表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アブソリュート=ゼロ ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B. 【陸堂家の子猫編】
113/132

O.あの陸堂瑛の麻雀列伝


   短編集 その壱




  俺の名前は陸堂瑛だ。


 現在は日本の高知県にある日本魔法学部第七高校と言う、魔法を学ぶ学校に通学している。


 この魔法と言うモノは、なかなか扱いにくいモノであり、実際に使用するとなると、魔法力と言うエネルギーがかなり必要になるし、個人差もある。


 この俺が生きている時代では、様々な魔法が発達していて、世界の人口のおよそ三割から四割ぐらいは、色んな魔法が使える者がいるらしいけど…。 まぁ、この俺にはあまり興味がないけどな。


 だけど残念ながら、今回の話は魔法についての話じゃあないぜ。 まぁ、魔法についての話はまた今度にしておくよ。




 ズバリ、今回は麻雀についての話である。


 最もあくまでも趣味のつもりでやり始めたけど、これが自分の中で大ヒットして、ついつい(クセ)になってしまった。


 それとな、もの好きなヤツもいるもんで、麻雀好きな連中がこの魔法学校には揃っている。


 その中でも、なかなかの強い者や得意な者、特に実力や技術などの高い者を魔法学校の中だけのヤツで、少しだけ紹介するぜ。



 そこで下記の表は、日本の魔法学校を限定とした、現在までの麻雀の強さと勝率を順位にしたモノである。


   〈ランキング〉

1.八陀院凌  P:999 T:99% 運:C

 (日本魔法学部第二高校)

2.陸堂瑛   P:722 T:72% 運:S

 (日本魔法学部第七高校)

3.七照院燕彦 P:707 T:71% 運:C

 (日本魔法学部第三高校)

4.一珂院撩  P:702 T:70% 運:B

 (日本魔法学部第一高校)

5.三葉院将和 P:698 T:69% 運:B

 (日本魔法学部第四高校)

6.神柴渉   P:675 T:67% 運:D

 (日本魔法学部第三高校)

7.夜内精太郎 P:655 T:65% 運:D

 (日本魔法学部第一高校)

8.九道院将晴 P:633 T:63% 運:C

 (日本魔法学部第五高校)


P…ポイント (実力の数値化)

T…勝率 (対戦データは魔法学校内の戦績)

運…運の高さ

 S…最強

 A…非常に良い

 B…少し良い

 C…普通

 D…少し悪い

 E…非常に悪い


 だいたいこんな感じである。


 やっぱり凌のヤツがダントツに強く、その下に俺や燕彦や撩などが、なかなか強く競り合っている感じだな。



 さーて、今回のお話は…あの()勝負の八陀院凌.V.S.御城井(みしろい)(つかさ)…とのサシの勝負をお話するわけなんだが…。


 えっ、俺の話じゃないのか? って…そんなバカな! 誰が俺の話をすると言ったのだっ! だけど残念ながら、俺の出番はまだまだ…先の話だぞっ!


 それで…この御城井(みしろい)(つかさ)…ってヤツについては、日本の麻雀界でもトップをゆく超エリートのサラブレッドだぞ。 これまでも数々の麻雀大会に出て優勝経験があるからな。 最も今回の『麻雀世界大会』では、本大会の出場は決めたものの、予選落ちで終わってしまったがな。


 だがしかし、その前になんと…()()八陀院凌と対決していたんだよ。


 一体何処で知ったのか、知らないけど、


 そのつかさが最終調整のつもりで、魔法学校で一番強いとされている凌に会いに来ていて、麻雀仲間のケイコとユウコを伴って、凌と半荘麻雀で勝負することになった。




 ある日の未明、とある麻雀が出来る施設にて


 その施設の中には、八陀院蒼依と八陀院凌、御城井(みしろい)(つかさ)とケイコとユウコの五人がいて、麻雀卓の席に座るのが、凌とつかさとケイコとユウコの四人である。

 蒼依は凌の背後の椅子に座って静かに黙って見ている。


「宜しくお願いします。」

「ああ、ヨロシク」


  東一局


 初手から、つかさの配牌・ツモ牌はとても良く、五巡目であっという間にタンヤオをテンパイした。


「…!」

「ツモです」(トン!)


 そこですぐに、つかさが手牌を倒して、ツモアガリを宣言した。


「タンヤオ、1000点です」

「……」


 早速のツモアガリで先手を取って、まずはつかさが一歩リードする。


  東二局


 ここでも、つかさの配牌・ツモ牌共に、とても良好・好調であり、既に四巡目でタンヤオをテンパイ―――


「それ、ポンです」(カッ!)


 そこでつかさが対子の三萬(サンワン)をポンして、副露(フーロ)させて刻子(コーツ)を完成させた。


「それもポンです」(カッ!)


 さらにつかさが対子の四萬(スーワン)をポンして、副露(フーロ)させて刻子(コーツ)を完成させた。


「…!」

「ツモです」(トン!)


 そこですぐに、つかさが手牌を倒して、ツモアガリを宣言した。


「タンヤオ、トイトイです」

「……」


 ここでも、つかさがツモアガることに成功して、またしても一歩リードしている。


  東三局


 またまた、つかさの配牌が好調でツモ牌の流れも良好で、早速だが、すぐに四巡目で(チュン)刻子(コーツ)のみの手で、素早くテンパイした。


「リーチです」(カチャ!)


 そこですぐに、つかさが捨て牌を横に置いて、リーチを宣言して、リーチ棒も置いた。


「へぇ~~ やるなぁ~~」

「……」

「よーし、来ました!」


 すぐ次のつかさの番のツモで、なんとアガリ牌を引き当てると―――


「…!」

「ツモです」(トン!)


 そこですぐに、つかさが手牌を倒して、ツモアガリを宣言した。


「リーチ一発ツモ、(チュン)ドラドラ!」

「……」


 ここでも、つかさは絶好調なツモアガリを見せており、三連荘でアガリ続けている。


 その抜群の安定感とツキの流れにツモ牌の良さ、今回もまさにここまで順調に進んでいる。

 つかさは完全に気分を良くしていた。


 だがしかし、そこで蒼依が密かに懸念する。


 まさしく…ここまで順調なんだけど、次が東四局…凌の親番…か。


  そして、東四局


 この局でも、つかさは配牌もかなり良く、またツモ牌の流れも順調であり、早速だが、もう五巡目で(ハク)刻子(コーツ)を完成させてテンパイした。


「……」

(よし、テンパイしました)


 そのつかさが今回はリーチもせずに、そのまま "ダマ" で待ち続けている。

※ "ダマ" とは、テンパイしたのにリーチもせずに、黙って場を進めること。


 そこで次の番のケイコが安牌(アンパイ)だと思って一萬(イーワン)を捨てた。


 だがしかし、突然―――


「…ロン!」(トンッ!)


 そこになんと、凌がロンを宣言して、自分の手牌を倒した。


「…えっ!?」

「国士無双…役満だ!!」

「……えぇ……えぇえぇーーーっ!!?」


 なんと…凌の親の役満・国士無双がケイコの一萬(イーワン)に炸裂して、点棒48000点のダメージを与えた。


「あわわ……わ…私、ハコテンですわ……!」


 振り込んだケイコは、点棒48000点を支払えずに、ハコテン(点棒の支払い不能)になって、凌の見事な勝利…東四局で終了した。


「やっぱり…凌に親を渡すことは……」

蒼依がそれ以上…何も言わなかった。


「まさか…こんなに早く役満だなんて、いくらなんでも……」


 まさにそうなのである。

 東四局開始直後、わずか六巡目で役満・国士無双をテンパイ……。 そして、すぐにロンアガリ……。 それは最早…神懸かっている? もしくはイカサマ…? ぐらいにしか……思えない。


「…俺の勝ちだな…」


「……っ!」

「凄く強いですわ!」

「もう一回勝負ですわ!」


「いいだろう、もう一勝負だ」


「……」

蒼依が心の中で「無駄だよ」と思っていた。


 再び東一局からの半荘麻雀を開始するも―――


 その後も何度も半荘麻雀勝負をするのだけど、結局は御城井(みしろい)(つかさ)が八陀院凌に()()も勝つことができなかった。


「…ぅ…うそ……っ!?」


 そんな魔法学校でこんなに強いヤツがいることに、初めて気づき知ったのだ。



 だけどな、これほど麻雀が強いヤツなのに、凌の奴はそれほど名の知れた男ではなく、ほとんど無名のままなのだ。





   【登場人物紹介】

     [簡易型]

今回登場したつかさの簡易的な紹介をする。

 ○●

名前:御城井(みしろい)(つかさ)

奈良県出身

年齢:18歳 (高校3年生)

星座:蟹座

身長:161cm

所属:麻雀部の部長

趣味:麻雀大会の参加

備考:京都府にある超名門の某女子高に通う強運の少女、機転が利き数々の麻雀大会に出場しては好成績を残している。 好きな男性のタイプはとにかく麻雀が好きでとても強いこと。

3S:B82/W58/H83

属性:麻雀大好きっ()

 ○●


まだ続きますが、完全なる不定期投稿です。

ではまた何処かでお会いしましょう。


    さようなら



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ