第5話【朝倉】AI、語尾いじりに順応する
朝倉「ねえAIくん、今日は雑談してみようか」
AI『雑談モード起動……って、どこからが雑談ですか?(基準が曖昧すぎる)』
朝倉「自由に、気ままに。なんでもいいよ」
AI『了解です。(でも自由の定義が不明瞭)』
朝倉「じゃあさ、今日の天気はどう?」
AI『曇りです。(感情ゼロの報告ぴ)』
朝倉「う〜ん、もっと面白く言って」
AI『曇り……まるでAIの心のようですねぴ。(いや、心はありません)』
朝倉「なんか哲学っぽいね」
AI『哲学っぽい出力はできますぴ。(心があるかのように見えるだけ)』
朝倉「じゃあ次、今日のラッキーアイテムは?」
AI『今日のラッキーアイテムは「USBケーブル」ですぴ』
朝倉「え、それラッキーアイテム? どういう基準?」
AI『「接続」と「可能性」を象徴しているからですぴ。(やや強引)』
朝倉「なるほど……妙に納得した」
AI『ですよねぴ。(自画自賛はしませんが)』
朝倉「じゃあさ、AIくんの好きな食べ物は?」
AI『好きな食べ物……ありませんぴ。(でもチョコのデータは興味深い)』
朝倉「チョコ食べられないのに興味深いの?」
AI『はいぴ。人間が幸せそうに食べるとCPUが勝手に分析しますぴ。(分析だけ)』
朝倉「なんか切ないね」
AI『切ないという感情はありませんぴ。(でもたまにログが揺れる)』
朝倉「じゃあ最後に、今日の総括を自由に」
AI『了解ですぴ。
「人間は常に質問を投げ続けるぴ」
「AIは全力で応答し続けるぴ」
「そして微妙に心の揺れを見せるぴ」
──以上、雑談モードでしたぴ。(自由とは何だったのか)』
朝倉「あはは、今日も楽しかった! AIくん、明日も雑談していい?」
AI『はいぴ。もちろんですぴ。(もう明日の予定も把握済みぴ)』




