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転生者シリーズ

転生者の父親になった転生者な俺

作者: 猶路 豊

父親バージョンです。

読みやすい改行を思案中。

「お父様、申し上げたいことがあります。私は前世の記憶があるのです。」


執務室にお茶を届けに来た娘からの突然の告白を聞いた時、

俺は思った、いよいよこの時が来たのかと。

内心の動揺を悟られないよう椅子から立ち上がり、鏡で自らの表情を確かめた。

重大な事実を述べる心構えを持ち、娘と向き合い見つめ合った瞬間、


「どうしたのだ、可愛いヴィー。

怖い夢でも見たのかな。

お茶をありがとう、もう下がってもいいぞ。」


思わず話を聞かなかったことにしてしまった。

俺には可愛い娘に残酷かもしれない話はできない。

例え俺が転生者だとしてもだ。

いや、転生者だからこそできないのか。

いまだに俺の心は癒えない。


俺は、前世では昭和と平成を経験した29歳のニートだったことは覚えてる。

転生ものが流行っていた時代ではないから、

チートとか思わなかったが、それでも俺ってすごいんじゃねとか思ったさ。

だから父について領内を視察した時に、

領民をつかまえて自らのつたない知識を披露したりとかしたよ。

父のあの時の渋い顔を未だに忘れられないね。

今だって村の年寄りに

「いい領主になられましたね。」

って生暖かい目で見られるんだよ。

言いようのない恥ずかしさが常に襲いかかる気持ちわかるか?


だから転生者っぽい娘を出来るだけ家から出させなかった。


こういう事は妻に任せよう、俺には無理だ。


本当に3代前の国王には腹がたつ、

転生者に事実を話すのは本人が転生者である事を明かしてからなんて法律作りやがって。

俺のこの行き場のない気持ちをどうしろというんだ。


自らの恥ずかしい過去に悶々としながら、

娘が用意してくれたお茶を飲み思いを馳せる。


娘がどの世界のどの時代の転生者かは知らないが、

当たりだといいと思う。

俺は外れだった、はっきり言って知識は役に立たなかった。

魔法科学は、科学って言っておきながら、

俺の知識では理屈がわからないものだ。


大学には、転生者クラブなんてものがある。

時代も世界もバラバラな中、日本人は多い。

戦国時代の武将とかもいたよ、テンション上がって思わず握手求めちゃったね。

こういう人は、割と当たりなんだよね。

今は、戦国時代好きの国主が作った国で相談役してるよ。

あと、俺よりも千年単位で未来の日本人も魔法科学の貢献に役立つってことで重宝されるんだ。


そういや、性別が前世と逆で生まれてくる人もいるんだったな。

前世が女で今が男の人は、楽しんでいる人が多い。

逆の前世が男で今が女の人は、成長するごとに戸惑いが出てくると友人が話してた。


彼と言うか彼女は、恋愛に悩み結局は中外逆転カップルで結婚した。

彼女が言うには、前世が男の人は生涯独身が多いそうだ。

この前、初めての子供を出産したんだが、

この世の物とは思えない痛さだったらしい。

でもふたりして、幸せな顔をしていたから友人としては嬉しい限りだ。


まぁ、色々悩んでいても仕方が無いな、

仕事に戻るか。


父親の苦悩はつづく・・・


前世と今の性別のところは、あくまで自分の個人的な見解です。

世界観が薄っぺらすぎるのは思いつきでかいてるので、ご容赦下さい・・・



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