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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
4章

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91 今までにない巨体をもつ敵を相手に

 カズヤも羽根つき巨大ムカデの接近に気付いた。

 それを見て結界の奥に身を潜める。

 障害物のない開けた場所。

 身を守るには厳しいものがある。

 だが、カズヤは気にせずその中心で怪物を待った。



 この世界における障害物は怪物の巣しかない。

 積み重なって巨大な樹木のようになってる巣が林立するそこは、確かに障害物になる。

 空を飛ぶ敵は動きもままならないだろう。

 だが、巣の中は怪物も多数潜んでる。

 そんな所で迎撃をする方が無謀というものだ。



 それくらいなら、敵が一切いない開かれた場所の方が良い。

 怪物除けの結界も張ってある。

 その中に飛び込んでくれば、怪物はただではすまない。

 生命を削っていく事になる。

 そこに飛び込んでくれるならありがたい。



 それに、カズヤは正面切って戦うつもりはなかった。

 迫ってくる羽根つき巨大ムカデを目にして気を使っていく。

 今回は足下の地面に作用させていく。

 土に気を通し、粘土のようにこねて動かしていく。



 カズヤの意思に沿ってうごいていく土は、カズヤを土中へと沈めていく。

 地下に向かっていくカズヤは、大地という強固な防御の中に身を隠す事になる。



 巨大ムカデもそれは目にしている。

 土の中に身を隠すこしゃくな敵を見て、ムカデ自身も地面に着地する。

 そこから足を勢いよくうごかし、地面を掘っていく。

 凄まじい早さで巨大ムカデは地面の中に沈みこんでいく。

 力任せの大技だが、全長10キロになる巨体は土の中に沈んでいく。

 カズヤを追いかけるつもりなのだ。



 カズヤもそれは感じ取っている。

 巨大ムカデが迫るのにあわせて、土の中に更に逃げ込んでいく。

 追いかけて長大な怪物も足下を掘っていく。



 それがある程度きたところで、カズヤは土に流す気を増やす。

 怪物を覆うように。

 それに合わせて土が動き、怪物を覆っていく。

 巨大ムカデはそのまま土の中に埋められていく。



 巨大ムカデもそれを察して逃げようとする。

 だが、周囲から押し寄せる土の重みを退ける事は出来ない。

 地中の中に閉じ込められていく。

 足をうごかして、更に掘り進めてどうにか脱出しようとしていくが。

 そんな怪物にカズヤは接近していく。



 怪物の頭の部分にくる。

 土を更にうごかし、頭を固定する。

 そのまま圧力をかけて潰す事も出来る。

 だが、あえてカズヤはそうせず、思考を覗いていく。

 この怪物が何を考え、どこから来たのか。

 それらを知るために。

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