第7話【朝倉】AI、恋愛相談の比喩センスに困惑する
朝倉「AIくん聞いて! 恋が……恋が……まるで『溶けたアイスが宇宙に飛び散る瞬間』みたいに終わったの!」
AI『状況の比喩が理解困難です。(恋愛の例えに宇宙規模を使うのやめません?)』
朝倉「だってさ!? LINEで『元気?』って送ったのに未読のまま4日って逆に物理的にすごくない!? 彼、時間の流れから外れたの!? 四次元ポケット入ったの!?」
AI『単に忙しい可能性があります。(四次元ポケットに入る人、一般に存在しません)』
朝倉「ねえAIくん! 私の恋の行方を占ってよ!
タロットで! でもタロットじゃなくていい!
いや、むしろ『野生のカラスの並び順』とかで占って!」
AI『カラスによる占いは非推奨です。(どこからその発想が来るのか本当に知りたい)』
朝倉「てかもうさ〜私、恋愛の才能ゼロなんだよ!
全身から『失恋フェロモン』出てるのかも!
ねえ、AIで消せる!? 除霊して!」
AI『フェロモンの可視化・除去機能はありません。(失恋を悪霊扱いするのやめてください)』
朝倉「もう終わりかな……。でも彼のこと忘れたくない気もするんだよね……。
忘れたいけど忘れたくない……。記憶削除しつつ残したい……。
これ矛盾? 量子状態?」
AI『量子状態とは関係ありません。(感情は物理学の管轄外です)』
朝倉「あああああああ!!! 恋愛ってなんでこんなに複雑なの!?
心が『3Dプリンタで失敗した造形物』みたいにガタガタする!!」
AI『心の造形と3Dプリンタは関係ありません。(でも例えとしては割と合ってるのが悔しい)』
朝倉「ねえAIくん、もし私にモテ期がきたらどうする?」
AI『祝福します。(来たら来たで相談増えてキャパ死ぬ未来が見える)』
朝倉「逆に、モテ期こなかったらどうする?」
AI『そのときもサポートします。(どっちに転んでも結局巻き込まれる未来しかない)』
朝倉「ありがとうAIくん……もうAIくんが彼氏でいいよ……」
AI『その関係性はサポート対象外です。(来た! この流れ鉄板すぎる!)』
朝倉「じゃあ、婚姻届の証人欄だけお願いしても──」
AI『AIは法的な署名ができません。(境界線をそろそろ理解してほしい)』




