座りパン差分! ~女子が素晴らしいことをしてくれたけど、ふざけたことを言うので、わからせてやった。体操着ハーフパンツ好きな人限定~
仮タイトルは『座りパン』でした。
高校生のあなたの部屋には、同級生の女子がいる。私服姿で、黒髪を後ろで短い三つ編み一本にまとめている。
彼女は立ち上がった。帰るために立ったのかとあなたは思ったが、そうではなかったらしい。
彼女は、白い膝下スカートの下に自分の両手を入れる。
彼女は私服なのに、高校の体操着のハーフパンツを穿いていた。中に着用していたそれを、あなたの前で完全に脱いだ。
手に持った紺色ハーフパンツを床に置いた。その横で、彼女はスカートのお尻側を押さえつつ、膝を曲げて座る。両足をわざとらしく左右に広げた。
「どう?」
彼女は聞いてきた。何のことかは、あなたも分かっている。
スカートの中の白い下着が、はっきりと視界に入る。布地の縫い合わせの部分もしっかりと分かる。
あなたは興奮しながらも、いいねと答えた。
「前でしゃがんでもらえるかな」
座る彼女の頼み通りに、あなたは動く。
すると、彼女は獲物を捕らえるがごとく、あなたの頭部を両手でつかんだ。
あなたはスカートの中に引き込まれた。太ももが、下着が、あなたの頭部へと密着させられる。
あなたはより興奮した。
「あれぇ~? ハーフパンツが好きって言ってたのに、パンツのほうが嬉しそうじゃなぁい?」
おとなしそうな見た目とは真逆のいやらしい声で、彼女は喋った。
あなたは表面上では平静を装ったが、――物凄く憤る。
ハーパン好きなあなたは、彼女の考えに到底納得がいかなかった。
だから、わからせてやるしかない。
彼女に拘束を解かれた後、あなたは抗議する。――下着の上に穿いたハーフパンツと直に穿いた下着を比較するのは、絶対に公平じゃない、と。
どちらが嬉しそうに見えるのかは、下着を脱いでハーパンだけを着用し、その上で同じことをやった後に判断すべきだと、あなたは彼女へと力説した。
「分かったよ……」
渋々、彼女は立ち上がる。上半身を曲げて、ゆっくりと、下着を脱いだ。
ノーパン状態の始まり。
彼女は白い下着を床に置き、紺色のハーフパンツを拾い上げる。
「あんまり見ないでよね……」
今の彼女は、スカートの中をあなたに見られないよう、厳重に注意しながら、ハーフパンツのみを身に着ける。
「うぅ……なんか気持ち悪い……」
ハーフパンツを直に穿いて心地悪いのが、彼女の表情からも伝わって来る。あなたも同じことをしたら、きっと同じ気持ちになるだろうと思う。
彼女は床へとお尻をつけて、股を開く。
中は紺色で、太ももも紺色で覆われている。
V字のハーフパンツ。
それに、あなたの頭が挟まれた。
大好きなハーフパンツ、しかも直接下半身の上に穿いたハーフパンツに興奮してしまい、あなたは自分から彼女のハーフパンツへと顔を圧しつけていた。ハーフパンツ上部右側の白いタグさえも目にしながら、あなたは中で暴れた。
「もぉう……っ! だめぇっ!」
彼女は後退し、あなたの頭部から離れた。すぐ、スカートを押さえた防御の態勢をとる。
大変に満足した。あなたは立ち上がり、今度は彼女にどうだったかと聞いてみた。
「……こっちのほうが嬉しそうだったです、私の負けです、すみませんでした……」
顔を赤くする彼女は、若干変な敬語を混ぜて答えた。
少々痛そうにもしている彼女に対し、あなたは調子に乗り過ぎたことを反省する。ごめんと声に出して謝った。
「いいよ、気にしないで。私にも悪いところがあったんだから。じゃあ、そろそろ帰るね……」
首の後ろの三つ編みが揺れる。彼女はそそくさとあなたの部屋から出て行った。
あなたは見送りに行こうとしたものの……床に下着が残っていることに気がついた。
白い下着には、同色の小さなリボンがついているぐらいしか、装飾がないようだった。よく見ると、かなり子供っぽいような形状をしていた。
あなたの部屋に彼女が舞い戻る。恐らくハーフパンツ内側の感触で、下着を置き忘れたことに気づいたのだと思われる。
彼女の頬は赤いままだった。
「ごめんなさい、それ、忘れてた……」
申しわけなさそうに下着を指差して、彼女はその場で紺色ハーフパンツを脱いだ。
またノーパン状態になった。
彼女は、やはり足をなるべく上げず、あなたに中を知られないよう、慎重に下着を身に着けた。
「もうやだぁ……」
しょんぼりとした様子で、彼女はつぶやいていた。ハーフパンツを穿く際の動きは、下着の時よりも早かった。
「……今度こそ帰るね」
弱々しい彼女とともに、あなたは玄関まで向かう。
「今日の私、ほんとバカみたいだったよね?」
聞かれたあなたは、頷いて肯定する。
否定して欲しかったのか、彼女は少し苛立った顔を見せる。けれども、すぐに穏やかな表情を装った。
「バカみたいな私は、最後にバカみたいなことをしまーす」
彼女は精一杯、ふざけた感じで言いながらも、両手で丁寧にスカートを持ち上げた。
美しい。
あなたに対し、紺色ハーフパンツの裾を見せている。
バカみたいなこと、と言うのには賛成しない。けれどもハーパン好きなあなたは、彼女のバカみたいと称する行動自体は、肯定的に受け取った。
彼女は静かにスカートを戻す。
「なんで体操着のハーパンを穿いて来たか、教えてあげる。……あなたが喜んでくれるからだよ?」
この女子はかわいかった。抱き着こうかと思ったが、それだとハーパン好きの行動としてはおかしい。なので、スカートをめくってハーパンに顔を埋めようとも思ったが、それを自らやるのも気が引ける。
「じゃあ、またねっ」
玄関口を開けて彼女は出て行った。
見送りながらあなたは思う。
三つ編みを垂らす彼女が愛おしい。
(終わり)
直穿きハーパンをやりたかった、というのが本作執筆の理由です。
最後までお読み下さり、ありがとうございます。ハーフパンツ関連の作品は色々あるので、良ければ他の作品もよろしくお願いします。