04.第七高校編[一学期]【魔法大会】
【アブソリュート=ゼロ】
第七高校編[一学期]
【魔法大会】
登場人物
①柊沢 統一(1年C組)
②佐久間 花織(1年A組)
③柊沢 綾花(2年A組)
④陸堂 翼(2年B組)
⑤陸堂 瑛(2年B組)
⑥藤野 宗次(1年C組)
⑦立川 竜徳(1年C組)
ある日の夜
和歌山県の陸堂家
重力魔法制御装置室
陸堂瑛は激しい特訓を繰り広げていた。
格闘能力・格闘技術・魔法能力・魔法技術・剣術を重点的に徹底的に鍛えていた。
その姿勢に妥協はない。
陸堂翼が現れた。
④「瑛 晩御飯の準備ができました。」
⑤「…ああ 今いく」
④「明日は魔法大会だよね この大会に優勝すれば三冠連覇達成ですね。」
⑤「…あぁ そうだな…」
二人は夕食を食べ続けた。
⑤「お前こそ基礎理論試験の合格おめでとう」
④「いやぁ ありがとうございます。」
7月に第七高校主催の魔法基礎理論の試験があり陸堂翼は見事合格した。
夕食が終わると陸堂瑛は有酸素運動室に入り身体の調整トレーニングを行った。
朝
日本魔法学部第七高校(高知県)
8月[一学期]
特設魔法競技場
【魔法大会】
校内
柊沢統一と柊沢綾花と佐久間花織の三人は話し合っていた。
①「俺 魔法苦手だから出てもしょうがないんだよな。」
③「何事も経験だよ ここまできたら全大会出ちゃいなよ。」
②「はい! 花織も女子部に参加します。」
①「姉ちゃんは出ないの?」
③「あたしは駄目! こういうの苦手なの… あたしの分まで頑張って!」
①「はぁ…」
②「はい!」
トーナメント表を見た。
柊沢統一がAブロック
斎藤要一がBブロック
陸堂瑛がDブロック
斎藤要一とは準決勝まで当たらない。
陸堂瑛とは決勝まで当たらない。
柊沢統一は苦手な魔法を何とか使いこなし第一回戦・第二回戦と勝ち続けたがやはりその後が続かず第三回戦で敗退した。
⑥「よう 統一!」
⑦「…」
柊沢統一は声をかけられ後ろを振り向くと藤野宗次と立川竜徳の二人が立っていた。
①「…? お前らも出てたのか!?」
⑥「おう!」
⑦「…」
立川竜徳は顔色が悪い?
①「で 順調か?」
⑥「いやぁ もう負けたよ 斎藤要一先輩と当たってな…本当に強いよ。 あの人」
⑦「………はぁー」
①「…どうした? 竜徳」
⑥「…」
⑦「…俺 勝っちゃってさ…次の相手が『あの陸堂瑛』先輩なんだよ…」
①「…!!? えぇっ マジ?」
⑦「…あぁ…マジ…まぁ…殺される事はないと思うが無事でいられるかな…? …棄権しようかな…」
⑥「まぁ 何事も経験だよ 頑張れ…」
⑦「…あぁ…」
①「…」
藤野宗次は立川竜徳をなだめながら立ち去った。
その後はやっぱりあっさりと立川竜徳は陸堂瑛に負けてしまった。
女子部では佐久間花織が優勝していて柊沢姉弟がお祝いの言葉をかけていた。
③「おめでとう 花織ちゃん」
①「おめでとう 花織」
②「ありがとうございます。」
そして決勝戦…
陸堂瑛.対.斎藤要一
海戦大会の再来
斎藤要一は海戦大会の雪辱を果たす為に戦う。
陸堂瑛の抜群の攻撃魔法と魔法力で斎藤要一を追い詰める。
斎藤要一も懸命に追い立てるがやはり圧倒的な差は埋まらず陸堂瑛が勝利した。
魔法大会優勝者は
【優勝 陸堂瑛】である。
これで陸堂瑛の三大会・三冠連覇達成した。
こうして魔法大会が終わった…
放課後
柊沢統一は陸堂瑛の特訓を受けていた。
①「三冠連覇おめでとうございました。」
⑤「ありがとう」
①「やはり凄く強いですね」
⑤「いやぁ 世界には俺より強い奴はいるさ」
①「…へぇ~」
⑤「…ふっ」
―――――――
【第七高校主催魔法大会】
第七高校のみが行っている大会行事。
日本魔法学部第七高校の魔法特設競技場で行う。
毎年8月に開催。
生徒会が審判と運営を行う。
純粋に魔法で優劣をつける競技で攻撃魔法・防御魔法を使用して相手を倒す魔法学校ならではの大会。
素手による格闘や武器の使用は禁止。
トーナメント方式で行い男子部と女子部に分かれる。
制限時間30分・勝負がつかない時は判定で決する。
参加条件:本校の生徒で1年生と2年生ならば誰でも可能(3年生は参加不可能)
『魔法の豆知識』
【魔法使用者】
魔法を使用する人の事。
大抵の人間が使用可能であり魔法を発動する補助機器や詠唱・呪文などが一切必要ない。
魔法力が尽きるまで使用でき魔法力が尽きると個人差はあるものの約一週間は使用できない。
使用する人によって個人差があり一般人で発動するまでに約1~2秒かかる。
上達者だと0.5秒で発動できる者もいる。
【攻撃魔法】
基本魔法や上級魔法を個々がアレンジして攻撃に特化された魔法。
個々で様々な攻撃魔法が存在している。
魔法の性質上 攻撃魔法は短射程や長射程のものがある。
【防御魔法】
基本魔法や上級魔法を個々がアレンジして防御に特化された魔法。
個々で様々な防御魔法が存在している。
防御魔法なので原則射程はない。
【障壁防御魔法】
【結界防御魔法】
それ自体で攻撃を防御できる魔法で自動発動できる。
障壁は自身前方に展開する。
結界は自分周囲360度に展開する。
高い防御力を誇るが魔法力が高い者でないと使用できない。
【補助魔法】
基本魔法や上級魔法で自身や味方の攻撃や防御に有利になる魔法であり個々で様々の魔法が存在している。
魔法の性質上 補助魔法は短射程や長射程のものがある。
登場人物紹介
主人公3
柊沢 綾花
(ひいらぎさわ あやか)
年齢:17歳
身体:167cm
誕生日:6月18日(双子座)
3サイズ:B88/W58/H90
高知県出身
趣味:ショッピング
在籍:2年生(2年A組)
所属:バスケットボール部
家族構成:父.母.弟
一人称:[あたし]
日本魔法学部第七高校の女子生徒。
柊沢統一の姉。
成績優秀・運動抜群・容姿端麗・性格良好の四拍子揃った美少女優等生である。
学科試験も常に学年トップクラスである。
バスケットボール部の主力メンバーでありレギュラーでもある。
魔法実技も優秀で常に高評価を受けている。
性格は温厚で気品があり思いやりがある非の打ち所が無い人格者。
弟の統一を溺愛して甘やかしていて花織を妹のように可愛がっている。
自宅から学校へ徒歩通学している。
魔法力は高いが好戦的ではない為格闘能力も攻撃魔法も戦闘経験も一切ない。
家事は料理・洗濯・掃除・裁縫などが結構得意であり非常に家庭的な女子である。
バスケットボールの全国大会に出場していて好成績を残している。