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アブソリュート=ゼロ ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B.【四豊院奏の最終報告書編】
119/132

30.B【黒い影:06】

前回からの続きです。

  ▼▽ (06)


 ある日の朝のこと


 とある一人の男性Aが、大阪府の某所にいつも勤務している、とある某会社の方に向かって普通に歩いて通勤している。


 だがしかし、今日だけはいつも使っていた通勤路とは違う、また別の通勤路を使って歩いて通勤していた。


 その原因は勿論、以前数日前に見たあの悪夢が原因であり、自分が何者かに殺される夢でなおかつ回避・防御が不可能である……ならばせめて、あの爆発する予定の例の警察署の付近を近づかず通らないこと、これに限るのだ。


 それが功を奏したのか、この日は特に何事もなく、普通に仕事を終わらせ帰り道もまた別の道を使って帰宅、無事に自宅に到着できたのだ。


 これでようやく、死の呪縛から解放されたのかぁ!? 思わず男性Aはそう思ったそうだ。


 それからしばらくの間、特に何も起こらずに普通に日常を過ごしていた男性Aなのだが―――







 それからさらに数日後、自宅から遠い大阪府南部某所の川の中から、あの男性Aの遺体が上半身と下半身が斬り裂かれた状態で発見された。


 なんと結局死んでしまったけど、一体何が起こったのか? しかも警察も必死の捜査をしたのだが、努力の甲斐もなく(むな)しく難航している。

 何故なら、犯人像が全く掴めないからである。 いかに日本の警察が優秀であろうと、犯人なき殺人ではどうしようもない?


 しかももし、仮に犯人が地球の護り神〈アクナディオス〉だった場合、警察の……いや、人間の力でどうにかなるものではないからだ。


 だから結局は泣く泣く迷宮入りになってしまうのかな……?


 まさに "黒い影" の強襲・侵攻なのだ。




   ◆◇◆




 日本の某所


 ある日の夕方頃


 東北地方のある地域の某所には、色々やってる四豊院奏の専用の工房があって、奏は七照院燕彦と共同で使用している。

 そこで今日は、奏と燕彦は "ある製品" で打ち合わせをしている。


 実は六甲院美咲から "ある依頼" があって、その仕事の依頼の為に、奏が燕彦と協力して、この工房で作業をしている。


 そこで作業しながら話しかける奏と燕彦の二人。


「ん~~ なかなか難しいわねぇ~~」

「ふん、お前が訳の解らん仕事の依頼を引き受けるからだろ?」

「だって、面白そうだったからさぁ~~」

「ふん、安請け合いはするものではないな。 奏よ」


「ところでさぁ、燕彦たちって、麻雀の世界大会に出るんでしょ?」

「ああ、まずは地区予選からだが、既に受付エントリーは済ませてある。」

「たしか、五人一チームだっけ?」

「ああ、先発五人に予備が一人の計六人だな。 予備に関しては入れても入れなくともどちらでもよいそうだ。」

「ちなみに先発メンバーは誰なの?」

「ああ、そうだな……俺だったら……」


 先発メンバー(予定)

1.先鋒:陸堂瑛

2.次鋒:七照院燕彦

3.中堅:神柴渉

4.副将:一珂院撩

5.大将:八陀院凌


 これが燕彦が予想する先発メンバーなのである。


「……えっ、先鋒に瑛なの? それって、すぐに終わっちゃうんじゃないの?」

「ふん、別に相手のペースに合わせる必要はない。 全部圧勝していくつもりだ」

「でもあんまり勝ちすぎると、相手も大会もしらけるんじゃないの?」

「ふん、我々の目的はあくまで世界制覇だ。 "参加して健闘する" などというふざけた意気込みではない。 出るからには完全優勝のみ。」

「ふ~~ん、そうなんだぁ~~」


「ところでお前の方は、六甲院美咲に一体何の仕事の依頼を受けたのだ?」

「商品開発の企画と製作だよ」

「なんの……?」

「…… "ランジェリー・スポーツ" ……」

「……はぁ?」

「だから "ラ・ン・ジェ・リー・ス・ポー・ツ" ッ!」

「……はぁ? だから一体何なんだ? ()()は……?」


「まさに下着姿でスポーツ競技をすることだよ。 その為の競技用下着の製作をしているの。」

「……はぁ? 何を言ってる?」

現在(いま)はまだ野球用とサッカー用の下着だけど、いずれ全ての競技に下着を……」

「おい、だから何を言ってるんだぁ!?」


「だーかーらー、スポーツ競技で使用・着用しているユニフォームを全部下着にするのよ。 水着着用によるスポーツ競技があっても、下着着用によるスポーツ競技はないからね。」

「そんなことは当たり前だ。 だがしかし、よくそんなことを思い付くものだな?」

「この商品開発の企画立案者は、なんと()()()だよ」

「……何っ!? それは本当かっ!?」

「うん、本当だよ」


「やれやれ、まったく相変わらずとんでもないことを思い付く奴だな。」

「ふふふ、だよねぇ~~」

「ふん、そんなのスポーツ競技というよりも単なる娯楽・賭博の見世物(みせもの)になるだけだ。」

「………」


 などと話ながらも、二人はどんどん作業を進めていた。


 最初は下着のブラジャーとパンティーの様々な色の大まかな布の形を複数枚作成する。


 それから製作できた、この "()()()" を次の陸堂瑛のもとに送られることになる。


  △▲

次回に続きます。


 【商品開発】

  [試作品]

1.発案者:陸堂瑛

2.布・形作成:四豊院奏・七照院燕彦

●『アブソリュート=ゼロ』(掲載)

3.装飾品・プリント:陸堂瑛・陸堂翼

●『アウターマウカー』(掲載)

4.確認・試着:六甲院美咲・六甲院美幸

●『???』


 以上、予定進行中

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