35.第五高校編[三学期]【卒業式】
【アブソリュート=ゼロ】
第五高校編[三学期]
【卒業式】
今年に入って1月に行った『会長会』が無事終わり後は【卒業式】を残すのみとなった。
登場人物
①平塚 陽都(1年B組)
②東條 夢歌(1年B組)
③西九条 菖蒲(1年B組)
④西九条 早苗(2年A組)
⑤白橋 雪姫(2年A組)
⑥仲畑 透子(3年A組)
⑦安倍 孔一郎(2年B組)
⑧九道院 将晴(3年A組)
⑨岡倉 晄(2年生)
⑩岡倉 晧(2年生)
⑪葉月 恋奈(1年A組)
西九条姉妹は週末の連休を利用して佐賀県の九道院本家の九道院邸に来ていた。
2月
佐賀県の九道院邸
ある日の夜[豪邸内]
将晴の部屋にて
九道院将晴と西九条早苗と西九条菖蒲はコーヒーを飲みながら寛いでいた。
⑧「……」
③「……」
④「お義兄様!」
⑧「ん? なんだ?」
④「お聞きになりましたよ 『世界魔法評議会』の入会内定おめでとうございますわ。」
③「お義兄ちゃん …おめでとうございます。」
⑧「ああ ありがとう …と言ってもただの "事務官" だがな…」
④「いえいえ 凄い事ですわ」
③「うん 凄いです」
⑧「…そうか?」
③「お義兄ちゃんはどうやって『世界魔法評議会』に入れたの?」
⑧「なんだ? 菖蒲も入りたいのか?」
③「へへ ちょっと興味があって…」
④「わたくしも大変興味がありますわ。」
⑧「へぇ~ そうなのか? でも まぁ そう容易く入れる所ではないぞ!」
③④「えっ?」
⑧「結構大変だったぞ "コネ" も必要だったしな…」
④「そうなんですか?」
⑧「ああ そうだ あちこち走り回って挨拶したしな…」
③「へぇ~ そうなんだ~」
⑧「…まぁな… あの時はさすがに疲れたよ」
④「…」(大変そう…)
③「ふぅ~ん」
④「そういえばわたくしたちの家で新年の挨拶に瑛様と翼様が来ましたわ。」
⑧「ほう やはり来たのか?」
④「はい」
③「うん 来たよ 意外に面白い人たちだったよ」
⑧「なるほど やはり面白いか?」
④「お義兄様は瑛様たちと面識があるのですか?」
③「…?」
⑧「まぁな 彼らとはまぁまぁ仲良くさせてもらっているよ。」
③「えっ? そうなの?」
④「もしかしてお仕事とかでお知り合いなのですか?」
⑧「ははは さぁ どうかな?」
③「……」
④「えー? どうもはぐらかされていますね~?」
⑧「そんな事ないぞ ははは」
③「…ははは…」
九道院将晴と西九条早苗と西九条菖蒲は談笑しながらコーヒーを飲んで寛いでいた。
日本魔法学部第五高校(福岡県)
ある日の昼
校内廊下にて
平塚陽都と東條夢歌と西九条菖蒲が話していた。
①「はぁー」
②「ん?」
③「どうしたの? 陽都くん?」
①「…もうすぐ卒業シーズンだな…って」
②「あっ! そうだね 仲畑先輩と九道院先輩にはお世話になったよね。」
③「私たちはまだ1年生だから卒業なんてまだまだ先だよね。」
①「まぁな」
②「二人は何か来年の目標とかないの?」
①「……」
③「……」
②「あたしは水泳かな 来年の『魔法水泳大会』では個人記録更新と総合優勝を目指すわ。」
③「へぇ~」
①「なるほど でも全国大会とかには出場しないのか?」
②「…そこまでは考えていないよ…」
①「……」
③「…私は生徒会の副会長を頑張るよ。」
②「あっ? そうか 菖蒲は副会長なんだね~ すっかり忘れてたわ」
①「そうだな 夢歌は生徒会役員ではないからな…」
③「ははは」
②「陽都くんは何か目標とかないの?」
①「俺も取り敢えず当面は生徒会の仕事に慣れる事だな。」
②「…大変だね 二人共…」
①「まぁな でも頑張るよ」
③「うん そうだね」
②「まぁ 二人共 頑張って」
①「ああ」
③「うん」
平塚陽都と東條夢歌と西九条菖蒲はこの後も喋っていた。
ある日の放課後
[屋内プール]
水泳部.部活動中
⑥「晄くん!」
⑨「はい?」
仲畑透子は練習を一時中断し部長の岡倉晄をはじめ一部の部員を集めていた。
⑨「何ですか? 仲畑先輩」
⑩「どうしたんですか? 仲畑先輩」
②「…?」
⑥「今日は新しい部員を連れてきたわ 恋奈ちゃん 入ってきて」
⑪「はい」
葉月恋奈が現れた。
⑥「紹介するわ」
②「…」(…可愛い)
⑥「こちら葉月恋奈ちゃん 1年生よ」
⑪「はじめまして 1年の葉月恋奈です」
⑨「部長で2年の岡倉晄です よろしく」
⑩「副部長で2年の岡倉晧です よろしくです」
②「東條夢歌です あなたと同じ1年生です よろしくお願いします」
⑪「皆さん よろしくお願いします。」
⑨「それにしてもまた部員を連れて来てくれるとはありがたいです 助かります」
②「……」
⑥「まぁ あの娘は私の代わりだからね」
⑪「…」(そうなんだ~)
⑩「さすがは仲畑先輩 お顔が広いですよね こんな可愛い娘と知り合いでしたとは…」
⑥「まぁね それほどでもないよね~ ねぇ 可愛いでしょ?」
⑨⑩「はい!」
②「…ははは…」
⑪「……」
…などと話して練習を再開した。
日本魔法学部第五高校でも進級試験の季節がやって来た。
こう見えて第五高校の生徒(主人公)たちは意外に頭が良い。
平塚陽都と東條夢歌と西九条菖蒲は普通に進級試験を合格して2学年の進級を決めた。
安倍孔一郎は普通に進級試験を合格して3学年の進級を決めた。
西九条早苗と白橋雪姫と岡倉晄と岡倉晧は楽々と進級試験を合格して3学年の進級を決めた。
葉月恋奈は楽々と進級試験を合格して2学年の進級を決めた。
全員が進級試験に合格した。
後日
生徒会室にて
生徒会役員が話していた。
⑥「皆 さすがに凄いわ」
⑧「まぁ 当然と言えば当然だな」
⑥「全員が進級試験に合格できてよかったわね。」
①③④⑤⑦「はい!」
⑧「ふむ 見事だ!」
④「ですがこれからが大変ですわ」
⑥「…!」
⑤「…?」
⑧「ん? なんでだ?」
④「卒業式ですわ! 1年間で最後にして最大のイベントですわ!」
⑤「はぁ~ そうよね~ 大変よね~」
⑦「…」(…ふむ…)
⑧「…なるほどな 確かに大変だな」
④「先輩たちを送るイベントですから今から緊張してきますわ。」
⑥「へぇ~ 早苗ちゃんでも緊張するのね?」
⑤「それは早苗でも緊張しますよ。」
⑧「まぁ 仕方ないな」
①「はぁ~ 確かに来年は大変かもな」
③「え~? なんで~?」
①「いやぁ だって来年には仲畑先輩や九道院先輩はもういないからな…」
③「あっ そっか 確かに大変だね~」
⑥「そうね それなら人員を補強したら?」
④「……」
⑤「確かに会長の権限で役員を増員できるんですよね?」
⑧「…その通りだが…」
⑦「…増員ですか…」
⑥「どうするの? 早苗ちゃん…」
④「…考えておきますわ」
⑥「…そう…」
①③「……」
…などと話していた。
3月[三学期]
【卒業式】
日本魔法学部第五高校の卒業式が行われ西九条早苗率いる新生徒会が司会進行を受け持ち西九条早苗がほぼ仕切った。
1.卒業生入場
2.校長の挨拶
3.各賞賞状授与
4.卒業証書授与
5.在校生祝辞 代表:白橋雪姫
6.卒業生挨拶 代表:仲畑透子
7.生徒会会長送辞(西九条早苗)
8.卒業生退場
校庭にて全員集合
①「皆さん 卒業おめでとうございます。」
②「皆さん 卒業おめでとうございます。」
③「皆さん 卒業おめでとうございます。」
⑤「皆さん 卒業おめでとうございます。」
④「卒業生の皆さん おめでとうございますわ。」
⑦「…おめでとうございます。」
⑧「おう! ありがとう!」
⑨「仲畑先輩 卒業おめでとうございます。」
⑩「仲畑先輩 卒業おめでとうございます。」
⑪「仲畑先輩 卒業おめでとうございます。」
②「仲畑先輩 卒業おめでとうございます。」
⑥「皆 ありがとね 後はよろしくね」
⑨⑩⑪②「はい!」
⑧「…早苗 後は頼むぞ」
⑥「よろしくね 早苗ちゃん」
④「はい!」
こうして『日本魔法学部第五高校』の卒業式を無事終える事ができた…
卒業生
仲畑 透子(3年A組)
九道院 将晴(3年A組)
新3年生
西九条 早苗(2年A組)
白橋 雪姫(2年A組)
安倍 孔一郎(2年B組)
岡倉 晄(2年生)
岡倉 晧(2年生)
新2年生
平塚 陽都(1年B組)
東條 夢歌(1年B組)
西九条 菖蒲(1年B組)
葉月 恋奈(1年A組)
―――――――
【登場人物紹介】
[簡易型]
[葉月 恋奈]
年齢:16歳
???出身
日本魔法学部第五高校の女子生徒。(1年生)
水泳部に所属している。
『霊感』が通常の人より強いと言う。
(※詳細な情報は後書きを参照)
『魔法学校の豆知識』
【1月行事の開催日】
1月早々から『会長会』と言う行事がある。
魔法学校の第一高校から第七高校までの全七校の生徒会の会長と副会長がそれぞれの学校の会長・副会長との交流と友好の場を設けた一大イベントの行事である。
今回は長崎県の高級ホテルに2泊3日。
魔法学校全七校の生徒会の会長・副会長が強制的に全員参加している為に開催日は固定されていて会長会は1月の後半の日に開催される。
それなので会長会の開催日には他の行事や用事の予定は普通は入れないのだ。
『世界魔法評議会』
[入会方法]
普通に一般の会社に就職・入社するのと訳が違う。
一体どうすれば選考や面接をしてもらえるのかが不明であり誰の紹介なら自身を売り込めるのかも不明であるが入会できる事は確かである。
九道院将晴は『世界魔法評議会』の日本支部の事務官として入会(入社)に成功している。
事務官とは地位としては普通の会社の平社員的な位置で給料もそれほど高くないが『世界魔法評議会』の一員になる事は大変な名誉な事でありある程度の権利も与えられる。
ちなみに【ゼロ】を取得した陸堂瑛も『世界魔法評議会』の一員である。
《霊感・霊力》
[簡易型説明]
この魔法世界にも心霊現象と呼ばれる『モノ』はある。
しかし魔法が発達したこの世界では心霊現象など「もう古い」と言われ最早無用の長物となっていった。
それでいて未だに心霊現象に対抗する為に『霊感・霊力』と呼ばれる力を使う者もいて中には魔法技術・魔法力と併用して使用する者もいると言う。
登場人物紹介
葉月 恋奈
(はづき れんな)
年齢:16歳
身長:163cm
誕生日:1月7日(山羊座)
3サイズ:B84/W57/H85
鹿児島県出身
趣味:不明(教えてくれない)
在籍:1年生(1年A組)
所属:水泳部
家族構成:???
一人称:[あたし]
日本魔法学部第五高校の女子生徒。
成績・魔法は上々の評価を受けている。
運動は普通だが水泳は得意である。
学校近くのマンションに一人で住んでいてそこから学校へ徒歩通学している。
外見は結構な美少女である。
性格は温厚で礼儀正しいがそれだけでなく他にも何かある様だが…
格闘能力は皆無 攻撃魔法の所有と使用は不明だが水魔法と補助魔法と防御魔法は得意である。
彼女についての詳細な情報はあまりない謎多き少女である。
両親・兄弟などの家族の存在や所在は不明である。
ただ彼女は『霊感』が強く心霊現象をよく体験していると言う。
陸堂瑛の事は "心霊現象関係" でその存在を知っている。
1年生の終わりに仲畑透子に誘われて水泳部に入部した。