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27.第五高校編[一学期]【見学会:1】

【アブソリュート=ゼロ】

 第五高校編[一学期]

   【見学会】



白橋雪姫の思い付きで第五高校は第六高校と第七高校の部活動見学会を行う事になった。

今回はまず第六高校からである。



登場人物

●第五高校

①平塚 陽都(あきと)(1年B組)

②東條 夢歌(1年生)

③西九条 菖蒲(あやめ)(1年B組)

④西九条 早苗(2年生)

⑤白橋 雪姫(2年生)

⑥仲畑 透子(3年生)



 日本魔法学部第五高校(福岡県)

5月[一学期]


ある日

[校庭](AM.6:00)

第五高校の部活動見学会のメンバーである西九条早苗と西九条菖蒲と東條夢歌と白橋雪姫と平塚陽都の五人は校庭にいた。

①②③④⑤「……」

④「…会長 遅いですわね」

⑤「…仲畑会長も一緒に行くんだよね」

④「…ええ そうです」

仲畑透子がまだ来ていない様で西九条早苗たちは仲畑透子が来るのを待っていた。

⑤「…それにしても遅いわね… 一度 連絡をしてみては…?」

①「!!」

②「あっ!」

③「来た!」

仲畑透子が走ってやって来た。

⑥「はぁ はぁ はぁ…」

⑤「…遅いですよ 会長」

⑥「はぁー ごめんなさいね 私とした事が…」

⑤「…はぁ…」

④「まぁまぁ …それではそろそろ行きましょうか」

①②③「はい」

⑤「そうね」

⑥「ではまずは島根県の第六高校からですね」

第五高校の部活動見学会メンバーは空港までマイクロバスで行き飛行機で島根県まで向かった。



登場人物

●第六高校

⑦篠塚 航軌(2年C組)

⑧海原 孝彦(2年C組)

⑨佐藤 つかさ(3年B組)

⑩水嶋 さゆき(2年B組)

⑪東 みゆり(2年B組)

⑫六甲院 美咲(2年A組)

⑬六甲院 美幸(2年A組)



 日本魔法学部第六高校(島根県)

5月[一学期]


[空港](AM.8:15)

島根県の空港に到着した部活動見学会メンバーは徒歩で第六高校に向かった。


部活動見学会メンバーは学校に着くまでの間 談笑しながら歩いていた。

⑥「空港から学校まで近いなんて羨ましいわね。」

④「でも空港と学校は基本 合わないですよね。 まさか 飛行機を使用して登下校する者もいないでしょう。」

⑤「解らないよ~ もしかしたら い・る・か・も・よ」

④「まさか~」

⑥「まぁ 交通の便利さは非常にいいことですね。 駅も近そうですし羨ましい限りです。」

④⑤「そうですね」

①「はぁ~」

③「ん? どうしたの 陽都(あきと)君?」

①「…ああ 白橋先輩はいつ見ても美しいな…って」

②「……」

③「そうだよねー 美しいよねー」

①「だろっ!? わかる人には判るんだ… 一緒に行動できて光栄だな…」

②「…ちょっと…」

東條夢歌は西九条菖蒲を引っ張った。

③「ん? どうしたの 夢ちゃん?」

②「…何で同意したのよ?」

③「えー だって 本当の事だからね~」

②「ん~ そりゃ そうだけどさ~」

③「……」

②「えっ? 何?」

③「もしかして 夢ちゃん 陽都(あきと)君の事 好きなの?」

②「えっ!? ち 違うわよ! …違う!」

③「へぇー そうなんだー」

②「違うからね!!」

①「ん? どうした 二人共?」

②③「…なんでもない…」

①「…?」

そうこうしているうちに部活動見学会メンバーは第六高校に到着した。


[学校](AM.8:30)

第五高校の部活動見学会メンバーは第六高校の受付事務所で入校手続きを行い校内に入れる様になった。


部活動見学会メンバーは廊下を歩きながら話した。

⑥「ここの生徒会は会長も副会長も2年生がしているそうです。」

④「へぇ~ そうなんですか」

⑤「ふぅ~ん」

部活動見学会メンバーが廊下を歩いているうちに辺りは騒然となった。

…ざわざわ

「おい! すげぇ美人がいるぞ!」

「えっ? 本当か 見てみよう」

「すげぇー 超美人だ!」

「…綺麗ね…」

第六高校の生徒たちが白橋雪姫に見とれていた。

⑤「……」

④「やはり ここでも人気がありますね。」

⑥「さすがですね」

①③「やっぱりですよね!」

②「…ははは…」

第五高校の部活動見学会メンバーが第六高校の生徒会室に着いた。


[生徒会室](AM.8:45)

室内には第六高校の現在の生徒会役員の篠塚航軌(会長)と海原孝彦(副会長)がいた。

⑦「仲畑会長に第五高校の皆さん よくいらっしゃいました。 今日はゆっくりしていってください。」

⑧「…どうも」

⑥「ありがとうございます。 今日は第六高校の部活見学をさせていただきます。」

⑦「はい 判りました」

④「…今日は黒澤愁さんはいらっしゃらないのですか?」

⑧「…今は不在です」

④「…そうですか」

⑤「……」

⑦「……」

⑥「…それでは私たちはこれで失礼しますね。」

⑦「あっ はい 何かありましたら連絡して下さい。」

⑥「はい 判りました」

⑦「…では失礼しました。」

⑧「…失礼しました…」

④「…失礼します」

⑤「……」

第五高校の部活動見学会メンバーと第六高校の生徒会役員は軽く会釈(えしゃく)をして部活動見学会メンバーは生徒会室を出ていった。

⑦「…ふう 緊張した…」

⑧「…それにしても第五高校の女子生徒は美人揃いだな」

⑦「…ん? まぁな」


 ……………


[部活見学1](PM.3:30)

部活動見学会メンバーはまずは水泳部を見学した。

[水泳部専用プール]

佐藤つかさ(部長)や水嶋さゆきや東みゆりたち水泳部員が水泳の練習をしていた。

⑥「ハロハロ "つかっちゃん" 」

①②③④⑤「!?」

⑨「ハロー "とうちゃん" 」

⑩⑪「!?」

④「お お二人はお知り合いなのですか?」

⑥⑨「ちょっとね~」

④⑤「……」

⑥「私が会長になる前は水泳部に所属してね。 魔法水泳大会では私とつかっちゃんとけいちゃんで大会を盛り上げたモノよ」

⑨「ふふふ 思い出すわね~」

①②③④「……」

⑤「 "けいちゃん" とは誰ですか?」

⑥「ああ 第七高校の萩野景子の事よ」

⑤「ふぅ~ん」

④「…そうなのですか」

⑩⑪「……」

⑨「ふふふ 今年はけいちゃんに勝つわよ」

⑥「…ふふふ」

⑩「では仲畑会長は生徒会席で(たか)みの見物ですね?」

⑥「そうとは限らないわ」

⑩⑪「えっ!?」

⑨「……」

⑥「9月には生徒会長選挙があるわ 私は立候補できる立場だから当然出ないわ つまり11月の魔法水泳大会に出場できる "かも" しれないという事よ。」

④⑤「えっ!? そうなんですか?」

⑥「実は水泳部の現部長に戦力不足だと言われてね。 戻って来てほしいと頼まれているのよ。」

⑨「その事は私とけいちゃんはもう知っているわ 『卒業する前にもう一花咲かせよう』って…」

④⑤⑩⑪「出るんですか?」

⑥「…検討中… …ブランクもあるからね…」

⑨「…ふふふ」

その後も第六高校の水泳部員と第五高校の部活動見学会メンバーは談笑を続けた。


[部活見学2](PM.4:30)

部活動見学会メンバーは次は音楽部を見学した。

[音楽部専用部室]

六甲院美咲と六甲院美幸が笛の練習をしていた。

⑥「ハロー 美咲ちゃん 美幸ちゃん」

⑬「透子先輩 お久しぶりです。」

⑫「ん? ああ 透子先輩 ごきげんよう…ですわ」

⑥「二人共 相変わらずね」

①②③「……」

白橋雪姫が西九条早苗に小声で話した。

⑤「…仲畑会長って結構人脈あるよね…」

④「…ええ わたくしも結構驚いていますわ…」

⑤「…やはり凄いのね」

④「…ええ そうですね」

六甲院美咲が白橋雪姫の前に来た。

④⑤「…!」

⑫「ふぅ~ん」

六甲院美咲は白橋雪姫の顔をじぃーと見ていた。

①②③「…!」

⑤「…あの 何か…」

⑫「美人ですわね」

⑤「えっ!?」

⑫「なるほど 『綾花さん』に勝るとも劣らない程の美しさみたいですわ」

④⑤「『綾花さん』?」

⑥「第七高校の柊沢綾花さんです。」

⑬「お姉様が羨む程の美しさだと聞いております。」

④⑤「へぇ~ そうなんですか」

①「ほう」

②「陽都(あきと)君!」

③「…ははは…」

⑬「皆さんは第七高校にも行くと聞いていますが?」

⑥「ええ その通りです。」

④「お二人は『陸堂瑛』をご存知ですか?」

⑤「おーっ!」

⑫⑬「えっ!?」

六甲院美咲と六甲院美幸はキョトンとしていた。

この時期 現時点ではまだ二人は陸堂瑛の事をよく知らない。

⑫「…りくどう? …さぁ 知りませんわ」

⑬「有名な方なんですか?」

④「いえ わたくしたちもよく知らないのです。」

⑤「なんだー 仲畑会長しか知らないのかー」

⑥「第七高校の陸堂瑛… 知っている人には知っている方ですね。」

⑫⑬「……」

⑤「…陸堂瑛… どんな方なのか今から楽しみですね。」

④「ええ わたくしも楽しみですわ。」

⑥「えっ!? 会えるかどうか解りませんよ」

④⑤「えっ!? そうなんですか?」

⑥「ええ あの方は多忙な方だから学校にいるかどうかも…」

④⑤「……」

⑥「一応 学校にいる日を狙ってみますが会える保証はありません。」

④⑤「…そうなんですか…」

⑫「…陸堂瑛…」

⑬「…お姉様 何か言いました?」

⑫「いえ 何でもありませんわ…」

⑬「……」

その後も第六高校の音楽部員と第五高校の部活動見学会メンバーは談笑を続けた。


 ……………


その後もいくつかの部活を見学していき第六高校での部活動見学会は無事終了した。

次回はいよいよ第七高校の番である。



  ―――――――



 【陸堂瑛の軌跡(きせき)1】

    [簡易型]

4月[入学式(2学年に進級)]

5月[部活動見学会(第五高校)]

「第六高校の部活見学:西九条姉妹と六甲院姉妹は出逢う」

5月[任務:掃討(島根県)]

「陸堂兄弟と六甲院姉妹は出逢う」

6月[武道大会(優勝)]

「六甲院姉妹が見学」

6月[任務:護衛(イタリア→エジプト)]

6月[部活動見学会(第五高校)]

「第七高校の部活見学:陸堂兄弟と西九条姉妹は出逢う」



 【部活動見学会】

発案者は白橋雪姫。

第五高校のひとつの行事として新たに確立した。

もともとは白橋雪姫の思い付きで始めた他校の部活動を見学する行事は仲畑会長が認めた事で実現した。

その後は西九条早苗が生徒会の会長に就任すると本格的に第五高校の一大行事に認定した。

行事内容は第五高校の生徒が魔法学校の他校の部活を見学するものである。

全校生徒が参加する必要はなく任意参加であり期間は5月から6月の間で行い年間で約40~50人が参加している。

最初は第六高校と第七高校だけだが最終的には全国に点在する全部の魔法学校の部活見学が可能となった。

第五高校の中では盛況がある行事活動のひとつである。


 登場人物紹介



西九条 菖蒲

(にしくじょう あやめ)


年齢:16歳

身長:155cm

誕生日:4月16日(牡羊座)

3サイズ:B78/W56/H80

熊本県出身

趣味:料理.お菓子作り

在籍:1年生(1年B組)

所属:なし

家族構成:祖父.父.母.姉.弟

一人称:[私]


日本魔法学部第五高校の女子生徒。

成績・運動・魔法共に普通より高い程度である。

名家・西九条財閥のご令嬢であり西九条早苗の妹。

熊本県に実家があり全国各地に複数の別宅があるうちのひとつである福岡県に魔法学校に通学する為に引っ越して来て現在は祖父と姉の三人で暮らしていて学校からも近く徒歩通学している。

性格は温厚だが控えめで人見知りが激しく消極的な為に遅れを取る事もしばしば。

家では結構の甘えん坊であり姉や祖父に甘えている。

今の段階では格闘能力や攻撃魔法は一切ないがその実力は未知数。

かなりの童顔で幼児体型の為年のわりに結構他人から子供扱いされる場合があるが本人は「仕方ない」と思いあまり気にしていない。

人見知りな性格な為姉の後ろに隠れている場合があり平塚陽都や東條夢歌などといった一部の親しい友人以外とはあまり話さないので友達は多くない。

こういった外見と性格である為結構損している。

陸堂瑛の事はあまり馴染(なじ)めていない。



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