96 もろともに
巨大ムカデが巣と共に消滅していく。
それと共に周囲の景色も変わっていく。
山のような巣の崩壊とともに、その周囲の巣も崩れおちていく。
それらは山のような巨大な巣の末端だった。
巨大な巣から枝分かれしている。
あるいは伸びた根や蔦から出て来た人面花が巨大化して巣になった。
そうした巣は、もとになってる巨大な巣の崩壊と無縁ではいられない。
中心となっていた巣の崩壊と共に、それらも死滅していく。
中に住んでいた人面虫共はさすが共倒れにはならない。
それらは、あくまで人面花の中に住んでいただけだ。
巣がなくなるなら余所に行くだけだ。
その際に、枯れて死んでいこうとする人面花から花粉をもらっていく。
それを種にして別の所に植えるために。
そうして怪物共は生きながらえていこうとする。
その全てを根絶やしにしたいが、あまりにも広大な世界に逃げている。
追いかけるのも難しい。
いずれ追い詰めるにしても、当面は放置するしかない。
それに、巣が枯れて消滅した場所。
そこを聖域にしないといけない。
でないと怪物共がまたなだれ込んでくる。
そうなれば、せっかく巣を破壊しても元の木阿弥だ。
急いで結界をはっていく。
広範囲に、強力なものを。
怪物が消えた場所を汚れの入れない場所にしていく。
巨大な巣を破壊した事で大量の経験値も得られた。
結界をはるのに必要な気に困る事はない。
徹底的に敷き詰めて、怪物が二度と入れないようにする。
そうしてる間に怪物は入り込んでくる。
だが即座に展開する結界に取り込まれ、瞬時に生滅していく。
作業が終わると、怪物のいない綺麗な場所が出来上がる。
怪物の巣の影響も消えたのか、元の世界との接点も出来てくる。
そこに入って一度帰ろうかと思った。
だが、一緒に来た者達とまだ合流してない。
そちらも気になるので、もう暫くこの世界で活動する事にした。
どのみち、怪物を消していく事になる。
それを今やるか後回しにするかの違いしかない。
ならば、仲間捜しのついでに、少しだけでも怪物退治を進める事にした。




