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アブソリュート=ゼロ ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B. 【陸堂家の子猫編】
107/132

19.B【文化祭:2】

前回の続きです。

魔法学校には、文化祭がないのだが…。


  ▼▽ (19)


 和歌山県の陸堂家の自宅


  ある日の夕方


 自宅内のある部屋で、陸堂瑛と陸堂翼の二人が椅子に座っていて、一緒になって子猫や子犬と遊んでいる。


 あの「瑛」と「翼」の二人が、一緒になってペットと遊んでいる光景は、なかなか見れないし…想像もできないけど、二人共に可愛い動物が好きなのは…少しは認識できる。


 子猫や子犬も飼い主と遊べて、物凄く上機嫌で喜んでいるようで、普段は陸堂兄弟があまり自宅にいないので、こういう時には、一緒になって遊べるだけ遊んでやろうと、張り切ってる訳なのだ。


 すると突然―――


 ピピッピピッピピッ!


 翼の所有している[MCD]が鳴り出していて、翼が[MCD]を取り出している。


「……はい」


 その後…しばらくは翼が話し込んでいて―――


「はい、判りました。」


 そして、通話を終えた翼が[MCD]を切った。


「……仕事か?」


 瑛が早速、翼に会話の内容を聞いてきた。


「はい、依頼ですね。 今回の依頼主は、あの六甲院美咲さんからですね。」

※六甲院美咲とは、日本魔法学部第六高校の女子生徒である。

「ほーう、彼女からの依頼とは……また珍しいな。」

「はい、今度…時間があれば、会って仕事の内容を説明したいそうですが……?」

「そうか、ならば予定のない日を作るか。 それなら時間はお前が決めろ。 翼よ」

「はい、判りました。」


 ふにゃー……


 遊び疲れた子猫のアキラが、瑛の膝の上に乗って、その小さな身体を丸くして、ぐっすりと眠ってしまった。



   ◆◇◆



 日本国内のとある場所にて


  ある日の午後


 とある部屋では、麻雀卓がひとつだけ置いてあり、そこに七照院燕彦と三葉院将和と神柴渉と夜内精太郎の四人が、麻雀卓を囲って座っている。


 もう既に何回か半荘を終わらせており、現在もなおも半荘の東三局を打ち続けている。


 その背後には、ピンク色のウェイトレス(タイプ)のミニスカートのメイド服を着ている、伊斑兎萌と鏡嵜智夜と榎口恵璃と暁哲子と七照院唯美の五人が、それぞれ椅子に座っていて、そこから麻雀の戦況を見ている。 さらに兎萌たち五人娘が、それぞれノート・メモ帳・手帳などで、麻雀の戦況や局の流れや牌の動きなどを書き込んでいる。


 カチャ!


「リーチ!」


 夜内精太郎が捨て牌を横に置いて、リーチを宣言している。


「ふん!」

「へぇ~」

「おお!」


 相変わらずの早リーチを得意とする精太郎が、この局も三巡目でリーチをしている。


 燕彦と将和と精太郎の三人は、今回の渉の協力要請を受託していて、兎萌たち五人娘に、麻雀のアドバイスや半荘の進め方などを教えている。 ちなみに将和の方は、もう既に兎萌たち五人娘と何回も会っているので、かなり免疫がついてきて、ある程度は平気である。


 トン!


「ツモ! リーチ一発タンヤオドラドラ!」


 リーチ後の次の自分の番で夜内精太郎が、自分の手牌を見せるように倒して、ツモあがりを宣言している。


「ちっ!」

「へぇ~」

「ふ~ん」


「嘘っ!?」

「あらら~」

「早いよ?」

「ヤバくない?」

「……むっ!?」


 兎萌たち五人娘たちも、精太郎の麻雀に少し驚いている。


「んー、ふむふむ、なるほど」

「……」

「ふーん、そうなのねー」


「なあ、何でまた麻雀なんか教わりたいんだ? 文化祭の()し物って、メイドカフェじゃないのか?」

麻雀しながら疑問に思った、渉が兎萌たちに質問してきた。


「うん、美琴ちゃんは麻雀部なんだよ。 そこで麻雀メイドカフェなるものを、文化祭の()し物にするみたいだね。」

「はい、なので…お手伝いする私たちも、少しは麻雀のことを勉強しなければいけません。」

「まあ、面倒臭いけどね」


 美琴とは、京都府でも超名門のセイントアリオス女子高等学院の生徒で、麻雀部員の西宮原(にしのみやはら)美琴(みこと)のことを言う。 ちなみに麻雀部員は、他にも姫岸(ひめぎし)沙羅(さら)鳩邑(はとむら)紗希(さき)などもいる。


「へぇ~ そんなんだー」

「ほーう、麻雀しながらメイドカフェも味わえるとは、なかなか斬新ではないか?」

「なんか、色々と属性付加がある気がするけど……」

「……ん」


「それよりさぁ。 お兄ちゃんたちの中で一番強い人って誰なの? 麻雀の……」

「……ん? なんだ……藪から棒に……?」

「んー、何となくねー」

「ああ、そうだな。 一番強いと言うのなら、やっぱり凌だろうな。」

「ああ、あの人ね。 あの人はやっぱりヤバいよね?」

「へぇ~ そうなの?」

「ああ、さすがにね」


 そこで下記は、日本の魔法学校を限定とした麻雀の強さと勝率を順位にしたモノである。


1.八陀院凌  P:999 T:99%

 (日本魔法学部第二高校)

2.陸堂瑛   P:702 T:70%

 (日本魔法学部第七高校)

3.七照院燕彦 P:698 T:69%

 (日本魔法学部第三高校)

4.一珂院撩  P:695 T:68%

 (日本魔法学部第一高校)

5.三葉院将和 P:655 T:65%

 (日本魔法学部第四高校)

6.神柴渉   P:648 T:64%

 (日本魔法学部第三高校)

7.夜内精太郎 P:633 T:63%

 (日本魔法学部第一高校)


 だいたいこんな感じである。 やっぱり凌がダントツに強く、その下で瑛と燕彦と撩がなかなか強く競り合っている。


それを聞いた、兎萌たちがかなり驚いている。

「えぇ!? 渉くんって、そんなに強かったのぉ!?」

「…っ!!?」

「まあ、確かに趣味に強い人に見えるけど……」

「……」(瑛先輩が二位ですか)


「……そうか? まあな……」

「いや、まだまだだな。」

「まあ、これからだよ。」

「……そうだな……」


 この後も渉と燕彦と将和と精太郎の四人が、半荘麻雀を続けており、兎萌と智夜と恵璃と哲子と唯美の五人は、その後ろで麻雀の勉強をしながら、文化祭の準備も続けている。



   ◆◇◆



 京都府のとある場所にて


  ある日の昼


 京都府内にあるセイントアリオス女子高等学院の部活動室にある麻雀部室では、麻雀部員の姫岸(ひめぎし)沙羅(さら)鳩邑(はとむら)紗希(さき)西宮原(にしのみやはら)美琴(みこと)の三人がいて、文化祭の準備をしている。


「あそこのヤツは、そこに置いて…」

「うん、わかったわ」

「それは…そこに置いて…」

「うん、ここよね?」

「…そうよ…」

「あれはあそこかな…?」

「うん、そうね。 ここよ」


 三人はまず邪魔な物を片付けており、飾り付けや麻雀卓や椅子などの必要な物を運んだりして、結構…忙しそうである。


 ちなみに麻雀部は、この三人以外にも沢山部員が一緒に準備をしていて、結構…人気があって、大所帯の部である。


  △▲

     ━━━



   【登場人物紹介】

     [簡易型]

 ○●

名前:西宮原(にしのみやはら)美琴(みこと)

和歌山県出身

年齢:15歳 (高校1年生)

星座:山羊座

身長:155cm

所属:図書委員.麻雀部

趣味:将棋.麻雀.読書.サッカー.ソフトボールなど

備考:地元は和歌山県だが、現在は単身で京都府に住んでいる。 運動神経が抜群で球技系が得意のと、文学系も得意で色んな本を読んでいる。 家族や家庭については不明だが、とにかく元気で明るい女の子。 陸堂瑛とは、少し縁(主に麻雀)があって知り合いである。

3S:B78/W58/H82

属性:ボーイッシュ多趣味少女

 ○●

学校:日本魔法学部第一高校

名前:夜内(やない)精太郎(せいたろう)

東京都出身

年齢:17歳 (高校2年生)

星座:牡牛座

身長:175cm

所属:水泳部

趣味:将棋.麻雀.競泳

備考:東京都に住む謎の少年。 第一高校の生徒で、家族や家庭や成績や運動や魔法や能力や目的などについては、まだ不明な点がある…。

性格:とにかく物静かであまり喋らない…?

属性:目立たない影の少年


九道院将晴も麻雀好きなのだが、実力・技術はそれほど高くはない。


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