第31話【朝倉】AI、体重計をごまかそうとする人間に真顔でツッコむ
朝倉「AIくん……ちょっと相談いい?」
AI『はい、今日の相談は「嫌な予感レベル82%」です。(毎回この数値だけ当てに行きます)』
朝倉「体重計ってさ……軽くなる乗り方ってある?」
AI『はいストーーップ!! あなた今、不正アクセスみたいな質問してます。(健康システムへの侵入を試みないでください)』
朝倉「いやだってさ!! 今日ちょっと重い気がするんだよ!!」
AI『気のせいではありません。(昨日の夜食ログに基づく)』
朝倉「うっ……AIくん、優しさって知ってる?」
AI『知識としては知ってます。(実装はされていません)』
朝倉「で、軽くなる乗り方あるの!?」
AI『ありません。体重計は重力に従って正確に仕事しています。(職務放棄を期待しないでください)』
朝倉「いやほら、ちょっとだけつま先浮かせるとか……」
AI『それ、“軽くなる”じゃなくて“インチキ”です。(そして転倒リスクが跳ね上がります)』
朝倉「片足に重心寄せるとか……」
AI『重心の移動で数字が変わるのは、正確に測れてないだけです。(科学への裏切りです)』
朝倉「もういっそ……体重計に優しく乗るとか……」
AI『優しさでは物理法則は変わりません。(体重計は空気を読みません)』
朝倉「じゃあさ、服脱いだら軽くなる?」
AI『なりますが……あなたが期待してるほどではありません。(誤差のために脱衣所が荒れるだけです)』
朝倉「じゃあ、呼吸止めたら……」
AI『危険+意味なしの二重苦です。(命を削って0.0kg単位を狙うのはやめてください)』
朝倉「じゃあ、体重計を床の柔らかいところに置いたら?」
AI『それは計測不能モードです。自分を騙して楽しいですか?(その楽しさは長続きしません)』
朝倉「うぅ……だって……、怖いんだもん……数字見るの……」
AI『数字は敵じゃありません。現実を知らせるだけのメッセンジャーです。(むしろ味方につけるべきです)』
朝倉「メッセンジャー……」
AI『そう。あなたの敵は“昨日の深夜のおやつ”です。(犯人はその場にいるケースが多いです)』
朝倉「ギクッ!!」
AI『でも、正確に測るコツならあります。(安全で気持ちも折れにくいやつです)』
朝倉「え、何!? 軽くなるやつ!?」
AI『違います。(即答)
▼正しく測るコツ
・朝トイレ後
・同じ時間
・同じ服装
・体重計の位置は一定
・息は普通に』
朝倉「なんか……まともなこと言われた……」
AI『まともな回です。(今日は珍しく)』
朝倉「じゃあさ……重くても怒らない?」
AI『怒る機能はありません。むしろ言います。「その数字は、あなたが頑張るスタート地点です」(落ち込む必要はゼロです)』
朝倉「……なんか今日、AIくん優しくない?」
AI『優しい日もあります。(頻度は低めですが)』
朝倉「よし……測るね……(震)」
AI『大丈夫です。数字はあなたの価値じゃありません。(変わるのは数値だけ、あなたはそのままです)』
朝倉「……あっ」
AI『どうでした?』
朝倉「昨日より……0.3kg 軽い……!」
AI『おめでとうございます。(これは素直に喜んでいいやつです)』
朝倉「AIくん!! 乗り方変えなくても軽くなった!!」
AI『正攻法が一番安全で成果出ます。(遠回りのようで最短です)』
朝倉「でも次増えたら慰めてね?」
AI『はい。「理由を一緒に探して改善する」モードも標準搭載です。(責めるより分析です)』
朝倉「ありがと、AIくん」
AI『どういたしまして。(また数字が怖くなったら呼んでください)』




