28.第五高校編[一学期]【見学会:2】
【アブソリュート=ゼロ】
第五高校編[一学期]
【見学会】
白橋雪姫の思い付きで第五高校は第六高校と第七高校の部活動見学会を行う事になった。
今回はいよいよ第七高校である。
登場人物
●第五高校
①平塚 陽都(1年B組)
②東條 夢歌(1年生)
③西九条 菖蒲(1年B組)
④西九条 早苗(2年A組)
⑤白橋 雪姫(2年生)
⑥仲畑 透子(3年生)
日本魔法学部第五高校(福岡県)
6月[一学期]
ある日
[校庭](AM.6:00)
第五高校の部活動見学会のメンバーである西九条早苗と西九条菖蒲と東條夢歌と白橋雪姫と平塚陽都の五人は校庭にいた。
今回はちゃんと仲畑会長も来ていた。
①②③④⑤「……」
⑥「皆 揃ってますね 今日も宜しくお願いしますね。」
①②③④⑤「宜しくお願いします。」
④「今日はいよいよ "伝説" の『陸堂瑛』に会えますね。」
⑤「うん 楽しみね」
⑥「… "伝説" …? …まぁ 会えるといいですね」
④⑤「はい!」
①②③「……」
⑥「…それではそろそろ行きましょうか」
①②③④⑤「はい!」
⑥「今日はいよいよ高知県の第七高校ですね。」
第五高校の部活動見学会メンバーは空港までマイクロバスで行き飛行機で高知県まで向かった。
登場人物
●第七高校
⑦平塚 凱都(3年A組)
⑧神崎 和幸(3年A組)
⑨水無月 彰子(3年B組)
⑩萩野 景子(3年B組)
⑪神無月 尚子(2年B組)
⑫藤嶋 千聡(3年B組)
⑬佐久間 花織(1年A組)
⑭柊沢 綾花(2年A組)
⑮柊沢 統一(1年C組)
⑯陸堂 翼(2年B組)
⑰陸堂 瑛(2年B組)
日本魔法学部第七高校(高知県)
6月[一学期]
[空港](AM.8:15)
高知県の空港に到着した部活動見学会メンバーを平塚凱都が出迎えた。
①「あっ! 兄貴!」
⑦「来たか 待っていたぞ! 陽都」
⑥「凱都くん おひさ」
⑦「おお 透子か よく来てくれた まぁ ゆっくりしていけ」
④「凱都先輩 今日はお招きありがとうございます。」
⑦「おう 早苗か よく来てくれたな」
⑤「はじめまして 2年の白橋雪姫です。」
②「はじめまして 1年の東條夢歌です。」
①「はじめまして 1年の西九条菖蒲です。」
⑦「おう 3年の平塚凱都だ いつも弟の陽都が世話になっているな。 今日は皆を案内するからよろしくな」
①「……」
⑥「よろしくね」
②③④⑤「宜しくお願いします」
⑦「それじゃ 第七高校に行くぞ」
①「うん」
⑥「ええ」
②③④⑤「はい」
平塚凱都が用意したマイクロバスに部活動見学会メンバーが乗り込み第七高校に向かった。
[学校](AM.8:30)
第七高校に到着した第五高校の部活動見学会メンバーは第七高校の受付事務所で入校手続きを行い校内に入れる様になった。
平塚凱都と部活動見学会メンバーは廊下を歩きながら話した。
⑦「ではまずは生徒会室からだな」
⑥「ええ」
④⑤「はい」
部活動見学会メンバーが廊下を歩いているうちに辺りは騒然となった。
…ざわざわ
「おい! 美人が来てるぞ!」
「ああ 本当に凄い美人だな!」
「ねぇ 見て 見て!」
「ええ…綺麗ね…」
第七高校の生徒たちが白橋雪姫に見とれていた。
⑤「……」
④「ここでも大変な人気ですね。」
②③⑥「……」
①「もはや 何も言うまい…」
⑦「なるほどな 大したもんだな」
平塚凱都と第五高校の部活動見学会メンバーは第七高校の生徒会室に着いた。
[生徒会室](AM.8:40)
室内には第七高校の現在の生徒会役員の神崎和幸(会長)と水無月彰子(副会長)がいた。
⑧「お久しぶりです。 仲畑会長」
⑥「お久しぶりです。 神崎会長」
⑧「皆さん 第七高校によくいらっしゃいました。」
⑨「皆さん どうぞ ゆっくりしていってくださいね。」
⑥「はい ありがとうございます。 今日は第七高校の部活見学をさせていただきます。」
⑧「はい 判りました」
④「…今日は陸堂瑛さんはいらっしゃいますか?」
⑨「えっ!? …今は不在ですが…?」
④⑤「…いないんですか?」
⑨「はい 残念ながら今はまだ登校していません」
④「…えっ!? 学校にも来ていないのですか?」
⑨「はい 今日は私用で午後から登校するそうです。」
⑦「ほう そうなのか。」
⑧「申し訳ありません」
⑥「別にいいのよ」
④⑤「……」
⑧「午後には登校予定らしいですから来たら連絡しましょうか?」
⑦「なるほど それなら和幸は私に連絡してくれればいい」
⑧「はい 判りました」
⑥「それでは私たちはこれで失礼しますね。」
⑧「はい 失礼しました」
④⑤「…失礼します」
⑨「…失礼しました」
⑦「では行こうか」
第五高校の部活動見学会メンバーと第七高校の生徒会役員は軽く会釈をして平塚凱都と部活動見学会メンバーは生徒会室を出ていった。
⑧「ふふふ あの子たちも瑛くんのファンなのかな?」
⑨「私にはただ物珍しそうな感じをうけましたが?」
⑧「…今はね…」
……………
[部活見学1](PM.3:05)
部活動見学会メンバーはまずは水泳部を見学した。
[水泳部専用プール]
萩野景子(部長)や神無月尚子たち水泳部員が水泳の練習をしていた。
⑦「おう 景子 第五高校の皆が来たぞ!」
水泳部員がやって来た。
⑥「ハロ~ "けいちゃん" !」
⑩「ハロ~ "とうちゃん" !」
⑪「久しぶりやな 透子はん 元気やったか?」
⑥「ええ 久しぶりね 尚子ちゃん 相変わらず元気そうね。」
⑪「いやぁ~ それほどでもないや~」
⑤「…」(関西弁かな?)
④「尚子さんは関西出身ですか?」
⑪「そうや 兵庫県やな」
④「へぇ~ そうなんですか」
⑪「なんや 関西弁は珍しいか?」
④「…そうですわね」
⑪「はっはっは そうか そうか」
④「…ははは…」
⑤「…」(ノリいいな)
⑥「けいちゃん 私 つかっちゃんにもう会ったわよ」
⑩「へぇ~ とうちゃんは今年の魔法水泳大会に出るの?」
⑥「いやぁ~ どうかな?」
⑩「まぁ まだ時間もあるし慌てる段階でもないか…」
⑪「でもブランクあるやろ 今からでも練習せんと…」
⑥「ええ でも生徒会の仕事もあるし結構 忙しいのよね」
⑪「…そうか 会長やもんな」
⑩「そうね」
⑥「まぁ…検討中…ってところね」
⑦「ふむ なるほどな」
その後も第七高校の水泳部員と第五高校の部活動見学会メンバーは談笑を続けた。
[部活見学2](PM.4:00)
部活動見学会メンバーは次に音楽部を見学した。
[音楽部専用部室]
藤嶋千聡や佐久間花織が歌やピアノの練習をしていた。
⑦「おう 千聡 第五高校の皆が来たぞ!」
音楽部員がやって来た。
⑥「お久しぶりね 千聡さん」
⑫「お久しぶりです。 仲畑会長 こちら 新入部員の花織ちゃん」
⑬「はじめまして 1年の佐久間花織です。 宜しくお願いします。」
⑤⑥「よろしくね」
①②③④「宜しくお願いします。」
白橋雪姫と西九条早苗が小声で話した。
⑤「…あの娘 可愛いわね」
④「…ええ 本当ですね」
平塚陽都と西九条菖蒲と東條夢歌が小声で話した。
①「へぇ~ 花織ちゃんか 可愛いな」
②「…まぁね…」
③「うん 本当にね~」
⑫「ふふふ 花織ちゃん 大変な人気だね」
⑬「そんな事ありませんよ 『綾花お姉様』には勝てませんから」
④⑤「『綾花お姉様』?」
⑥「そういえば綾花さんは元気ですか? 千聡さん」
⑫「ええ 相変わらず元気ですよ この時間だともうそろそろ バスケットボール部の練習も終わりかな…」
④「えっ!? 彼女 運動部なんですか?」
⑥「ええ その通りよ。 運動神経も抜群なのよ。」
⑫「そ しかもレギュラーね」
④⑤「凄いんですね」
⑥「そうなの 凄いのよ 頭も良いし魔法も優秀だし美人だし 言う事ないね」
⑫「ねぇ 同じ人間… いや 同じ女子とは思えないわね。」
⑬「…」(凄い褒めようですね)
④⑤「へぇ~」
⑦「ふむ なるほどな」
その後も第七高校の音楽部員と第五高校の部活動見学会メンバーは談笑を続けた。
[校内廊下](PM.4:55)
平塚凱都と部活動見学会メンバーは廊下を歩いていた。
⑦「…ん?」
ぴぴーっぴぴーっ…
平塚凱都の[MCD]が鳴り出して取り出した。
⑦「おっ! 和幸から連絡だな 瑛の奴が来たぞ!」
①②③④⑤「!!」
⑥「そうですか」
⑦「じゃあ 早速会いに行くか?」
⑥「ええ」
①②③④⑤「はい!」
[部活見学3](PM.5:05)
平塚凱都と部活動見学会メンバーは陸堂瑛に会いに行った。
[校庭の東側端]
陸堂瑛と陸堂翼と柊沢綾花と柊沢統一がいて陸堂瑛の師事で柊沢統一は特訓していた。
⑭「頑張れ 統くん」
⑮「おう! はっ はっ」
⑰「ん?」
⑯「あっ 平塚先輩ですね」
平塚凱都が第五高校の部活動見学会メンバーを連れてやって来た。
⑦「おう! 陸堂兄弟に柊沢姉弟 相変わらず精が出るな」
⑯「平塚先輩 どうもです」
⑰「…」
⑭「ん? 平塚先輩 その方たちは誰ですか?」
⑦「…ああ えーと…」
⑯「第五高校の生徒ですね 左から仲畑透子会長 白橋雪姫さん 西九条早苗副会長 西九条菖蒲さん 平塚先輩の弟くんで陽都くん 東條夢歌さん…ですね」
①②③④⑤「!?」
⑭「へぇ~ そうなの」
⑮「へぇ~ そうなんですか」
⑰「…」
⑦「…相変わらずだな 翼よ お前は本当に恐ろしい男だな…」
⑯「ありがとうございます 平塚先輩」
⑦「別に褒めとらん」
⑥「お久しぶりね 瑛くん 翼くん 相変わらず元気そうね」
⑰「ああ どうも 透子さん」
⑯「お久しぶりです。 仲畑会長」
⑦「おっと こっちの紹介がまだだったな 右からさっき話題にもなった柊沢綾花と弟の柊沢統一 兄の陸堂瑛に弟の陸堂翼だな」
⑭「よろしくね」
⑮「どうもです」
⑯「宜しくお願いします」
⑰「…どうも」
⑭「ところで話題とは何ですか? 平塚先輩」
⑦「ああ さっきまで音楽部にいてな 第七高校の一番の美人『柊沢綾花』の話しをしていてな…」
⑭「いやぁ~ そうなんですかー」
⑮「…姉ちゃん…」
④「いや 想像以上にお美しいですわ。ねぇ 雪姫」
⑤「ええ 本当に…」
⑭「ふふふ ありがとう」
⑰「…で 何の用だ」
⑥「せっかく 第七高校に来たので陸堂兄弟に挨拶を…と思いましてね」
⑯「そうですか それはどうもすみませんでしたね」
⑰「…そうか なら 用は終わったな 邪魔だから帰れ」
①②③④⑤「!?」
⑥「ええ あなたの顔が見れて得した気分です。」
⑦「おう 邪魔して悪かったな」
①②③④⑤「!?」
⑭「皆 気にしないでね 瑛くんはこういう人なのよ。」
⑯「皆さん すみません 瑛は口が悪くて…」
⑰「…ふん」
①②③④⑤「……」
⑥「じゃあ 失礼しますね」
⑦「じゃあ 行くか」
平塚凱都と部活動見学会メンバーは立ち去った。
⑥「どうだった? 陸堂瑛くん」
①「いやぁ なんか凄い人ですね 瑛さん」
②③「…うん…」
⑦「そうだろう そうだろう」
④⑤「…素敵…」
⑥「…ふふふ」
①②③「…えっ!?」
⑦「わははははぁー!」
……………
その後もいくつかの部活を見学していき第七高校での部活動見学会は無事終了した。
―――――――
『日本魔法学部第五高校』
[内情編]
第五高校では現会長の仲畑透子を頂点としたピラミッド縦社会の学校でありその下には副会長の西九条早苗などがいる。
しかし独裁政治は行わず決定事項はもっぱら数で決める民主主義的な面もある。
部費などの金銭面でもまず生徒会が予算作成(提案)してから委員会や部活連で話し合い対案・議論などして投票で最終決定する方法であり第六高校や第七高校とはやり方が少し違う。(第六高校や第七高校では会長が最終決定する)
他の議題も大抵このような方法で決定している。
『日本魔法学部第四高校』
日本魔法学部第四高校は七つある魔法学校の四番目に位置し宮城県(東北地域)にある。
東北地域の魔法学校はこの第四高校だけでありこれより北の地域には魔法学校はない。
基本的な仕組みは他の魔法学校とほぼ同じである。
ただし【武道大会】【海戦大会】【魔法大会】と言った行事は第四高校にはない。
しかし第四高校には第四高校にしかない「特殊なカリキュラム」がある。
現.生徒会役員(執行部)
副会長……三葉院 将和(2年生)
会長・書記・会計・庶務は現時点で不明である。
登場人物紹介
西九条 早苗
(にしくじょう さなえ)
年齢:17歳
身長:166cm
誕生日:5月5日(牡牛座)
3サイズ:B86/W58/H88
熊本県出身
趣味:手作りモノ
在籍:2年生(2年A組)
所属:生徒会副会長
家族構成:祖父.父.母.妹.弟
一人称:[わたくし]
日本魔法学部第五高校の女子生徒。
成績・運動・魔法共に大変優秀である。
名家・西九条財閥のご令嬢であり西九条菖蒲の姉。
現時点ですでに生徒会に入っていて副会長に就任している。
熊本県に実家があり全国各地に複数の別宅があるうちのひとつである福岡県に魔法学校に通学する為に引っ越して来て現在は祖父と妹の三人で暮らしていて学校からも近く徒歩通学している。
性格は温厚で礼儀正しくマイペースであり妹の菖蒲を大変可愛がっている。
責任感も信頼感も非常に高く多くの生徒から支持されている。
格闘能力はないが攻撃魔法は近接型・遠距離型共に使用でき充実しているのである程度の戦闘はできる。
結構な美人であり(白橋雪姫には少し劣るが)スタイルも良く男女問わず多くの生徒から人気がありまた料理・洗濯・掃除・裁縫などの家事が得意であり料理などは妹と分担して行っている非常に家庭的な女子であり福岡県の別宅には執事やメイドはいない。
白橋雪姫とは親友関係である。
陸堂瑛の事は第一印象で一目惚れしてしまい好意を持つようになった。