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30.第五高校編[二学期]【生徒会役員選挙】

【アブソリュート=ゼロ】

 第五高校編[二学期]

 【生徒会役員選挙】



登場人物

①仲畑 透子(3年生)

②九道院 将晴(3年生)

③安倍 孔一郎(2年生)

④西九条 早苗(2年A組)

⑤西九条 菖蒲(あやめ)(1年B組)

⑥東條 夢歌(1年B組)

⑦白橋 雪姫(2年A組)

⑧平塚 陽都(あきと)(1年B組)



第五高校でも毎年9月に生徒会役員選挙が行われている。(※生徒会役員選挙の詳細な説明は第七高校編・第六高校編の【生徒会役員選挙】を参照)


現在の生徒会は会長の仲畑透子と副会長の西九条早苗と書記の九道院将晴と会計の安倍孔一郎になっている。


◎会長・副会長の選出には 1.前会長の立候補(指名)・前副会長の立候補(指名) 2.A組生徒の立候補 3.全校生徒中の10名の推薦のどれかが必要である。



 日本魔法学部第五高校(福岡県)

9月[二学期]


ある日の昼

[生徒会室]

生徒会役員が席に着いて話し合っていた。

①「さて もうじき生徒会役員選挙の時期がやってきます。」

②「……」

③「……」

④「……」

①「私と将晴くんはもう3年生なので選挙に出ても意味がないから早苗ちゃんか孔一郎くんのどちらかが生徒会の代表として出てもらう必要があります。」

②「うむ そういう事だ」

①「どうですか? 二人共」

③「う~~ん」

安倍孔一郎は腕組みをして悩んでいた。

④「あの~」

①「はい?」

④「この案件 一度 家に持ち帰って考えさせて下さい。」

③「あっ じ 自分もお願いします」

①「そうね わかったわ では次回の会議までには決めて下さい。」

②「……」

③④「はい」

生徒会の会議はこの後も続いた。



福岡県

ある日の夜

西九条家の別宅

西九条早苗の部屋に西九条早苗と西九条菖蒲がイスに座っていた。

④「遂にきましたね この時期が…」

⑤「うん きたね」

④「しかし 次期会長となると大変になりますわね。」

⑤「ねぇ お父様からは何か言ってないの?」

④「お父様には報告しましたわ… そしたら『名家・西九条財閥の令嬢として恥じない生徒会の会長になれ!』と言われましたわ…」

⑤「えっ!? それって選挙に出る事が前提なの?」

④「…ふう… "出ろ" と言うよりは "なれ" と言っているようなものですわ。」

⑤「……」

④「…お父様が言うには『女性だからと言って遠慮する事はない むしろ女性だからできる事もある お前も将来は西九条を背負っていくのだから "生徒会長" ぐらいの肩書きは持ったほうがいい!』…と」

⑤「へぇ~ 大変だね」

④「……」

⑤「…?」

④「そうですわ! 菖蒲(あやめ) あなたも選挙に出なさい!」

⑤「えーーっ!?」

④「わたくしは立候補しますからあなたは会長指名枠で選挙に出なさい!」

⑤「む 無理だよ! 私なんかが生徒会役員なんて…」

④「大丈夫! お姉ちゃんに任せなさい!」

⑤「…無理 無理…」

④「駄目です! お姉ちゃん命令です!」

⑤「…はぁ~~…」

④「……」

西九条早苗は妹の落胆(らくたん)する顔を見てニコリと笑った。

④「姉妹で一緒に生徒会を頑張りましょうね!」

⑤「は~~い」

その後も西九条姉妹は寛ぎながら話した。



 日本魔法学部第五高校


ある日の昼

[生徒会室]

生徒会役員が席に着いて話し合っていた。

①「さて 早苗ちゃんに孔一郎くん 二人共 決まりましたか?」

②「ふむ どうだ?」

③「…俺はパスしたいですが… 俺には生徒会長は荷が重すぎるんですよね…」

②「…ふふふ」

①「まったく 何情けない事を言っているの!?」

②「早苗 お前はどうする?」

④「わたくしが生徒会の会長をやりますわ。」

①「…ホント?」

②「おお」

③「本当か?」

④「はい 立候補します そこで仲畑会長にお願いがあるんですが…」

①「な~に?」

④「妹の菖蒲(あやめ)を副会長に指名して下さい。」

①「えっ!? どういう意味なの?」

④「姉妹で一緒に生徒会を運営したいと思います。」

②「…」(妹を巻き込んだな)

①「なるほど 判りました」

④「孔一郎くんは今まで通りに会計をして下さい。」

③「えっ!? ああ わかった」

④「他の役員メンバーもほぼ決めていますわ。」

②「ほう」

①「それならこれで決まりですね。」

③「…」(…会計か…)

④「はい」

生徒会の会議はこの後も続いた。


 ……………


 日本魔法学部第五高校の生徒会役員選挙活動は粛々と進められた。


そして投票日。

投票結果。

1.西九条早苗……136票

2.西九条菖蒲…… 85票

3.笹野秋穂 …… 55票

4.高野原新太…… 44票

5.張澄麗  …… 33票

  全校生徒…353名


この結果 西九条早苗が第五高校の生徒会の会長に就任した。

西九条早苗がダントツの人気でありライバルと呼ばれる生徒はいなかった。

西九条早苗は全校生徒に祝辞と感謝の挨拶を述べた。


新生徒会役員(執行部)

会長………西九条早苗

副会長……西九条菖蒲

に決定した。


こうして生徒会役員選挙は無事終わった…



後日

生徒会室にて

新たに役員として

書記……白橋雪姫

会計……安倍孔一郎

庶務……平塚陽都

に決定した。


新生徒会役員(執行部)

会長………西九条早苗

副会長……西九条菖蒲

書記………白橋雪姫

会計………安倍孔一郎

庶務………平塚陽都


旧生徒会役員(執行部)

会長………仲畑透子

副会長……西九条早苗

書記………九道院将晴

会計………安倍孔一郎

庶務………なし


③「…ふう… やっと終わったな」

⑥「おめでとう! 菖蒲(あやめ)!」

⑤「…はぁ~ 落ちるかなと思ったけど受かっちゃったよ…」

⑥「…ふふふ 残念だったわね でもいい経験になるわよ」

⑤「むう~~」

⑧「へぇ~ 意外と人気があったな 菖蒲(あやめ)

④「雪姫 陽都(あきと)くん ありがとうございます。 お二人の協力で生徒会役員が無事 決められました。」

⑦「まぁ 早苗の頼みなら仕方ないわね あたしも結構 助けてもらっているしね」

⑧「いえ 早苗会長の為ならこのぐらいの事…」

⑤⑥「……」

⑧「…」(ふふふ これで雪姫さんと一緒にいる時間が多くなったぞ!)

①「なるほど なかなか面白いメンバーが揃っているわね。」

②「ふむ 早苗よ」

④「はい? 何ですか?」

②「第六高校では六甲院美咲が生徒会の会長になったそうだ」

④「本当ですか!?」

⑦「へぇ~ そうなんですか~」

③「…」(…六甲院美咲…? 誰だ?)

②「ああ そして第七高校では陸堂瑛が生徒会の会長になったそうだ」

④⑦「本当ですか!?」

②「ああ しかも陸堂瑛の方は約190票ぐらいの支持を得たらしい… 大変な人気だな」

④「…凄い さすがですね」

⑦「うわぉ 本当に凄いわ」

③「なるほど たしかに凄いな」

①「それにしても あの二人が会長とは学校側もおもいきった事をしたわね。」

④⑦「…ははは…」

③「…ほう…」

①「まぁ 何にしても私の役目はこれで終わり 後は魔法水泳大会に集中できるわね。」

②「そうだな 早苗 菖蒲(あやめ) 雪姫 孔一郎 陽都(あきと) 後は頼むぞ!」

③④⑤⑦⑧「はい!」

⑥「菖蒲(あやめ) 陽都(あきと)くん 二人共頑張ってね」

⑤「うん」

⑧「おう」

③「…また…会計…か…」



  ―――――――



 【名家・財閥について】

     [九道院編]

佐賀県の名士でもある名家・九道院財閥は熊本県の名士でもある名家・西九条財閥と親戚関係でもあり共に強力関係でもある。

なので西九条早苗や西九条菖蒲にとっては九道院将晴は義理の兄にあたる存在である。

かつては九道院家から西九条家ができたとも言われていて九道院家を本家 西九条家を分家という風習も残っている様だ。



  【登場人物紹介】

    [簡易型]

 [安倍 孔一郎]

年齢:17歳

???出身

日本魔法学部第五高校の男子生徒。(2年生)

生徒会は仲畑透子会長時代と西九条早苗会長時代の二期を務めていていずれも会計をしている。


 [九道院 将晴]

年齢:18歳

佐賀県出身

日本魔法学部第五高校の男子生徒。(3年生)

名家・九道院財閥の息子。

生徒会は仲畑透子時代では書記を務めていた。

現在は生徒会を引退している。



 『魔法学校の豆知識』

【生徒会役員選挙の開催日】

魔法学校の生徒会役員選挙は毎年9月に全七校が一斉に行うのだが開催日は学校によってはまちまちである。

まずは立候補・指名・推薦の受付をする。

受付をしてからの一週間は選挙活動期間である。

一週間後に全校生徒の前で自己主張や会長意欲などを演説してから投票をする。

翌日 開票して会長・副会長が決定する。

以上の事が学校によっては日が違う。

今回は第一高校から第四高校までは不明だが第五高校から第七高校までの開催日は推測であるが次の通りである。

1.第七高校 (三校中最初の日)

2.第六高校 (三校中中頃の日)

3.第五高校 (三校中後半の日)



 登場人物紹介



白橋 雪姫

(しらはし ゆきひめ)


年齢:17歳

身長:167cm

誕生日:9月3日(乙女座)

3サイズ:B88/W58/H90

福岡県出身

趣味:ショッピング

在籍:2年生(2年A組)

所属:なし

家族構成:???

一人称:[あたし]


日本魔法学部第五高校の女子生徒。

成績・運動・魔法共に大変優秀である。

小さい頃から空手を習っていて5段の有段者であり全国大会に出場経験があり好成績を残している。

自宅から学校へ徒歩通学している。

容姿は魔法学校の全七校でも一・二を争う程の美貌とスタイルの持ち主の美少女である。

性格は温厚で気さくで能天気で結構 許せる許容範囲が広い。

格闘能力は結構 高くて攻撃魔法は近接型・遠距離型共に使用できて意外と強力である。

西九条早苗とは親友関係である。

『高嶺の花』ではあるが男子生徒に大変な人気があり密かに多くの男子生徒から狙われているらしい。

陸堂瑛の事は大変 気に入っており好意を持っていて自分と釣り合えると思っている。


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