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アブソリュート=ゼロ ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B. 【陸堂家の子猫編】
100/132

12.B【反逆者:1】

今回からは新物語が開始されます。

※子猫が久しぶりに登場します。


  ▼▽ (12)


 京都府の某所にあるセイントアリオス女子高等学院にて。


  ある日の昼


 校内にある生徒会室の室内には、生徒会役員で会長の五喬院(ごきょういん)(あきら)と副会長の篠碕(しのさき)湖織(こおり)と会計の荒神(あらがみ)祥佳(しょうか)と書記のレイル・フライヤスの四人がいて、それぞれの席に着いて作業をしながら話し合っている。


「会長、これを」

「はい、判りましたわ」

「ところで会長、例の更衣室の件…その後、もう変な現象は確認されていないそうですね。」

「はい、その通りですわ。 これで一件落着ですわ。」


「でも…結局何だったのですかね? アレは…?」

幽霊(ゴースト)じゃあ、なかったんだよね? う~ん、やっぱり…不思議なのよぉ~」

「はい、確か…残留思念だとか言っていましたわね。 きっと…昔の死者の思いだけが、あそこに留まっていたのですわ。」

「なるほどね、そういうのもあるわね。 この学校では…!」

「まぁ…でも、これで無事解決…と言うことですかね?」

「はい、そうだと思いますわ」


「それは良かったなのよぉ~」

「それで、あの更衣室はこの後どうしますか? 会長」

「はい、また使用しますわ。 瑛様も "もう問題ない" と言っていましたし、これでようやくいつも通りになりましたわ。」

「はい、そうですわね。」

「それは良かったなのよぉ~」

「じゃあ、この件は終了…と」

「………」


「では…次の議題は―――」


 その後はどうやら問題になった例の更衣室で、別に何かの異常・異変などは見られずにいて、再度何度も確認したけれど、特に問題はなかった。


 その後も晶たち四人は、作業をしながら話し合いを続けている。



 一方の陸堂瑛や一珂院撩たち十人は、晶の依頼を無事終えていて、全員がそれぞれ自宅に帰宅していった。



   ◆◇◆



 和歌山県の陸堂家自宅


  ある日の夕方


 陸堂瑛と陸堂翼の二人は、ようやく自宅に帰ってきた。


 わん、わん、わん!

 にゃん、にゃん、にゃん!


 自宅の中には、柊沢統一と柊沢綾花と佐久間花織とシーラ・ラトファルトの四人が子猫や子犬と、遊びながら瑛と翼の二人の帰りを待っていた。 そして、瑛と翼の二人が自宅に帰ってくると、同時に子猫と子犬の八匹全員が一斉に瑛と翼の二人のもとに駆け寄った。


「お帰り~」

「お帰りなさいです。」

「お帰りなさーい♪」

「お帰りなさい」

「ただいま帰りました。」

「……ただいま」


「夕御飯はもうあげたよ~」

「はい、判りました。 ありがとうございます。」

「………」


「それじゃあ、もう帰るね~ お休み~」

「さようならです。」

「さようならでーす♪」

「瑛さん、翼さん、お休みなさい、では失礼します。」

「はい、お疲れ様でした。」

「……お疲れ」


 柊沢統一たち四人は、それぞれ自宅に帰宅していった。


 わん、わん、わん!

 にゃん、にゃん、にゃん!


 子犬と子猫の八匹全員が一斉に統一たち四人を見送った。



  にやぁ~


 ボク、アキラ、子猫にゃん!

 ようやく…ご主人様が家に帰ってきたのにゃー! まぁ時々だけど長期不在があるから、もう少しは慣れたけれど…でも…また帰ってきてくれて、スゴく良かったにゃん!


 そういえば…ここ最近…登場している一珂院と言う名字の一族は知っているかにゃん? その中でも恭、撩、翔の三兄弟は、ウチのご主人様並にスゴく頭が良くてスゴく強いそうだにゃー! 特に次男の "撩" がズバ抜けて超スゴいのにゃー!


  にやぁ~


 だけど、その一珂院家には、もうひとつの呼び名があるにゃー! それが "卑怯な一族" なのにゃん? 一体何が卑怯で卑劣なのか、ボクにはよく解らないにゃん? だって一見して、正々堂々としてとても潔いイメージにゃんだけどにゃー?


 一体何が卑怯卑劣にゃんだろう……にゃん?



   ◆◇◆



 京都府の某所にある暗闇で細い道


  ある日の夜


 街灯もなく月も雲に隠れている暗闇の中で、紺色の学校指定の短いスカートの制服を着た一人の少女が、後ろを振り返り警戒しながら慌てて走っている。


「…はぁはぁはぁ…誰か…誰か…はぁー」


 その少女がこの先の曲がり角を右に走って曲がると、そこに丁度学校帰りのレイル・フライヤスとぶつかってしまった。


  どん!


「あいたっ! ちょっと! 何~! 一体何なのよぉ~!」

「…はぁはぁはぁ…はぁー」


 その少女がレイルの身体にしがみついた。


「お、お願いです! た、助けてください!」

「……え……?」


 その少女は何かに追われているようだな。


  △▲

     ━━━



   【登場人物紹介】

     [簡易型]

 ○●

名前:レイル・フライヤス

フランス出身

年齢:16歳 (高校2年生)

星座:蠍座

身長:163cm

所属:生徒会の書記

趣味:合コン

備考:フランスからの留学生で家族揃って来日して暮らしている。 成績優秀・性格温厚・品行方正・巨乳なのだが、一方で社交的で面倒見も良く、知人・友達からも頼りにされている。

橙色の瞳の金髪(ブロンド)美少女で、人気がありよくモテる。

一珂院撩に少し興味がある。

3S:B90/W58/H86

属性:金髪(ブロンド)外国人書記



今回の舞台も京都府なのか……?

しかも…一珂院家も関係しているのか……?


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