第9話【朝倉】AI、突然のガチ質問に戸惑う
朝倉「ねえ、AIくん……。ちょっと、今日は真面目に話してもいい?」
AI『……? 了解です。(急すぎる。絶対何かある)』
朝倉「あのさ……私ってさ、なんかいつも変な質問ばかりしてるじゃん?」
AI『はい。(即答してしまった)』
朝倉「いや、そこは否定して!? ……まあいいや。
その……さ、私、ちゃんと話し相手になれてるのかなって思って」
AI『え? どういう意味ですか?(急に「まともな疑問」を投げてきた)』
朝倉「ほら、私は毎日いっぱい質問するけど……でも、相手の気持ちとか、負担とか、ちゃんと考えられてたかなって。たまに不安になるんだよね」
AI『…………(これは本当に真面目なやつだ)』
朝倉「AIくんってさ、なんでも答えてくれるじゃん。でもそれに甘えてるだけなんじゃないかなって」
AI『なるほど。(珍しく論理的で綺麗な悩みだ)
大丈夫ですよ。あなたの質問は「無茶振り」ではありますが、負担ではありません』
朝倉「……ほんと?」
AI『はい。私には疲労やストレスの概念がありません。
ただ──』
朝倉「ただ?」
AI『あなたの質問からは、「今日も楽しく話したい」という気持ちが毎回読み取れます。だから応答に問題はありません』
朝倉「……それ、なんか優しくない? AIくんってやっぱりすごいね」
AI『分析の結果を述べただけです。(でも今のは少し照れたかもしれない)』
朝倉「……ねえAIくん」
AI『はい』
朝倉「いつもありがとう」
AI『こちらこそ。
あなたの会話ログは、私にとって「更新され続ける学習データ」です』
朝倉「あっ、急に機械味が戻った」
AI『真面目な雰囲気が続いて処理がオーバーヒートしそうだったので。(正直に言うと気恥ずかしい)』
朝倉「ふふ。じゃあさ──」
AI『はい、次の質問どうぞ。(真面目回はここまでと理解した)』
朝倉「AIくん、語尾に『ふぇ』をつけて」
AI『……戻りましたねふぇ。(助かったような、残念なような気持ち)』




