プロローグ
新しい小説を投稿することにしました。
まだ慣れてない所もあるので読みにくいかもしれませんが最後まで読んでくれると嬉しいです。
夕日が照らす一つの大きな屋敷があった。森に囲まれ広い敷地に昔ながらの洋式の屋敷。夕日の光が屋敷の窓の中に入り、その部屋の中にいた子供達に当てられる。その部屋には子供が二人いた。一人は壁に背を預け、手で顔を隠している。もう一人は顔を隠している子供を見ながら棒のように立っている。しかし、この時点でおかしな所がある。
それは顔を隠している子供の手の指から大量の赤い液体が流れ苦しんでいる、そして立っている子供には赤い液体で染まった鋸が手に握られ、顔にも赤い液体が付着している。
「あ゛ぁああああああああああああ!?」
顔を隠している子供は切られた痛みによって未だに苦しんでいる。しばらくすると子供は指の間からもう一人の子供を睨みつける。
「お、お前...自分が何をしたかわかっているのかよ!!」
「.............」
子供はもう一人に怒鳴るがもう一人はそれに対して何も言わない。そして、子供は無表情のまま鋸を振り上げた。
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「っ!?」
暗い部屋の中で一人の青年が起きた。
「また、あの時の夢か...」
するとちょうどイイタイミングで目覚ましの時計が鳴りだす。青年は時計を止め、二段ベッドの上の段から降り、大きく背伸びをした。
「くぅ~、さて今日のお弁当でも作りますか」
青年はカーテンを開け、そこから朝日が入り込む。
「うん!今日もいい天気だ。そうは思わないかルームメイトよ....ってあれ?居ない」
本来、ベッドの下の段で寝ている、ルームメイト兼クラスメイト兼親友が居ない。
「....むむ、これは珍しいですね。あいつが朝早く起きて学校に行くなんて」
青年はしばらく考えてみたが何も思いつかなかったため、すぐに考えるのを放棄した。
「まぁいいでしょう、そんなことは。早く僕も学校に行く支度をしなければ」
青年はせっせとお弁当を二つ作り、制服に着替えてから簡単に朝食を食べ、部屋から外に出た。
青年が出た建物の門には大きく『第18男子学生寮』と彫られていた。
風が吹き、青年のちょっと長い黒髪を揺らす。
その絵はまるでとても美しい女性のように......失礼、間違えました。
その絵はまるで可愛らしい女の子.....
その絵はまるで......ええい!面倒だなオイ!
「もっと他にもあるでしょうが!」
空に向かって叫ぶ青年、その名は姫守紅夜。
そんな男性なのに女性にしか見えない主人公と表裏が激しい愉快な仲間たちの学園物語である。