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アブソリュート=ゼロ ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B. 【陸堂家の子猫編】
106/132

18.B【文化祭:1】

※前回のその後の出来事が気になるお方は、もう少しお待ちください。


  ▼▽ (18)


 和歌山県にある陸堂家の自宅


  ある日の昼頃


 自宅内には、陸堂瑛と陸堂翼の二人がリビングにいて、テーブルの上に置いてある、ご飯・味噌汁・目玉焼き・焼き魚などの昼食を食べている。


 モグモグ.モグモグ―――


「うん、うまい」

「はい、美味しいですね。」


 さらに翼が食事をしながら、子犬・子猫のペットたちにも昼食(エサ)をあげている。


「さあ、どうぞ」


 にやぁー、にやぁー!

 ワァン、ワァン、ワァン!


 アキラたち子猫も美味しそうに昼食(エサ)を食べている。


 モグモグ.モグモグ―――


 にやぁー、相変わらずご飯が美味しいにゃー♪ でもやっぱり…陸堂家(ここ)に来て正解だったにゃー♪


 アキラたち子猫が昼食(エサ)を食べ終わると、それぞれの場所に散らばっていって、走り回ったり、ボールで遊んだり、日向(ひなた)ぼっこしたり、昼寝したりしている。


 にやぁー、今日もなかなか気持ちがいいにゃー♪ ふにゃー、なんだか…眠くなってきたにゃー♪ それじゃあ、そろそろ寝ようかにゃー♪


 するとそこで、アキラがある部屋の所定の場所で、小さい身体を丸めてうずくまり、そのままぐっすり眠ってしまった。



   ◆◇◆



 日本国内のとある場所にて


  ある日の午後


 突然なのだが、神柴渉が足を滑らせて、近くにいた鏡嵜智夜に抱きつくような形で、巻き込んでしまい、一緒に後方に転んでしまった。


  ドサッ!


「いつつ……」

「いったぁー!」


  ムニュ!


 転んだ拍子(ひょうし)に渉が智夜の胸をまた揉んでいる。


「またですかっ!?」

「……すまん……」

「いいから、早くどいてくださいっ!!」

「…ああ…」


 まず渉が急いで立ち上がり、次に渉が手を貸してあげて、すぐに智夜も立ち上がった。


「大丈夫? 智夜ちゃん」

「ええ、なんとか……」


 伊斑兎萌が智夜の顔を見ながら、心配そうに言うのだが、智夜の方は相変わらず、いつも通りの返答をしている。


「……」

「相変わらずだよね。 渉くんも…」

「やれやれだね。 まったく…渉くんは…」


 この一連の出来事に、榎口恵璃や暁哲子や七照院唯美の三人も、(あき)れ顔になっていて、これもまた、いつも通りの反応をしている。


 どうやら…この流れは最早…日常茶飯事なので、皆はあまり動揺や困惑したりしていないようだが…。


「なあ、俺が居なくともよくないかなぁ?」


「悪いけど、最後まで付き合ってもらうよ。 渉くん」

「そうそう、あなたが居ないと、さすがにちょっと無理なんだよね。」

「……うん」

「……と言うわけで、ヨロシクね。 渉くん」


「はあー、マジかよ!?」

どうやら…動揺や困惑をしているのが、むしろ渉の方だったようだが…。



 日本魔法学部第三高校の男子生徒で、一学年の神柴渉は、某所一室の室内にある、円形テーブルに一緒に付いている木の椅子に座っている。


「はあー、何で俺が……?」

渉はまだ何かぶつぶつ言って、不満な顔をしている。


 同じく、日本魔法学部第三高校の女子生徒で、一学年の伊斑兎萌と鏡嵜智夜と榎口恵璃と暁哲子と七照院唯美の五人は、ウェイトレス(タイプ)のピンク色のメイド服を着ている。


 兎萌たち五人が着ている制服は、露出度がかなり高くて、しかもスカートもかなり短くて、ヒラヒラと揺れていて、中身の下着が見えそうで…なかなか見えない…。


「……どうかな?」

「どお、似合う?」

「なかなか可愛いでしょう?」


 兎萌たち五人が渉に魅せる為に、クルッと一回転している。


「なあ、スカートさ…かなり短いけど、いいのか?」


「…えっ、どうせパンティー見えないでしょ?」

「…えっ、ちょっと…ひょっとして…見えるの?」

「……むっ!?」


「…ああ、見えた…」


 どうやら…渉には、ちゃんと見えているようで―――


 兎萌は朱色リボンに白色とピンク色の縞模様のパンティーを…。

 智夜は蒼色リボンに白色と水色の縞模様のパンティーを…。

 恵璃は藍色リボンに白色と紫色の縞模様のパンティーを…。

 哲子は橙色リボンに白色と黄色の縞模様のパンティーを…。

 唯美は碧色リボンに白色と黄緑色の縞模様のパンティーを、それぞれ穿()いている。


 五人のパンティーは、全員色違いのお揃いで、どうやら "見せパン" のようなのだが…。


「…何で皆、色違いのお揃いなんだ…?」


「えぇーっ!? やっぱり…見えてるよぉ!? このスカートォ!!」

「う~~ん、短い方が可愛いのになぁ~~」

「それじゃあ、もう少しスカートの丈…伸ばす?」

「えぇーっ!? いいよ…少し見られたってぇ!!」

「いいよ…どうせ "見せパン" なんだしぃ!!」

「……どうするの?」


 兎萌たち五人がメイド服のスカートの丈の長さを、どうするのかで言い争っていて、その大袈裟な動きをする度に、短いスカートがヒラヒラ揺れて、中身のパンティーが見えてしまっている。


「…何っ!? お前たちさ…メイドカフェでも始めるつもりなのか…??」


「あっ、うん、ちょっと…友達に頼まれて…ねえ。」

「今度の()し物で、メイドカフェでもやろうと思いまして…ねえ。」

「これはそのメイドカフェで着るメイド服…ウェイトレスバージョンだよ!!」


「ふぅーん、あれ…? でも確か…魔法学校に文化祭とか…ないよな…?」


「違う違う、友達は違う学校の生徒だよ。 女子高なんだけど、今度ね… "女王アリオス祭" とか言う文化祭をするんだってえ…。」


「… "女王アリオス祭" …?」


「うん、そうだよ。 私たちの友達は、あのセイントアリオス女子高等学院の女子生徒なんだよ。」

「はい、渉くんも私たちに協力してくれたら、一緒に参加できるように言っておきますよ。」


「ふぅーん、なるほど、そういうことね。 ところで…その友達って…誰なの??」


「うん、同じ一学年の西宮原(にしのみやはら)美琴(みこと)ちゃんだよ。」


 なんと言う…意外な組み合わせなのか…!?


  △▲

     ━━━



[オマケ:設定A]

※実は陸堂瑛と陸堂翼の二人には、五喬院(ごきょういん)家の血が流れている。 両親は既に他界しているけど、父方の姓が「陸堂家」で、母方の姓が「五喬院家」なのである。 ご参考までに―――


[オマケ:設定B]

※スケベの概念について

柊沢統一……自分で進んで積極的にエッチなことをするスケベ少年。

神柴渉 ……自分の意志とは関係なく偶発的にエッチなことが起こるラッキースケベ少年。


※前回のその後の続きは、またそのうちに書くつもりなので、気が向いたら………やります。


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