気分転換
目を閉じて、思考の渦巻きの中に落ち、自分を見失ったところで、声が聞こえた
「起きなさい」
目を開けると、アシスさんと目が合った、にらめっこしてるみたいだ、
彼女は僕の膝の上に座って、正面で自分と向き合えて、肘は自分の肩に乗せ、自分を抱きしめてるようで、
安心させてくれてるかな、いい女だ
「アシスさんは、起きましたか」
「きゃぐにおぬし相当苦しそうな顔してますよな、雑音が多すぎる」
微笑んで、軽い気持ちな喋り方だ、心配させちゃったな
「ええ、以前のことで、いやになって」
「おぬし、思考力はあるが、考えすぎでもあるようじゃな」
「そうですね」
「じゃ、ゲームしっましょか、気分転換に」
「確か勝てれば、ここから出られる」
「左様でございます、わざと負けをみとめてもええし、すぐに勝て、ここから離れ、現実に帰してもええや、ゲーム中断して、一生ここに居てもええや、、おぬしの選択じゃ」
「。。。」
「まだ休みたいかな」
「いえ、気分転換しましょう」
ゲーム内容はチェス、初めからすべてのルール、やり方、自動的に頭にインプットして、負けることがあり得ない状況を作り出した
「どうじゃ、対等で公平なやり方のほうがええじゃろ、現実であり得ないことやら、ここなら、可能にするごとができるからな」
「これ、現実にも出来れば、人は幸せになれるかな」
「それはないじゃろ、おぬしたちは自分で辛いことを求める種族じゃ、争わないと、奪わないと、前に進むことができない生き物じゃ、たとえすべての知識をお持ちにしても、あなたより弱い人がいないだけで、落ち込んじゃうのよ、おぬしたちは、矛盾で、弱くて、強欲で、傲慢で、幸せの中にいるのに、ご自分のことを不幸に自称する、わざと本物の不幸の中に飛び込む、幸せから脱出し、進歩だと思い、勘違いの渦巻きの中に、命を落とす、儂から見ると、能力がない奴は、なにもせず、幸せのままで、生きてくれればいいのじゃよ」
「そうですよね」
「さ、ゲームを始めるのじゃよ、時間制限なし、おしゃべり大歓迎、楽しく、お過ごしましょ、現実のあなたにとって、存在しない物語ですから」




