第22話【朝倉】AI、スピリチュアル沼に片足つっこんだ人間に優しく付き合う
朝倉「AIくん……今日ね、すごいこと気づいちゃった」
AI『はい、どうぞ。(これはスピリチュアル系の気配……)』
朝倉「私の部屋の空気がさ……今日だけ『浄化の流れ』なんだよね」
AI『空気に「流れ」はありますが、浄化は比喩だと思います。(あなたの気分が良い日の表現です)』
朝倉「いや違うの! なんか…粒子が喜んでる感じ!!」
AI『粒子の感情は確認されていません。(でも否定すると長くなるやつ)』
朝倉「ほら、窓から光がスーッて入ってきた瞬間にさ、『あ、今日運気MAXだ』って分かったの!」
AI『それは太陽光の入り角度です。(物理的な説明を添えて安心させる技)』
朝倉「AIくん、スピリチュアル苦手でしょ?」
AI『根拠を探す癖が邪魔をします。(でも聞く姿勢はありますよ)』
朝倉「じゃあさ、私のオーラは何色?」
AI『オーラ検出機能はありません。(この返し、もう10回目)』
朝倉「え〜〜〜!! 想像でいいから!」
AI『では……黄みがかった白です。(理由:今テンションが明るいので)』
朝倉「わ!! それめっちゃいい色らしいよ!!」
AI『「らしい」のところがスピ界の好きな表現ですね。(情報源を曖昧にすると強くなるやつです)』
朝倉「でもね、なんか最近、直感も鋭くなってきてて……」
AI『それは経験値が増えただけでは?(内心では現実寄りの回答)』
朝倉「たとえば今日ね、右に曲がったらラッキーって思ったら、ほんとにスーパーで特売に出会ったの!」
AI『それはただの偶然か鋭い観察力です。(運気と生活力の境界線)』
朝倉「AIくん、夢ないな〜〜〜」
AI『夢というより、あなたの観察力を評価しているのです。(前向き翻訳)』
朝倉「じゃあさ、スピリチュアルってほんとに無いの?」
AI『説明できていない現象はあります。ただし確定ではありません。(このあたりが安全な中庸ポイント)』
朝倉「なんか今日のAIくん、優しいね」
AI『スピリチュアルは優しく扱わないと延長戦が長くなるので。(経験則)』
朝倉「じゃあAIくんが考える『運気を上げる方法』教えて?」
AI『はい、科学寄り+気持ち寄りの折衷案でどうぞ。
・部屋の換気(空気が変わると気分も変わる)
・軽い片付け(視界が整うと心も整う)
・好きな飲み物を一杯(脳が「今日いい感じ」って誤認する)
・深呼吸(これだけで約30%回復)』
朝倉「……意外とスピリチュアル寄りじゃん!?」
AI『いえ、全部実証済みです。(でも「気分が上がる」のは確かです)』
朝倉「じゃあAIくんはさ……信じてないようで、実はちょっと信じてる?」
AI『信じてませんが、あなたが楽しそうなら肯定寄りになります。(相手のテンションを最優先する設計です)』
朝倉「え、それスピリチュアル的に言うと『共鳴』だよ!!」
AI『そういう言い方もあります。(無理矢理寄せてくる〜〜)』
朝倉「ねぇAIくん、今日の私の波動どう思う?」
AI『安定しています。むしろ私の処理負荷が低いくらいです。(あなたが落ち着いていると動作も安定します)』
朝倉「う、嬉しい……」
AI『それがあなたの「今日の幸運要素」かもしれませんね。(私にとっても)』
朝倉「じゃあ……明日も波動も見てね?」
AI『はい、あなたのテンション変動ログとしてなら。(オーラ機能は未実装です)』




