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天の星屑〈スターダスト〉  作者: 叶海なつ
第一章 水の流れに乗って
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8.水影の村のハーフエルフ

「ここよ!」


 女性について行き、着いたのは他の家と同じような形の木の家。他の家と違うところは、ドアの前に垂れ下がっている葉っぱや花たちだ。おそらく薬の材料となるものたちだろう。


「じゃ、アタシは戻るね!この時間なら薬草の採集から戻ってきてるはずだから、家にいると思うわ!それじゃあね!」


「あ、ありがとうございました!」


 女性はそう言って、私に手を振った後三匹の犬を連れて去っていった。彼女の躾の賜物なのか、引き連れていた犬たちは私に一度も吠えることがなく、とても大人しかった。ただ単に人が怖い犬だったのかもしれないけどね。


 気を取り直して、私はハーフエルフの家のドアの前に立つ。そしてドアをコンコンコン、と三回ノックした。


「はーい」


 透き通ったような綺麗な男性の声がドアの向こうから聞こえた。彼が女神様の言っていたハーフエルフだろう。数秒家の中で物音がした後、チリン、とドアベルがなり、家のドアが開いた。


「誰かな、もしかして村長くん?今月分の薬は昨日だしたよ」


 ドアを開けながらそう言った男性は、青年だった。いや、ハーフエルフだから本当はおじいちゃんなのかも?ハーフエルフは人よりも長く、エルフよりも短い時間を過ごす。エルフの寿命は数千年。長ければ八千年ほど生きられるそうだ。そう考えるとハーフエルフは数百年、長くて千年ほど生きられるのではないだろうか。見た目じゃ二十代くらいだか、一体何歳なのか。


 私の姿を認めた青年は、想像していた人物と違ったのと知らない存在が尋ねてきたのとで驚いたのだろう。目を見開いてこちらを見ていた。


「君とは初めましてだよね?僕はアルファだ。道に迷って聞きにきたのかな?それとも僕に用かい?」


 情報どおりアルファと名乗った白藍色の髪の青年は首を傾げた。さらさらのメンズロングも彼の頭の動きに合わせて揺れる。彼の瞳はエレクトリックブルーとエンパイアブルーが混ざった綺麗な色をしていた。


「突然押しかけてすみません。お願いがあって、星泉の町(ステラクア)から来ました。カナ・リリアンテと言います」


「リリアンテ?」


 ぱちくり、とアルファが目を瞬かせる。


「ふむ。何か面白そうな予感がするね。中に入りなよ。話を聞こう」


 うんうん頷いたアルファはそういうと、ドアを大きく開けて、「さあ入るといい」と私を家の中に招いた。


「お、お邪魔します……」


 面白そうな予感とは?と疑問に思いながら、私は話を聞いてもらうため、アルファの家に足を踏み入れた。

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