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29.第五高校編[一学期]【お見合い】

【アブソリュート=ゼロ】

 第五高校編[一学期]

   【お見合い】



登場人物

●第五高校

①岡倉 (こう)(2年生)

②岡倉 (こう)(2年生)

③仲畑 透子(3年生)

④東條 夢歌(1年B組)

⑤西九条 菖蒲(あやめ)(1年B組)

⑥西九条 早苗(1年A組)



部活動見学会が終わった後で東條夢歌は水泳部に入部していて仲畑透子も生徒会の仕事の合間をみて水泳の練習をしていて生徒会と水泳部を兼務していた。


 日本魔法学部第五高校(福岡県)

7月[一学期]


ある日の昼

[水泳部専用プール]

水泳部員である岡倉晄(部長)と岡倉晧(副部長)は仲畑透子と東條夢歌と西九条菖蒲と話していた。

③「懐かしいわね ここ」

①「どうもです 仲畑会長」

②「いやぁ 本当に仲畑会長が戻ってくれるとは思いませんでしたよ。」

③「戻って来たわよ 岡倉兄弟 それと 新入部員も連れてきたわよ 東條夢歌ちゃんよ。」

④「1年の東條夢歌です。 宜しくお願いします。」

①②「宜しくお願いします。」

②「来てくれて助かります。」

④「どうもです」

③「それとこちらは見学の西九条菖蒲ちゃんよ。」

⑤「1年の西九条菖蒲です。 宜しくお願いします。」

①②「宜しくお願いします。」

②「彼女は入部するつもりですか?」

⑤「あっ 私は泳げないので無理です。 夢ちゃんの()()いで来ました。」

①「…そうですか…」

③「本当はもう一人連れてくるつもりだったんだけど逃げられちゃってね」

②「もう一人いるのですか?」

③「そう 1年の平塚陽都くん」

①「あー 彼ですね」

③「いやぁ 逃げ足だけは速いのよ まったく」

④⑤「……」

②「いやぁ 僕たちはいつでも構いませんよ」

③「そーお じゃあ 今度連れてくるわ」

①「はい」

⑤「…ははは…」

④「……」

東條夢歌は西九条菖蒲に小声で話した。

④「ねぇ 岡倉先輩たちは双子なのかな?」

⑤「えっ? さぁ どうかな~?」

③「違うわよ!」

仲畑透子が話しに割り込んできた。

③「たしか誕生日は違うわよね?」

②「はい その通りです」

①「まぁ たしかに顔も似てますが双子と言う訳ではないです。」

⑤「へぇ~ そうなんですか」

④「すみません 陸堂先輩や六甲院先輩は双子だったんで… てっきり…」

⑤「最近 結構出会うものですから双子率が高いのかな? と…」

②「ははは そうですね」

③「まぁね 特にあの二組は印象が強いからね。」

①「でも双子率が高いと言うのはあながち間違いではないと思いますよ。」

③「…まぁね…」

④⑤「……」

②「でもこれで魔法水泳大会は何とかなりそうですね。」

①「…ああ そうだな…」

③「…ええ そうね…」

その後も水泳部員は談笑しながらも練習をしてリラックスしていた。



福岡県

ある日の夜

西九条家の別宅

西九条早苗の部屋に西九条早苗と西九条菖蒲がイスに座っていた。

⑥「…はぁ~」

⑤「…どうしたの? お姉ちゃん…」

⑥「…うん… お父様からお見合いの話しがきてましてね…」

⑤「えっ!? お姉ちゃん お見合いするの?」

⑥「…ええ 名家・西九条財閥のお得意様らしくてね 一度 お見合いをしてみては… と言うのです。」

⑤「へぇー そうなんだー それで行くの…?」

⑥「…ええ 一応 お父様のお顔を立てないといけませんから…ね…」

⑤「ふぅ~ん 大変だね」

⑥「…ふう…」

⑤「……」

⑥「…仕方ありませんわね…」

西九条姉妹は部屋で寛ぎながら話していた。



登場人物

●第五高校

①西九条 早苗(2年A組)

●第四高校

②三葉院 将和(2年生)

●第七高校

③陸堂 翼(2年B組)

④陸堂 瑛(2年B組)



東京都

ある日の昼

都内高級ホテル

西九条早苗のお見合いは東京都の都内のホテルで行うのだがお見合いをする相手の男も東北地域に住む男性(ひと)なので間をとって東京都で行う事に決まった。


西九条早苗は高級ドレスを着ておめかしをして都内のホテルの前に到着した。

①「やっと到着しましたわ このホテルですわね」

西九条早苗はホテルの中に入って行った。

①「え~と たしかこちらですね。」

②「さ 早苗さんですか?」

①「!!」

西九条早苗は後ろの方で声がしたので後ろを振り向いた。

②「ど ど どうもです…」

そこには三葉院将和が立っていた。

①「…三葉院将和さんですか…?」

②「は はい!」

三葉院将和は極端に緊張している様だ。

①「わたくしが西九条早苗ですわ。」

西九条早苗はニコリと笑った。

②「……」

ドサッ!

三葉院将和は気絶して倒れた。

①「えっ!? だ 大丈夫ですか? あわわわ どうしましょう」

西九条早苗は慌てていた。

③「あっ! 見つけました!」

陸堂翼が走ってやって来た。

①「つ 翼さん!?」

③「どうもです 早苗さん」

①「ど どうしてここに翼さんが居るのですか?」

④「おい!」

①「!!」

陸堂瑛が歩いてやって来た。

①「あ 瑛さん!?」

④「やぁ」

①「ど どうして瑛さんまでがここに?」

④「説明は後だ 翼 将和を部屋まで運べ」

③「はい」

①「……」

陸堂翼は気絶している三葉院将和を担ぎ上げて陸堂瑛に同行し陸堂瑛は西九条早苗を部屋に案内して本来は西九条早苗と三葉院将和がお見合いする部屋に到着した。


陸堂翼は座布団を枕がわりにしておしぼりを(ひたい)に置き三葉院将和を横にして休ませた。


西九条早苗と陸堂翼は座り陸堂瑛は立っていた。

③「…ふう…」

④「説明させてもらおう」

①「…はい…」

④「見ての通り こいつは極端に緊張して気絶してしまったのだがこういう男だ 気にするな」

③「人見知りが激しいという事なのですかね あがり症という事なのですかね」

①「はぁ 凄いですね 菖蒲(あやめ)以上かも…」

③「もちろん 知人や友人には普通に接している様ですが早苗さんは初対面でしたので多少緊張してしまったのでしょうね。」

①「初対面の方にはいつもこんな感じなのですか?」

④「正直 こいつの性格の詳細は知らない」

①「えっ!? お知り合いなんじゃないのですか?」

③「ええ 知り合いですがお得意様でもあります」

①「お得意様?」

④「そうだ 我が『陸堂サポートサービス』のお客様だ」

①「『陸堂サポートサービス』… あっ! お父様から聞いた事がありますわ。 そうですわ たしか 社長が高校生…」

④「そう 俺の事だ」

①「えー そうなのですか!」

④「そして 一応 翼が副社長という事にしている。」

③「どうもです」

①「はぁ~ そうですか」

③「彼がこんな性格なので将和のお父様から一緒に行く様に依頼されましてね。」

④「ようは "おもり" だな」

③「……」

①「はぁ~ そうですか」

④「だったらお見合いなんかするなよなって話しだよな」

①「……」

③「そういう訳にはいきませんよ 瑛 名家の子として生まれた宿命ですよ ね? 早苗さん?」

①「…そうですわね」

④「…大変だな」

②「…そうだね」

①③④「…!」

三葉院将和は目が覚めていたが横になりながら話した。

①「大丈夫ですか? 将和さん」

③「大丈夫ですか? 将和…」

②「ああ なんとかね」

④「お前は少し休んでいろ」

②「ああ わかったよ すまない 迷惑をかけて… 情けないな」

③「気にしないで下さい」

①「そうですよ」

④「そうだ これも仕事だ」

②「…ふふふ…」

①「…さっきとはだいぶ印象が変わりましたわね。 将和さん」

②「こんなものだよ 俺は 初対面の人には緊張し過ぎて気絶してしまう性格… でももうだいぶ落ち着いてきたよ」

①「妹も結構 人見知りなのですがさすがにここまでは…」

②「…ははは… やはり 瑛と翼を連れてきて正解だったな」

①「……」

④「…で お見合いはできるのか? 将和…」

②「無理!」

③「でしょうね」

④「…なら 将和よ 少し寝ていろ お前が元気になったら帰ろう…」

③「僕たちが一緒に送りますよ」

①「そうですわね 無理をしてまでお見合いをする意味がありませんわ。」

③「そうです 今日は(あきら)めましょう。」

②「…そうか… ああ そうだな…」

④「…」(落ち込んでいるな)

こうして西九条早苗と三葉院将和のお見合いはする事なく終わってしまった。


陸堂兄弟は三葉院将和を家に送り届け西九条早苗も家に帰っていった。



  ―――――――



 『今回の出来事』

   【早苗編】

7月 西九条早苗は「名家・財閥」の令嬢として同じ「名家・財閥」の三葉院将和とお見合いをする事になったが三葉院将和は一人では心細いので知人でもある陸堂兄弟を同行させた。

この時期ではまだ第七高校の【海戦大会】は行われていない。

しかし結局は三葉院将和の体調不良(便宜上)でお見合いはできずに解散した。



 『陸堂翼の魔法』

陸堂翼は特に水魔法と風魔法が得意でありその中の一部を紹介する。

【攻撃魔法】

《アイスソードアタック》

(元素:水魔法)

氷の槍や剣を造り出し敵に斬撃する。

(陸堂翼の通常魔法)

 ―――――――

《フローズンワールド》

(元素:水魔法)

自分中心の周囲に絶対零度の世界(フィールド)を造り出し敵を瞬時に凍結させる。

(陸堂翼の通常魔法)



 【登場人物紹介】

   [簡易型]

 [岡倉 (こう)]

年齢:17歳

福岡県出身

日本魔法学部第五高校の男子生徒(2年生)

岡倉晧の兄であり岡倉晧とは兄弟ではあるが双子ではない。

現在は水泳部の部長をしている。


 [岡倉 (こう)]

年齢:16歳

福岡県出身

日本魔法学部第五高校の男子生徒(2年生)

岡倉晄の弟であり岡倉晄とは兄弟ではあるが双子ではない。

現在は水泳部の副部長をしている。


 [三葉院 将和]

年齢:16歳

宮城県出身

日本魔法学部第四高校の男子生徒(2年生)

名家・三葉院財閥の息子。

現在は生徒会の副会長を務めている。


 登場人物紹介



東條 夢歌

(とうじょう ゆめか)


年齢:15歳

身長:158cm

誕生日:9月9日(乙女座)

3サイズ:B82/W57/H83

長崎県出身

趣味:音楽鑑賞.映画鑑賞

在籍:1年生(1年B組)

所属:水泳部

家族構成:父.母

一人称:[あたし]


日本魔法学部第五高校の女子生徒。

成績は普通である。

運動神経は抜群で色々なスポーツが得意であり女子高校生にしては体力はあるほうである。

魔法実技はそれほど得意ではなく高評価を受けていない。

第五高校の女子寮に住んでいてそこから学校に徒歩通学している。

容姿は比較的可愛いが当然ながら西九条早苗や白橋雪姫には敵わない。

性格は非常に活発で言葉より行動を優先する感じ。

後先考えない性格の割にはあまり失敗しないという大した運の持ち主。

格闘能力はなく攻撃魔法は威力は低いが一応近接型・遠距離型共使用できるが補助魔法のほうが得意である。

水泳は比較的得意であり以前から水泳部の方から入部の声がかかっていた。

平塚陽都や西九条菖蒲とは仲が良いが平塚陽都に恋愛感情を(いだ)いているかは不明である。

陸堂瑛の事はカッコいいとは思っているが自分には釣り合わないと思っている。



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