
カタカタ カタン…
①「…ふうー よし!」
四豊院奏は魔法専用パソコンの使用を終えてカバンの中にしまった。
①「これで終わりーと じゃあ 次の議題に進みましょうか」
生徒会役員はその後も会議を続けていた。
……………
登場人物
●第七高校
⑦陸堂 翼(2年B組)
⑧陸堂 瑛(2年B組)
⑨影森 慶慈(2年C組)
⑩斎藤 要一(2年C組)
ある日の夜
和歌山県の陸堂家
陸堂瑛と陸堂翼の兄弟は子犬や子猫たちとリビングにいて寛いでいた。
陸堂兄弟はソファーに座り瑛の脚の上には子猫が眠っていて瑛はその子猫の頭を撫でていて翼の脚の上には子犬が眠っていて翼はその子犬の頭を撫でていた。
陸堂兄弟はほとんど無口でお茶を飲んでいてお茶を淹れている茶碗は三つあった。
⑦「……」
⑧「……」
そこに一人の男が陸堂家にやって来た。
⑩「…邪魔をするぞ」
⑧「…来たか? 要一」
⑦「いらっしゃいです 要一」
その男の名は斎藤要一と言う。
斎藤要一は陸堂瑛に用がありわざわざ陸堂瑛の自宅がある和歌山県までやって来たのである。
⑩「早速だが約束通りお前の持つ伝説の聖剣『ウロボロス』を頂きに来た。」
⑧「……翼!」
⑦「…はい」
…そう言うと翼は子犬をどかして立ち上がり家の奥へと消えていった。
⑨「よう 要一か」
陸堂家の家の奥から影森慶慈がリビングにやって来ていた。
どうやら慶慈はさっきまでシャワーを浴びていたようだ。
⑩「よう 慶慈 お前も来ていたのか?」
⑨「ああ 俺が所属している『陸堂ジム』のオーナーでもある瑛と次の試合の打ち合わせに来ている。」
⑩「…ああ なるほど 今度の試合は日本王者とのタイトルマッチだったか?」
⑨「ああ そうだ」
⑧「その通り …ふふ 慶慈が日本王者になれば俺もまた潤う 勿論 そうなれば慶慈にも多額の報酬が手に入る…」
⑩「なるほど いい商売しているな…」
⑨「……」
⑧「…まぁな」
…などと陸堂瑛・影森慶慈・斎藤要一の三人が話している内に陸堂翼が一本の剣を魔法遮断手袋をした両手で持ってリビングに戻ってきた。
その剣こそが陸堂瑛が所有している伝説の聖剣『ウロボロス』である。
⑦「お待たせしました 要一」
⑧「……」
⑩「ほう これが伝説の聖剣『ウロボロス』なのか…?」
陸堂翼は聖剣『ウロボロス』を斎藤要一に手渡し聖剣『ウロボロス』を確認する為に刀身を鞘から抜いてみるとボロボロとなった刀身が現れた。
⑩「…ほう これはまた随分と使い込んでいるな… 瑛」
⑧「昔は結構 使っていたが見ての通り刀がボロボロになってしまったので使うのを止めていたのだ。」
⑨「……止めた……のか?」
⑩「……」
⑦「ええ なので瑛は魔法で聖剣を造り出す事にしました。」
⑩「…ま 魔法で聖剣を造り出せるのか…?」
⑧「…ああ まぁな 結構苦労したがな」
⑨「最早 何でもありだな 瑛」
⑦「この程度で驚いては駄目ですよ 慶慈 要一 瑛はもっと凄い事ができますから…」
⑨⑩「……」
⑧「…まぁ なんだ 要一よ その剣はお前の好きに使って構わんが大切に使用しないと折れるかもしれんから気をつけろよ。」
⑩「ああ わかった なるべく大切に使用させてもらうよ。」
⑧「それでいい」
⑨「なるほど …と言う事は聖剣『ウロボロス』の所有・使用者は瑛と要一の二人となるのか…?」
⑦「ええ その通りです」
⑩「ほう 本来なら聖剣というのは一人に対して一振りずつだけなのだがこの聖剣だけは例外の様だな。」
⑦「…そうですね…」
⑨「ふぅ~ん そうか」
⑧「…ところでまた仕事か? …要一」
⑩「…ああ そうだな」
こうして謎の男『斎藤要一』が遂に動き始めたのである。
果たして彼の目的は一体何なのか……?
続きを待て!(全三話予定)
―――――――
【日本プロボクシングについて】
この魔法世界では魔法学校出身の生徒でもプロボクサーになる事ができて現在 確認されている選手は二人いる。
ここではその二人の選手(生徒)を紹介する。
【高知県】
◎影森慶慈(第七高校)
●ウェルター級[陸堂ジム]
◆ウェルター級:西日本新人王戦.優勝
◆ウェルター級:日本王者(10月)
【宮城県】
◎裏井沢楓(第四高校)
●ミドル級[完皓ジム]
◆ウェルター級:東日本新人王戦.優勝
◇ウェルター級→ミドル級
◆ミドル級:日本王者(12月)
このように魔法学校の生徒が二人も日本王者になるのは非常に珍しく凄い事なのだ。
なお この時の全日本新人王戦は行われていない。
全日本新人王戦に関しては協会規定で魔法学校出身の選手に出場資格がない為 西の王者.影森慶慈と東の王者.裏井沢楓の二人が全日本新人王戦に出場する事ができなかったのである。
よってこの時の全日本新人王戦の優勝者はいない。
【伝説の聖剣について】
この世界に存在する最後の聖剣である『ウロボロス』の本来の所有者でもある陸堂瑛だが本人は刀身を酷使し過ぎてしまいボロボロになった為に使用しなくなってしまいもう一人の所有者となった斎藤要一が使用する事になった。
しかし陸堂瑛も魔法で聖剣『ウロボロス』を造り出せる事ができる為 聖剣では同剣を二人が所有・使用する事ができるのである。
斎藤要一は "実体剣" となる。
陸堂瑛は "魔法剣" となる。
伝説の聖剣『ウロボロス』は鞘をはじめ柄・鍔・刀身・刃と全て漆黒であり刃の先端が少し欠けている。
『陸堂瑛の魔法』
陸堂瑛は自分が所有している聖剣を使用する為に魔法化してしまった。
【攻撃魔法】
《ウロボロスソード》
『伝説の漆黒色聖剣』
(??魔法)
『ブラックファントム』の魔法で造り出す日本刀とはまったく違い 聖剣『ウロボロス』を魔法化した剣は本物の色・能力・強度などをそのまま再現しておりさらに持続力も高い。
ただし瑛はこの魔法をあまり使用しない…
勿論 世界で瑛しか使用する事ができないとされている…
(陸堂瑛の最強魔法)
登場人物紹介
斎藤 要一
(さいとう よういち)
年齢:17歳
身長:182cm
誕生日:5月10日(牡牛座)
山口県出身
趣味:不明(教えてくれない)
在籍:2年生(2年C組)
所属:不明
家族構成:???
一人称:[俺]
日本魔法学部第七高校の男子生徒。
成績は普通であり学年平均点は常に取っている。
運動神経は抜群であり普通のスポーツならそつなくこなせる。
魔法実技は比較的優秀の方であるがその実力を表に見せない。
第七高校の男子寮に住んでいてそこから学校へ徒歩通学している。
性格は協力的や協調性はあまりなく団体行動が苦手でほとんど単独行動をしている孤高の男である。
格闘能力は普通の実力であるが魔法技術や魔法能力は少し高くさらに射撃や剣術が得意でもあり何より精度や命中率が高く近接戦・遠距離戦共に得意である。
「漆黒剣」と「漆黒拳銃」を所有・使用しており国からも認められている陸堂瑛の同業者で隠密任務がメインである。
家族についての詳細は一切不明であり個人についても不明である謎の男である。
『霊感』・『霊力』は多少強く『心霊現象研究会部』に所属しているが彼の場合 本来の幽霊や心霊現象を研究する為に所属している訳ではなく他の目的の為である。