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17.第六高校編[一学期]【闇の攻防】

今回、新たな強敵が出現し予想以上の強さにアジア最強にして天才・陸堂瑛が遂に追い詰められる!?


【アブソリュート=ゼロ】

 第六高校編[一学期]

   【闇の攻防】



登場人物

●第六高校

①六甲院 美咲(2年A組)

②六甲院 美幸(2年A組)

●第七高校

③陸堂 翼(2年B組)

④陸堂 瑛(2年B組)

⑤影森 慶慈(2年C組)

●敵

⑥〈アウターマウカー〉



8月

[沖縄県]

ある日の真夜中

(2日目/AM.0:00)

沖縄県の東南方面にある六甲院所有の無人島。

海上で六甲院家所有の『豪華客船』が何者かに襲われていた。


夜[別荘]

別荘内にある麻雀部屋

六甲院美咲・六甲院美幸・陸堂翼・陸堂瑛・影森慶慈の五人は麻雀をしている最中であった。

①「あわわわ… …ど どうしましょう…か? 瑛様?」

②「…お お姉様 …お 落ち着いて下さい。」

六甲院姉妹は取り乱していた。

⑤「おい どうする? 瑛」

③「まさか! 昼間の化物と何か関係がありますかね!?」

④「…!?」

①「…ひ 昼間の化物…!?」

③「はい! 海からやって来た…と言う事ですから…! …もしかしたら!」

②「え!? それは…どういう事ですか!?」

①「まさか! あの化物がわたくしたちの『豪華客船』を襲っている…と言う事ですか!?」

②「えっ!?」

③「…ええ おそらく…」

⑤「…むっ!」

④「…」

②「…では…すぐに警察に連絡しないと…いや…魔法官に連絡しないと…!」

①「そうですわ! 魔法官でしたら…お父様の知人が沢山いますから…!」

③「…それなら僕が連絡しましょうか?」

⑤「……瑛?」

瑛はすぐに行動を開始した。

④「…よし! この俺が海上にある『豪華客船』まで行って その化物とやらを退治してやる!」

①②「えっ!?」

③⑤「…何!?」

④「翼! 『豪華客船』が襲われている地点(ポイント)はわかるな? 教えてくれ!」

③「はい!」

陸堂翼は[MNP]を取り出した。

③「判りました。 地点(ポイント)は沖縄本島から約180mの所…BSE2069です。」

④「よし翼! その地点(ポイント)を警察や魔法官に(しら)せろ!」

③「はい 判りました。」

①「…瑛様?」

⑤「…俺はどうする? 瑛」

④「ああ お前と翼はここで待機しろ!」

③⑤「…!?」

④「…もし 俺が()られたらお前たちの出番だ! …と言うことだよ…」

③⑤「…」

①「…瑛様…」

②「あの 瑛様 …綾花さんたちはどうしますか? …起こしますか?」

④「いや…寝ている者は起こさなくていい!」

②「はい!」

①「あの 瑛様 …わたくしたちは一体どうすれば…?」

⑦「ふふふ 俺の帰りを待っていてくれ。」

①②「はい!」

④「…後は任せたぞ…! 翼 慶慈」

③「…はい」

⑤「…ああ」

陸堂瑛は[別荘]の外に出て…飛行魔法を発動して『豪華客船』がある所まで飛んで行った。


夜[海上]

(2日目/AM.0:30)

『豪華客船』内

船内では男性・女性の悲鳴が聞こえていた。

「きゃあー!」

「うわあー!」

「ば 化物だー!」

「に 逃げろー!」

船内は騒然となっていた。

「があああぁぁ」

なんと化物が四体もいて船内で暴れていた。

「があああぁー」

化物は乗組員に攻撃した。

「ぐがあっ!」

乗組員が流血して倒れた。

「きゃーーー!」

「た 助けてくれー!」

船内は既に救難信号を出していたのだが…もはや統制がとれずに混乱(パニック)していた。

「があああ…があぁ」

化物はまた乗組員に攻撃しようとしていた。

「いやぁーー!」

陸堂瑛は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《エネルギーブラスト》を使用


ズドォーン!

漆黒の光線が乗組員に攻撃しようとした化物に直撃した。

「ぐがああぁっ」

化物は怯んだ。

「…あ あなたは…?」

陸堂瑛が現れた。

④「おい 負傷者の手当てを…そして早く脱出しろ!!」

「はっ はい!」

④「この化物共は俺が相手をする。」

「…わ 判りました…」

今までは全く統制がとれず混乱(パニック)していた乗組員達だが陸堂瑛の登場と救助により息を吹き返したかの様に迅速に行動して負傷者の手当てをしながら救命ボートで船内から脱出していた。


陸堂瑛は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ドラグーンシステム》を使用


化物達に攻撃した。

「ぎあああぁ」

「ぐあああぁ」

化物は少しダメージを受けた。

陸堂瑛は魔法を発動した。


【補助魔法】

《ブラックファントム》で黒き「死神」を複数体作成した。


④「行け! 死神共!」

陸堂瑛が造り出した「死神」達が化物達に攻撃した。

さらに《ドラグーンシステム》で化物達に攻撃してダメージを与えていた。

④「喰らえ!」

陸堂瑛は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《エネルギーブラスト》を使用


ズドォーン!

「ぐがああぁ」

漆黒の光線が化物に直撃して化物1体目を爆死させた。


続いて「死神」達が「大鎌」で化物2体目を斬首して死亡させた。

陸堂瑛は魔法を発動した。


【補助魔法】

《ブラックファントム》で黒き「日本刀」を作成した。


④「でぃやー!」

ザァン!

「ぎああぁ」

陸堂瑛は「日本刀」で化物3体目の身体を頭から真っ二つに斬り裂いて死亡させた。

④「…ふう…」

その時…陸堂瑛の動きが少しだけ止まった。

「があぁ」

化物は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ダークノヴァ》を使用


ズトォーン!

黒き閃光が陸堂瑛を襲う。

しかし「死神」達が陸堂瑛の「壁」となり《ダークノヴァ》を防いだ。

「…があ?」

そして「死神」達が化物の背後に回り込み化物4体目を斬首して死亡させた。

④「…ふう…やったか…?」

陸堂瑛が化物四体 全てを倒して全魔法を解除した。

(2日目/AM.1:40)


夜[海の上空]

(2日目/AM.2:00)

『豪華客船』から乗組員が全員退避完了した。

④「どうやら全員無事脱出できた様だな。」

⑥「…ふふふ…」

…何処からか声が聞こえてきた…

④「…!?」

死体となった化物達の身体から邪悪なエネルギーが出ていき上空の一ヶ所に集まっていた。

④「…何!?」

やがてその邪悪なエネルギーが人型となっていって…そして陸堂瑛位の身長をした灰色人型に変身した化物が誕生した。

⑥「ふう…どうかね? 私の姿は…?」

④「な 何? 喋った…?」

⑥「私の名前は〈アウターマウカー〉と言う…」

④「…〈アウターマウカー〉だと…?」

⑥「その通りだ。 私は『悪魔ウィルス』によって人間を媒体にして誕生した化物がさらに「知」を手に入れて進化をして人型の化物となったのだよ。」

④「…何だと?」

⑥「君は考えた事があるかな? 「ウィルス」に「知力」を手に入れたらどうなるかとね。」

④「…考えた事がないな」

⑥「それが私だよ」

④「つまり今まで理性がなく…ただ無慈悲に人間を殺害したり建物を破壊したりしていた残忍な化物が貴様の様に理性や知識を手に入れたと…?」

⑥「…ははは… さすがは陸堂瑛だ! 理解力が高いな 「天才」と呼ばれるだけはある。」

④「…!?」

⑥「さらに言うなら実力も先程のただ暴れ狂う化物とは比べ物にならない位に上がっているのだよ。」

④「なるほど 『悪魔ウィルス』の進化版が貴様…〈アウターマウカー〉と言う事か?」

⑥「まさにその通りだ。」

④「…ちっ!」

⑥「さて お喋りもここまでにしようか。 折角この姿になれたのだから早速 戦わさせて貰おうかな。」

④「…むっ! 来るか!」

〈アウターマウカー〉が陸堂瑛に急接近して格闘技の攻防が始まり両者は互角の勝負を見せていた。

④「…くっ!」

⑥「…さすがだな…」

両者は間合いをとった。

⑥「ふふふ 行くよ」

〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ダークノヴァ》を使用


ドォーン!

黒き閃光が陸堂瑛を襲う。

④「…ちっ!」

陸堂瑛は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《エネルギーブラスト》を使用


ズドォーン!

漆黒の光線が《ダークノヴァ》を迎撃する。

ドォーン!

相殺した。

⑥「…ははは…」

なんと〈アウターマウカー〉が陸堂瑛の背後に回り込み右拳を陸堂瑛の背中に直撃した。

バキィッ!

④「ぐがぁっ」

〈アウターマウカー〉は右蹴りで陸堂瑛の首(右側)を蹴り飛ばした。

バキィッ!

④「うわぁっ」

バシャアーン!

陸堂瑛は海の中に叩き込まれた…が…陸堂瑛はまた海上に上がった。

④「…あいつ 強い…」

⑥「ほう あれを喰らってまだ生きているとはな。」

④「ちぃっ! 今までの化物とは明らかに実力が違うぞ…!」

〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ダークノヴァ》を使用


ドォーン!

黒き閃光が陸堂瑛を襲う…が…陸堂瑛は《ダークノヴァ》を避けた。

ドッカァーン!

《ダークノヴァ》が『豪華客船』に直撃して爆発した。

④「ちぃっ!」

⑥「さすがに凄いな…! 陸堂瑛」

④「どうやら手加減できる相手ではない様だな。」

⑥「…!?」

④「はあぁーーっ!」

陸堂瑛は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《スーパーエネルギーブラスト》を使用


ドォーーン!

漆黒の超大型光線を放出して〈アウターマウカー〉を襲う。

⑥「…な 何!?」

ドッカァーン!

〈アウターマウカー〉に直撃した。

⑥「ぐはぁっ」

〈アウターマウカー〉は大ダメージを受けた。

⑥「ま まさか あんな攻撃をしてくるとは…? 正直 驚いたよ。」

④「ちっ! あれでもくたばらないのか?」

⑥「…ん?」

〈アウターマウカー〉は海上警察や魔法官が現れたのに気がついた。

海上警察は沈没していく『豪華客船』に集まって来て乗組員を救助した。

(2日目/AM.3:00)

魔法官は陸堂瑛を援護しながら〈アウターマウカー〉に攻撃した。

⑥「ちぃっ! どうやらここまでの様だな… 残念だが今回は撤退させて貰おう。」

④「……」

⑥「だが…君と戦えて良かったよ。 陸堂瑛」

〈アウターマウカー〉は撤退して気配と姿を消した。

④「…とんでもない化物が現れたな…」


こうして『豪華客船』は沈没したものの乗組員は全員救助して死亡者はゼロ。

魔法官は化物の死体を回収して調査した。


そして新たな敵の出現を許してしまった…


ちなみに柊沢統一たち九人は『豪華客船』が沈没した為に2日目も泊まっていき3日目には自宅に帰って行った。



  ―――――――



   【海上警察】

海上警察官。

魔法世界の日本での海上版警察官で海上保安庁に相当する。

魔法は使用しない。


   【魔法官】

    「No.2」

魔法警察官の略称。

化物の出現により新たに優秀な隊員を選出して『対魔化物遊撃部隊(たいまばけものゆうげきぶたい)』を結成した。

日本の国土防衛を主として陸・海・空と場所を問わずに出動できる魔法部隊である。



 《アウターマウカー》

   (ステージ2)

『悪魔ウィルス』によって変貌した化物がさらに進化して「理性」と「知性」を手に入れて人語を話せてより強力な姿に変身を遂げていてより強力な攻撃魔法も使用できる。

身長は約180cmで全身灰色の細身で眼の色は緋色の人型である。

性格は好戦的である以外の詳細は不明。

この状態だと従来の化物(ステージ1)の実力の約10倍にも上がっており 当時の陸堂瑛でも倒しきれなかった程である。



   『死神』

《ブラックファントム》で造り出された補助魔法。

自動的に敵に攻撃・防御してくれて魔法の使用も可能である。

外見は身長は約180cm。

眼は赤く光っている。

頭はドクロで手は骨のみで足は無く浮いており胴体は黒いフードとマントで覆われていて黒い「大鎌」を所持している。

飛行能力がありある程度の実力がある。


 【攻撃魔法】

《スーパーエネルギーブラスト》

(破壊魔法)

エネルギーブラストの強化版であり漆黒の極大光線を放出して敵に砲撃する。

(陸堂瑛の最強魔法)


登場人物紹介



羽柴 裕基

(はしば ゆうき)


年齢:17歳

身長:175cm

誕生日:6月23日(蟹座)

鳥取県出身

趣味:昭吾への当て付け

在籍:2年生(2年B組)

所属:なし

家族構成:???

一人称:[俺]


日本魔法学部第六高校の男子生徒。

成績・魔法共に普通である。

運動神経は抜群で喧嘩は一般的に強い方である。

第六高校の男子寮に住んでいてそこから学校に徒歩通学している。

性格は短気で粗暴で自己中。

近接戦闘は一般的にある。

攻撃魔法は近接型はないが遠距離型はある。

六甲院美咲の事をあまり敬っておらずその事で宮野昭吾とよく衝突する。

宮野昭吾が六甲院美咲によく注意されその事をよく鼻で笑っている。

陸堂瑛の事はそれ程は嫌っておらずむしろ宮野昭吾の牽制(けんせい)に利用している。



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