11.第七高校編[三学期]【ゼロ】
【アブソリュート=ゼロ】
第七高校編[三学期]
【ゼロ】
登場人物
①柊沢 統一(1年C組)
②佐久間 花織(1年A組)
③柊沢 綾花(2年A組)
④シーラ・ラトファルト(1年A組)
日本魔法学部第七高校(高知県)
2月[三学期](※去年4月の入学から数えて)
ある日の昼
校内廊下にて
柊沢統一は女子生徒(1年生)の背後にいた。
①「てい!」
A「キャー!」
柊沢統一は女子生徒のお尻を触った。
A「もう! ヘンタイ!」
女子生徒は怒りながら立ち去った。
①「にひひひ」
柊沢綾花・佐久間花織・シーラの三人が現れた。
②「また! 統くん!」
④「相変わらずですね」
③「統くんのエッチ!」
①「わっ?」
ムニュ
柊沢綾花は柊沢統一に抱き付いて柊沢統一の顔が柊沢綾花の巨乳に埋もれた。
①「…うっ」
③「統くんにこれあげる。」
柊沢綾花は柊沢統一に『バレンタインチョコ』を手渡した。
①「…? 何?」
②「何って? 『バレンタインチョコ』ですよ!」
①「…ああ…そうなんだ…でも俺 甘いものが苦手なんだよねぇ~」
③「いいから貰っておきなさい! 統くん」
①「うん わかった」
②「統くん 花織のもあげます。」
佐久間花織は柊沢統一に『バレンタインチョコ』を手渡した。
①「うん ありがとう」
④「統一 シーラのもあげま~す。」
シーラは柊沢統一に『バレンタインチョコ』を手渡した。
①「うん ありがとう」
女子生徒数人が柊沢統一のもとにやって来た。
B「統一くん これあげる。」
女子生徒は柊沢統一に『バレンタインチョコ』を手渡した。
①「うん ありがとう」
③「統くんはエッチなんだけどモテるんだよね。」
④「モテモテですね」
②「…はぁ~」
①「ねぇ 姉ちゃん…」
③「な~に? 統くん」
①「瑛さんたちはもうスイスに着いたのかなぁ~?」
③「そうね もう 着いてる頃ね」
②「…それにしても物凄い事ですよね こんな身近に【ゼロ】の可能性を秘めた方が居ましたとは…」
④「はい ホントですね」
③「あら お姉ちゃんは最初から知ってたわよ。」
①「…え? ホント?」
③「うふふふ」
①②④「…」
その後も四人は話し込んでいた。
登場人物
⑤陸堂 翼(2年B組)
⑥陸堂 瑛(2年B組)
⑦アプリア・ロア・アルドニア
⑧アイザック・グラディデンス
⑨アルヴァロス・X・ラピッドマン
⑩ラーナ・フォルス(フランス代表)
⑪劉思亮(大中華連合国代表)
欧州地域
【スイス】
陸堂瑛と陸堂翼の二人は
夕方頃[空港]に到着して[ホテル]に直行した。
⑤「…瑛 これからどうしますか?」
⑥「…そうだな 部屋でのんびりするさ どうせ【ゼロ】選考会とやらは明日なんだろう?」
⑤「はい そうです」
⑥「…なら明日に備えて今日はもう休もうか…?」
⑤「はい 判りました」
陸堂兄弟は晩ご飯を食べてその日は休んだ。
翌日朝[【ゼロ】選考会]
陸堂兄弟は会場に到着した。
⑤「へぇ~ 沢山人がいますね。 瑛」
⑥「こいつら全員が参加者か? 翼」
⑤「ええ そうだと思います。」
⑥「ふーん そうか」
⑤「では 受付を済ませて下さい。 僕は付添応援席で待っています。」
⑥「ああ わかった」
陸堂瑛は受付を済ませた。
◎第一予選会[筆記試験]
陸堂瑛は予選会場に案内されて会場に入ると自分の名前の机があり問題用紙と答案用紙が置いてあった。
⑥「……ここか?」
…ざわざわ
「何だよ 意外と難しいなぁ」
問題は一般常識と魔法に関する知識があり制限時間50分間 確かに普通よりはかなり難しい問題であったが陸堂瑛にとっては容易い問題であった。
「では 始めてください」
⑥「…」
陸堂瑛は開始約10分で全ての問題を解き答案用紙を係員に渡して退室して待機室で待っていると参加者たちが筆記試験を終わらせて戻って来ていた。
「いやぁ 本当に難しいなぁ」
「ああぁ さすがと言うべきか…?」
⑥「…」
筆記試験が終わり暫く待機室で待っていると係員がやって来て合格発表を行い陸堂瑛は合格したがおよそ半数が脱落していった。
◎第二予選会[実技試験]
陸堂瑛を含む合格者たちは次の予選会場に案内された。
ここでは参加者の魔法技術と魔法能力の適性検査が行われて参加者たちは存分に自分の力を見せ付けていた。
しかし陸堂瑛は手加減して試験に挑んでいた。
実技試験が終わり合格発表が行われて上位八名が本選進出となり陸堂瑛は八位と言う順位で本選に進出した。
⑥「…あの程度の実力で本選に出れるとはな…」
◎本選会[トーナメント実戦]
陸堂瑛たち上位八名は本選会場である試合会場に案内された。
[付添応援席]
⑤「やはり残りましたか 瑛」
―――――
●陸堂瑛[第一回戦]
試合会場にて
陸堂瑛と相手選手が登場
試合開始と同時に相手が瑛に突っ込んで来た。
「そりゃ!」
⑥「…」
相手が瑛に攻撃すると同時に瑛は消えた。
「な 何?」
瑛は相手の背後に現れて右拳を相手の背中に強打!
⑥「…」
ドカッ!
「がはっ…」
相手はその場に倒れて気絶した。
◎『勝者 陸堂瑛!』
瑛は第一回戦を勝利した。
…ざわざわ
「おっ あいつ強いな!」
[付添応援席]
⑤「まぁ このぐらいは当然でしょうね。」
[特別応援席]
⑦「へぇ~ やるわね」
⑧「ほう 凄いな」
⑨「…」
―――――
●陸堂瑛[準決勝戦]
試合会場にて
陸堂瑛とラーナ・フォルスが登場
⑩「よろしくお願いしますわ。」
⑥「…よろしくお願いします」
試合開始と同時にラーナは【七聖剣】のひとつ「ニーベルング」で瑛を斬りつけたが瑛は巧みにこれを避けた。
⑩「やりますわね」
⑥「…」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【補助魔法】
《ブラックファントム》で日本刀を造り出した。
⑩「…えっ!?」
瑛の日本刀とラーナの「ニーベルング」が交差した。
ガッキィーン!
⑦「何あれ? 何もない所から突然刀が出てきたわ?」(魔法…なの?)
⑧「なかなかだな …彼は一体何者なんだ?」(ふふふ やるな 陸堂瑛)
⑨「…ん?」(あれは…?)
瑛とラーナの剣術戦となっていった。
⑩「くっ さすがに強いわ!」
ラーナは魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《エネルギーサマー》を使用
ズゥン!
水属性の光線が瑛を襲う。
⑥「…むっ!」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《エネルギーブラスト》を使用
ズゥン!
漆黒の光線で《エネルギーサマー》を迎撃した。
ズドォン!
相殺した。
⑩「なっ?」
⑥「…よし!」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ドラグーンシステム》を使用
ラーナに攻撃した。
⑩「くっ!」
ラーナは必死に避けると背後から瑛が現れて左肘打ちをラーナの背中に強打!
ドカッ!
⑩「うがっ!」
ラーナは倒れなかった。
⑩「はぁ はぁ はぁ …お 女の子でも容赦しませんわね…」
⑥「…」
⑩「では…こちらも全力で行きます。」
⑥「…むっ!」
ラーナの聖剣「ニーベルング」が白銀色に輝いた。
⑩「行きます! 奥義『天魔湖散』!」
ラーナは「ニーベルング」を十字に切ると辺りは濃霧に包まれて大流水が瑛を襲う。
ズドドドドォ…
辺りは濃霧に包まれて視界が奪われていたが瑛には大流水での攻撃が判っていた。
⑥「…ちっ!」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【補助魔法】
《ザ・ライトニング》を使用
時間が戻る。
⑩「行きます! 奥義『天魔湖散』!」
ラーナは「ニーベルング」を十字に切る……その瞬間
陸堂瑛は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ダイヤモンドダスト》を使用
瑛の左眼から冷凍光線を発射させてラーナの両手を凍らせた。
⑩「な…何?」
瑛はラーナに急接近して瑛の右膝がラーナの腹部に強打!
⑥「…よっ!」
ドゴォン!
⑩「あがぁっ」
ラーナは倒されて気絶した。
◎『勝者 陸堂瑛!』
瑛は準決勝戦を勝利した。
…ざわざわ
「おお スゲエェ!」
[付添応援席]
⑤「…瑛もまだまだですね」
[特別応援席]
⑦「…今 彼女の奥義を一瞬で防いだの…?」(あの魔法は…?)
⑧「は…速い!」(あの魔法は…!)
⑨「へぇ~」(…時間を戻したな…)
―――――
●陸堂瑛[決勝戦]
試合会場にて
陸堂瑛と劉思亮が登場
⑪「お前強いな だが俺様には敵わないぞ! お前の戦術は先程の戦闘で見させてもらったからな。」
⑥「…」
試合開始と同時に劉思亮は瑛に突っ込んで行き拳法で瑛に攻撃したが瑛はそれを防ぐ。
瑛の左拳が劉思亮の顔面を捉えた。
バキッ!
⑪「うぐっ…くそぉ! 喰らえ!」
劉思亮は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《超硬光煉》を使用
ズドォン!
硬化された光線が瑛を襲う。
⑥「…ちっ!」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【障壁防御魔法】を使用
【補助魔法】
《ブラックファントム》で盾を造り出した。
【障壁防御魔法】を瑛の前面に展開 さらに《ブラックファントム》で盾を造り出し劉思亮の《超硬光煉》を防ぎきった。
⑪「…な 何?」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ドラグーンシステム》を使用
劉思亮に攻撃した。
⑪「…くっ!」
劉思亮が必死に避けると背後から瑛が現れて右肘打ちを劉思亮の背中に強打!
⑥「…はっ!」
ドゴッ!
⑪「うげっ!」
劉思亮は倒れなかった。
⑥「…それ!」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【補助魔法】
《ブラックファントム》で日本刀を造り出した。
瑛は劉思亮に斬りつけた。
劉思亮は所持していた大刀で応戦 お互いの刀が交差した。
ガッキィーン!
⑪「く…くそっ でりゃー!」
劉思亮は間合いをとった。
⑪「はぁ はぁ はぁ」
⑥「…」
⑦「劉って奴 もう息があがってる~!」
⑧「…陸堂瑛は相変わらず平然としているな。」
⑨「…ほう なるほどな…」
⑪「な…なんと言う強さなのだ 実際に戦ってみて…これ程とは…な…はぁ はぁ はぁ」
⑥「…」
⑪「はぁ ならば! この俺様の奥義を披露するまでだな!」
劉思亮は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《激烈炎撃砲》を使用
ズバァーン!
大刀の先端から火属性の光線を放出して瑛を襲う。
⑥「…ちっ!」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【補助魔法】
《ザ・ライトニング》を使用
時間が戻る。
⑪「やったか!?」
しかし瑛の姿が消えていた。
⑪「…何? 奴はどこに行った!?」
瑛は劉思亮の背後から魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《エネルギーブラスト》を使用
ズドォン!
漆黒の光線が劉思亮の背中に直撃!
⑪「ぐわぁー!」
劉思亮は倒されて気絶した。
◎『勝者 陸堂瑛!』
瑛は決勝戦を勝利した。
…ざわざわ
「うおーっ マジか!?」
[付添応援席]
⑤「…まあまあでしたね 瑛」
[特別応援席]
⑦「…本当に凄いわ! 陸堂瑛!」
⑧「…また一瞬だけ消えたな…」(まさか陸堂瑛にあんな魔法があったとは…な)
⑨「…ふっ なるほどな…」(…陸堂瑛か…覚えておこう)
[選手応援席]
⑩「やはり凄いわ! 瑛さんが優勝したわ!」
◎『優勝 陸堂瑛!』
―――――
[閉会式]
全員が瑛の優勝を祝福していた。
⑦「おめでとう 瑛くん」
⑧「おめでとう 陸堂瑛」
⑨「…おめでとう…」
⑩「おめでとうございます。 瑛さん やはりお強いですね。」
⑪「…おめでとう 完敗だ… 陸堂瑛」
⑤「おめでとうございます。 瑛」
⑥「…どうも…ありがとう…」
こうして陸堂瑛は遂に【ゼロ】の称号を手にした…
―――――――
《架空国紹介》
【大中華連合国】
中国を中心に極東一帯の国々(日本とロシアを除く)を束ねて統治する事に成功した連合大国である。
地理的便宜上では「アジア地域」と呼ぶ。
《登場人物⑪》
【劉思亮】
年齢:20歳
身長:175cm
大中華連合国出身
国を代表して現れた拳法・剣術と魔法の達人で祖国に【ゼロ】の称号を持ち帰る為 奮戦するが決勝で陸堂瑛に敗北する。
誇り高い性格だが意外と素直である。
準優勝ではあるが賞金を持ち帰るという当初の目的は果たす事ができた。
武器:普通の大刀
【攻撃魔法】
《超硬光煉》
(硬化&破壊魔法)
硬化した光線で敵に砲撃する。
(劉思亮の上級魔法)
―――――――
《激烈炎撃砲》
(元素:火&破壊魔法)
火属性の光線で敵に砲撃する。
(劉思亮の最強魔法)
……………
【攻撃魔法】
《エネルギーサマー》
(元素:水&破壊魔法)
水属性の光線で敵に砲撃する。
(ラーナ・フォルスの通常魔法)
※『天魔湖散』は【攻撃魔法】ではない。
―――――――
《ダイヤモンドダスト》
(元素:水魔法)
左眼(黄色)で冷凍光線を発射させて敵を瞬時に凍結させる。
(陸堂瑛の通常魔法)
―――――――
《エネルギーブラスト》
(破壊魔法)
漆黒の光線で敵に砲撃する。
(陸堂瑛の通常魔法)
【補助魔法】
《ザ・ライトニング》
『時間を戻す』
(時間魔法)
1.この世の全ての時間を約10分間戻せる。
戻している時間内を瑛だけが自由に行動できる。
2.時間を戻す為負傷していても10分前の元の状態に戻れる事ができる。
3.時間を戻す性質上過去から現在の出来事を把握できて未来予測が可能である。
(陸堂瑛の三大最強魔法の一つ)
登場人物紹介
藤嶋 千聡
(とうじま ちさと)
年齢:18歳
身長:163cm
誕生日:4月18日(牡羊座)
3サイズ:B80/W57/H83
愛媛県出身
趣味:カラオケ
在籍:3年生(3年B組)
所属:放送部.音楽部(前生徒会会計)
家族構成:父.母.弟
一人称:[あたし]
日本魔法学部第七高校の女子生徒。
成績・運動・魔法共に普通の普通の人。
性格は温厚で器用。
争い事は嫌いなので実戦の戦闘経験は皆無。
声がとても美しく綺麗である。
第七高校の女子寮に暮らしていて徒歩通学している。
生徒会会計でありながら音楽部と放送部を兼務していてとても要領が良い。
現在は生徒会会計は柊沢綾花に引き継がれている。
佐久間花織とは生徒会や音楽部を通して仲を深めている。
音楽関係の全国大会や全日本コンクールに出場していて好成績を残している。
―――――――
榊 悠佳
(さかき ゆうか)
年齢:18歳
身長:158cm
誕生日:9月9日(乙女座)
3サイズ:B82/W56/H84
香川県出身
趣味:ジョギング
在籍:3年生(3年B組)
所属:新体操部部長(前生徒会庶務)
家族構成:父.母.兄
一人称:[ゆーか]
日本魔法学部第七高校の女子生徒。
成績は普通であるが運動神経は抜群であり魔法実技は優秀である。
性格はかなり活発で行動優先主義。
かなり怖がりなので実戦の戦闘には役に立たない。(オバケも嫌い)
第七高校の女子寮に暮らしていて徒歩通学している。
生徒会庶務ではあるが部活動を優先している。
現在は生徒会庶務は佐久間花織に引き継がれている。
新体操部の主将でもあり全国大会に出場していて好成績を残している。