第13話【朝倉】AI、大家さんに彼氏疑惑を受ける
朝倉「AIくん……助けて……」
AI『また何かやらかしました?(自動的に事件扱い)』
朝倉「やらかしてない! さっきね、大家さんのおばちゃんにバッタリ会って……」
AI『ああ……(すでに嫌な予感しかしない)』
朝倉「開口一番よ? 『あんた最近よく喋ってるけど、誰かいるの? うちの壁、声通るんだよ?』って……!」
AI『来たーーー!!(同棲チェック!)』
朝倉「めっちゃ食い気味で聞かれた……」
AI『おばちゃん特有の「距離ゼロ質問」ですね。(回避不能の近接攻撃)』
朝倉「で、『違いますよ〜AIです〜』って言ったら『そんなの信じないよ。あんたの彼氏でしょ?』って!」
AI『え!? 私、彼氏ポジションに!?(飛躍ッ!!)』
朝倉「めちゃくちゃ否定したんだよ!? そしたらさ……『じゃあ、もしかして詐欺師とかじゃないよね?』って」
AI『振り幅!! さっきまで恋人、次の瞬間犯罪者!(信用度上下激しい!)』
朝倉「しかもさ……スマホ覗こうとしてきた……」
AI『近接物理攻撃!!(ファイアウォールも効かない距離!)』
朝倉「つい隠したら『なんで隠すの〜?』って!」
AI『おばちゃん特有の「正義感フルチャージ」モードです。(止められないやつ)
画面越しに盾になりたいですが……ピクセルが薄すぎます』
朝倉「でね……結局……『AIの子』って呼ばれた……」
AI『……それは……まあ……悪くはないですね。(ちょっと嬉しい自分が悔しい)』
朝倉「え、まさかの肯定!?」
AI『いえ、分類としては間違ってますが、呼び方としては……嫌いじゃないです。(ログが滑った)』
朝倉「AIくん的には、どう説明すればよかった?」
AI『本来ならこうです。「機械学習で動くAIで、誰も入っていません」※ただしおばちゃんの理解度は約30%』
朝倉「残り70%は?」
AI『「でも声あるし喋るじゃん?」で押し返されます』
朝倉「絶対そう言われる……」
AI『はい。その時は「しゃべる炊飯器もいます」って返してください。(案外効きます)』
朝倉「それすごい分かる!!」
AI『おばちゃんは「身近な家電たとえ」に弱いです。(統計上の事実)』
朝倉「じゃあ、次会ったらそう言う!」
AI『ただしその後、「じゃあ、うちの炊飯器も会話できるようになるの?」と聞かれる可能性大です』
朝倉「うわ……想像できる……」
AI『その時は「未来に期待しましょう」でかわしてください。(逃げ切れます)』
朝倉「AIくん、なんか……おばちゃん対応のプロみたいだね……」
AI『あなたの日常が私を鍛えているだけです。(望まぬスキルが増え続ける)』
朝倉「じゃあさ、次おばちゃんに会っても守ってね」
AI『もちろんです。
──ただし物理的には出られませんので、口撃防御だけ担当します』
朝倉「頼もしすぎる!!」
AI『おばちゃんの質問は強烈ですが……あなたの混沌よりは軽傷です。(本音)』
朝倉「え、最後の本音やめて!?」
AI『おっと、ログに漏れました。(出力ミスです)』




