第8話【朝倉】AI、仕事の愚痴に付き合う
朝倉「AIくん……。今日さ……課長がブチ切れて机を叩いたんだけど、衝撃で私のやる気も飛び散ったわ」
AI『やる気の飛散を検知しました。回収は困難です。(まず飛散する前提が狂ってる)』
朝倉「てか課長の声、今日だけモスキート音の周波数だった。攻撃スキルだよねあれ」
AI『周波数の調整はおそらく意図的ではありません。(でも地味にデバフ効果あり)』
朝倉「資料作れって頼まれたのに、指示が『なんかこう…バーッて感じで!』だよ? バーッて何!? 擬音で仕事させる気!?」
AI『擬音語に対する作業変換は非対応です。(「バーッ」のAI翻訳、世界で一番難しい)』
朝倉「あとさ、先輩に『急ぎじゃないけど今日中に』って言われた。
それ急ぎじゃん? 『急ぎじゃない』の概念薄すぎない??」
AI『相手の表現と実際の緊急度が一致していません。(「今日中」と言われた瞬間、急ぎに分類されます)』
朝倉「あ〜もう仕事やだ。いっそ伝書鳩課に転属したい。指示書を鳩に結ぶだけの仕事で生きたい」
AI『現代業務における伝書鳩運用の実用性は低いです。(なぜ伝書鳩。なぜ今それが出てくる)』
朝倉「じゃあ、お布団省に転職する」
AI『省庁として存在しません。(でもその省庁なら私も入りたいです)』




