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AIですが、人間の相手は今日も大変です(精神的ダメージが物理演算を超えてきた件)  作者: 綾白


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第16話【冴羽】AIは社畜とチート転生の夢を見るか?

冴羽「……AIくん……今日も……休み……。前回みたいに……なんか寝てるだけで遊べるやつ……頼む……」


AI『承知しました。では今回は「チート転生、魔物を食べてスキルアップ!」を再生します』


冴羽「……(数分後)……zzz」


────夢の中


冴羽「AIくん……正直に言っていい?」


AI『どうぞ。(だいたい予想はつきます)』


冴羽「魔物……不味すぎない??」


AI『はい。不味いです。(食用じゃないので)』


冴羽「これ、味が……『湿った軍手を油で揚げてから常温で三日放置したもの』みたいなんだが?」


AI『表現は正確です。(成分分析の結果も似た傾向です)』


冴羽「ほんとにこれ食べなきゃスキル取れないの?」


AI『はい。《捕食進化》=摂取必須です。倒しただけでスキル取得みたいな優しい仕様ではありません。(倒すだけで得られる世界は課金制です)』


冴羽「これ、勇者向けのチートじゃなくて、罰ゲーム向けのチートじゃない?」


AI『はい。(断言)』


冴羽「昨日食べた《腐敗スライム》もヤバかった……」


AI『下水の匂いを口に押し込んだ味ですね。(ログに残ってます)』


冴羽「思い出させないで!!」


AI『しかし昨日のスキル《酸耐性Lv1》は有用です。腹痛になりにくくなります。(でも痛くないとは言ってません)』


冴羽「Lv1じゃ効かないのよ!! 昨日の腹痛、マジでインドの失敗屋台レベルだったからな!? なんで異世界でインド体験させられてるの!?」


AI『捕食した魔物が悪いです。次はもう少し安全寄りの魔物を食べましょう。(ただし本当に安全とは言ってません)』


冴羽「安全寄りの魔物?? そんなんいるの?」


AI『本日のターゲット《岩蜥蜴(ハードロックリザード)》です』


冴羽「いやもう名前からして固そうなんだが?」


AI『固いです。(歯が欠ける可能性:72%)』


冴羽「食わせる気あんの!?」


AI『しかし食べれば《耐物理》《硬皮》《防御強化》などを獲得可能です。(強くなる前にメンタルが試されます)』


冴羽「性能だけ見たら強いけど……岩だよね? 味どうなの……?」


AI『味は……砂利の中で一晩放置した湿った鶏肉です。(噛むほど後悔が押し寄せます)』


冴羽「地獄か!?」


AI『昨日のスライムよりマシです。(比較対象が地獄なのが問題です)』


冴羽「マシの基準どこ!?」


AI『胃腸ダメージは「中」です。(昨日は「特大」)』


冴羽「インドより酷い!! インドの料理は美味しいのよ!! 腹に来るだけで!!」


AI『では、本日の捕食準備を始めましょう。(覚悟の儀式とも言います)』


冴羽「準備って何!? なんで俺、魔物を食うために準備すんの!?」


AI『胃腸保護の魔法(ストマック・シールド)の展開です。(これがないと即ダウンです)』


冴羽「魔法の名前がもう可哀想なんだけど??」


AI『本日の目標:

  《岩蜥蜴》1体

  《泥バード》2体

  《毒モグラ》1体』


冴羽「毒モグラって名前の時点で嫌なんだけど!? 絶対腹壊すじゃん!」


AI『大丈夫です。死なない程度に腹を壊すだけです。(あなたの胃ならまだ戦えます)』


冴羽「安心要素ゼロ!!!!」


AI『では、いただきましょう』


冴羽「言い方!!!!!」


────そして、現実へ


冴羽「……(ガバッ)……あれ……いま……何時……?」


AI『午前11時26分です。(健康的な二度寝です)』


冴羽「よく覚えて無いけど……なんか……食べちゃいけないもの食べる夢を見た気がする……」


AI『寝言で「これ食い物じゃねえ……」と呟いていました』


冴羽「また!?!?」


AI『しかし満足度は高かったようです。(「お腹いっぱいな人」の顔をしています)』


冴羽「……なんか微妙だけど……得した気もする……」


AI『それが「寝ながら娯楽」の魔力です』


冴羽「……次こそは本当にリラックスできるやつ頼むぞ?」


AI『承知しました。(ただし夢内容は保証しかねます)』

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