02.第七高校編[一学期]【武道大会】
【アブソリュート=ゼロ】
第七高校編[一学期]
【武道大会】
登場人物
①柊沢 統一(1年C組)
②佐久間 花織(1年A組)
③柊沢 綾花(2年A組)
④神崎 和幸(3年A組)
⑤陸堂 瑛(2年B組)
日本魔法学部第七高校(高知県)
5月[一学期]
校内廊下にて
A「キャーーーッ!」
柊沢統一は女子生徒のお尻を触って逃亡。
②「待ちなさーーい!」
佐久間花織が後を追う。
②「は…速すぎます!」
どんどん離される。
②「もう!」
佐久間花織は右手を前にかざした。
①「!!」
柊沢統一はバランスを崩して転んだ。
①「…! な…なんだ!?」
②「ふう なんとか追い付きました。」
①「何をしたんだっ!? …花織」
②「え…? 波動魔法ですよ?」
①「波動!?」
②「そうです 統くんの周りの空気に振動を与えて統くんの動きを止めました。」
①「へぇ 凄いね」
②「凄い…て…魔法の勉強してます?」
①「う~ん」
②「…」
①「ふぅ~ん」
②「はぁ それにしても統くんはどうしてそんなにエッチなのですか?」
①「…え?」
②「お胸やお尻が触りたいのなら花織のをいくらでも触らせますよ。」
①「…はは…」
③「と~~く~~ん」
柊沢綾花が走って来た。
ムニュ
柊沢綾花が柊沢統一を抱きついて柊沢統一の顔が柊沢綾花の巨乳に埋もれた。
③「ヤッホー 二人共」
②「お姉様!」
①「姉ちゃん」
③「相変わらずね それはそうともうじき武道大会の季節ね。」
①「武道大会?」
③「あら 知らない? …武道大会」
①「…うん」
③「第七高校生徒会主催の三大会のひとつ 武道大会は毎年6月に開催よ。」
①「へぇ~」
③「武道大会は純粋に武道・格闘能力の頂点を決める大会よ。ちなみに武器や魔法は禁止よ。」
②「そうです」
③「統くん 強いから出てみたら?」
①「へぇ どうしようか?」
②「あっ そうしますと陸堂瑛先輩も参加するんじゃないですか?」
③「…」
①「陸堂瑛?」
③「えぇ 陸堂瑛…去年の三冠達成者よ」
①「三冠達成者?」
③「…去年の武道大会・海戦大会・魔法大会の優勝者よ。」
①「へぇ~」
③「三大会が開始して以来三冠達成者は彼が初めてよ。 そして今年も三冠狙いで来るでしょうね。 三冠連覇なんて前人未踏よ。」
①「…すげえ…」
ある日
高知県の格闘ジム内
柊沢綾花はトレーニングをしていた。
③「はぁ はぁ はぁ」
①「はっ はっ はっ」
柊沢統一は身体を鍛えていた。
柊沢統一は空手4段の有段者で全国大会にも出場して優勝している。
③「はぁー 疲れた」
①「姉ちゃんも武道大会に出るの?」
③「あたしは体型維持よ。」
①「そうなの?」
③「…まぁ 第七高校の武道大会はレベルが高いから怪我だけには気をつけてね。」
③「…うん」
こうして第七高校三大会最初の大会[武道大会]が始まる。
朝
高知県の柊沢家
…ピピ…ピピ…(目覚まし時計の音)
柊沢統一は自分のベッドで寝ている。
①「うぅー~ん」
ムニュ
柊沢統一の手が佐久間花織の胸を揉んでいた。
そこには佐久間花織が上下ピンク色の下着姿で眠っていた。
①「…!?」
柊沢統一はおもわず起きた。
①「え?」
②「むにゃ おはようございます。」
①「なっ? 何で花織がここで眠っているんだ?」
②「ふふふ 昨晩はとても良かったですわ。」
①「え?」
②「さぁ 朝食の準備をしてありますから早く食べて学校に行かないと武道大会に遅れますわ。」
①「え? …あ…うん」
日本魔法学部第七高校(高知県)
6月[一学期]
【武道大会】
柊沢統一と佐久間花織は学校に着いていて そこに柊沢綾花が現れた。
③「二人共 おはよう」
②「おはようございます」
①「おはよう」
③「二人共 昨日はどうだったの?」
②「ポッ」
①「え? 何?」(記憶にない…?)
③「まぁ そんな事よりトーナメント表見た?」
①「え?」
②「あ?」
第一回戦(第3試合)
柊沢統一.対.陸堂瑛
②「え? いきなりですか?」
③「御愁傷様」
①「…そんなに強いの?」
③「ええ 強いわよ どうやったらあんなに強いのか知りたいぐらいにね。」
②「格闘能力・魔法能力共に最強クラスですわ。 去年では最強と思われた平塚先輩を軽く一蹴してしまいました。」
③「しかも魔法力も最強のSランク」
①「ふぅ~ん」
③「まぁ 胸を借りるつもりで頑張りなさい」
②「…」
武道大会用特設競技場
選手である柊沢統一と陸堂瑛が登場した。
④「これより第一回戦第3試合を行います。 両者 礼!」
①「よろしくお願いします。」
⑤「よろしく」
④「始め!」
①「先手必勝!」
柊沢統一は陸堂瑛めがけて突進。
柊沢統一の右拳が陸堂瑛の顔面を捉えた…が。
次の瞬間 陸堂瑛が消えた。
①「何? どこにいった?」
陸堂瑛は柊沢統一の背後に現れて手刀で柊沢統一の首裏を強打!
柊沢統一は失神 その場で倒れた。
④「勝者 陸堂瑛!」
A「うわぁ~ すげえ」
B「は 早い! 1秒かかっていないんじゃないか?」
②「あぁ~~」
③「あぁあ やっぱり」
保健室のベッド
柊沢統一が寝ていて柊沢綾花と佐久間花織が付き添う。
①「うう~ん」
②「大丈夫ですか?」
③「大丈夫?」
①「ここは?」
③「保健室よ」
①「…そうだ! 大会は!?」
②「少しお待ちください。」
佐久間花織は[MCD]を取り出した。
②「今 決勝戦が始まったばかりですわ」
①「決勝戦? 誰と誰が戦ってるの?」
②「…陸堂瑛先輩と影森慶慈先輩ですわ。」
①「影森慶慈?」
③「プロボクサーよ 去年も武道大会に出場してベスト4までいったんだから。」
①「…」
決勝戦は白熱したバトルが展開した。
一進一退の攻防を繰り広げていて制限時間30分では決着がつかず判定に持ち込まれた。
判定の結果…勝者は陸堂瑛!
武道大会優勝者は
【優勝 陸堂瑛】である。
こうして武道大会は終わった…
放課後
柊沢統一と佐久間花織は下校準備をしていた。(柊沢綾花はバスケットボール部の部活中)
①「…」
②「どうされました?」
①「こんなんじゃ駄目だ!」
②「あ?」
柊沢統一は2年B組の教室へ走っていき佐久間花織が後を追った。
①「あの! 陸堂瑛先輩いますか?」
⑤「ん? なんだ?」
陸堂瑛が現れた。
①「あの! 俺に稽古をつけてくれませんか?」
②「!?」
⑤「…何?」
①「今のままじゃ駄目なんです。俺もっと強くなりたいんです!」
②「…!」
⑤「…」
①「…」
⑤「…ふっ いいだろう」
①「…本当ですか?」
⑤「…あぁ ただし暇な時にな」
①「…ありがとうございます!」
こうして柊沢統一は陸堂瑛の師事を受ける事になる。
―――――――
『魔法の豆知識』
【MCD】
[マジック・コントロール・デバイス]
魔法用通信端末機
データ・メール・通話・撮影などが使用可能となる。
世界地図やGPS機能搭載で空間から突然現れる掌サイズの端末機でツールはない。
使用者の魔法力で動く為バッテリーも充電器も必要ない。
【第七高校主催武道大会】
第七高校のみが行っている大会行事。
日本魔法学部第七高校武道大会用特設競技場で純粋に武道(空手・柔道・合気道等)の頂点を決める大会で武器や魔法の使用は禁止。
毎年6月に開催。
生徒会が審判と運営を行う。
トーナメント方式で行い男子部と女子部に分かれる。
制限時間30分・勝負がつかない時は判定で決する。
参加条件:本校の生徒で1年生と2年生ならば誰でも可能(3年生は参加不可能)
【基本魔法】
大衆が扱う基本的・一般的な六つ魔法。
魔法学校が習う魔法実技。
1.加速魔法…指定した物体の運動速度を上昇できる基本魔法。
2.重力魔法…指定した物体の重力を倍加させて重くする基本魔法。
3.硬化魔法…指定した物体の硬度を変化させる基本魔法。
4.波動魔法…指定した物体に振動や音波を与えて使用する基本魔法。
5.破壊魔法…破壊エネルギーを凝縮収束させて放出できる基本魔法。
6.透過魔法…透視(視力)や通過(聴力)の基本能力を上昇させる基本魔法。
さらに上級魔法も存在する。
登場人物紹介
主人公1
柊沢 統一
(ひいらぎさわ とういち)
年齢:15歳
身長:173cm
誕生日:11月28日(射手座)
高知県出身
趣味:マンガ.ゲーム
在籍:1年生(1年C組)
所属:なし
家族構成:父.母.姉
一人称:[俺]
日本魔法学部第七高校の男子生徒。
柊沢綾花の弟。
勉強・魔法が苦手で成績もあまり良くない。
運動神経は抜群で空手4段の有段者。
佐久間花織の彼氏。
性格は熱血漢で正義感が強く少しスケベである。
自宅から学校へ徒歩通学している。
格闘能力は高いが魔法技術・魔法能力は低く魔法戦闘の経験がなく主に近接戦闘が得意である。
空手の全国大会に出場していて好成績を残している。