第9話、開発計画
ハイナル王国国王、王妃の帰国、三名の兄の帰国、三名の兄の嫁の入国、エミリアナ一行は根回しは済ませており、機密を兄の嫁三名が読めない暗号化処理済み。
国王ユヒート
「エミリアナ・シャーク侯、留守中に失礼した、ハイナル王国国王ユヒートだ。貴殿の国家はどこか?」
エミリアナ
「シャルーンが詳しい」
シャルーン
「ハイナル王の墓の近くに転移した魔法使い一行です」
ユヒート
「シャルーン、わかるように言え」
シャルーンが詳しい説明、父親は頭を抱える。
兄の嫁三名と王妃は困る、未婚者のシャルーンは縁談が幾つかある。
ハイナル王国内は根回しが100%完成し、がっちがっち。
また王位継承権の低いシャルーンが最高の功績をあげた無自覚な有力候補。
シャルーン
「で、暗殺教団降伏したですが、どうします?」
ユヒート
「どうしますって、どうすいっちゅうじゃ」
この為に暗殺教団も宙ぶらりん、兄の嫁三名も宙ぶらりん、兄の三名の継承権も宙ぶらりん、留守中の根回しは計画でもあり、他国に機密が漏れる最悪を回避した。
モンスター討伐、魔獣討伐、他の討伐も多いシャルーン、困ったのは初回の自己紹介も難しい外国人の嫁三名。
ハイナル王国は一大軍事大国、大量生産技術に長けた大国になった、後から嫁に来た他国の王女に開発技術等の機密を流されてはたまった話ではない。
エミリアナ
「失礼、長男の嫁、次男の嫁、三男の嫁、失礼ですが、祖国に愛はありますか?」
通訳が伝える、困った質問ではあるも、祖国に愛はあると通訳を経由して伝える。
エミリアナ
「では聞きます。祖国の愛、ハイナル王国への愛、優先はどちらになりますか?」
通訳は困った、言い訳は通じない、困った三名は旦那に頼む。
周りの根回しした全員は決定した。
計画中の機密漏洩の諜報員と。
入国の難しい外国人は嫁を口実に他国に機密を渡す気だと。
エミリアナ
「十分です。ハイナル王国への愛はないのですね。悲しい話だ」
三名の嫁は選択を間違えたとわかった。
ユヒート
「十分とは?」
エミリアナ
「十分の話なので」
根回しは計画の的中、万馬券を買う諜報員の三名は敵だと判断した。
リンゴの槍が三名の首を切り裂く。
ユー
「機密を渡す諜報員は始末しました」
沈黙、言い訳は通じない現実の殺害。
エミリアナ
「失礼ですが、疑わない理由は?」
沈黙。
ユヒート
「では聞くが、戦争はどうする?」
エミリアナ
「勝てばいい」
エミリアナの人狼隊、サンドゴーレム、サンドガーゴイル、魔法生物兵器、困ったのは三名の旦那。
エミリアナ
「では戦争の用意ですね、空軍に焼きましょう」
シャタは向かう、空軍の百五隻は満載した油樽、投下ランプ、離陸と快速に飛行。
他国の王女の祖国王都に油樽投下、ランプ投下、火計に焼く。
帰国と補給、離陸と快速に飛行、投下コースに投下、火計に焼く三か国。
通訳、他は帰国、焼けた国が残る。
嫁の三名を始末された三名の王子は、困った位に飛び抜けた軍事大国ハイナル王国、困った位に焼けた国が残る三名の嫁の祖国。