87 能力を持つ者も増え、だからこそ分かる怪物の悪影響
怪物退治が難しいのは、単純に従事できる人間が少ないからだ。
このせいで、一度に対処出来る範囲が限られてしまう。
このため、どうしても怪物退治には限界があった。
そもそも、戦える能力者が少なかったからだ。
だが、変化したこの世界では違う。
超能力とう形で、気を操る能力を持つ者が大勢いる。
怪物という存在も知られている。
巣というものが脅威になってる、邪念や瘴気を放ってる事も知られている。
そういった巣は迷宮・ダンジョンと呼ばれて忌み嫌われている。
そんな状況なのだ。
人手を集める事は簡単だ。
問題なのは、カズヤ達に比べればレベルが低く、そのままでは戦力になりがたいこと。
ここを解決しなくてはならない。
そこでカズヤは、別世界・別次元につれていき、強制的にレベルを上げることにした。
引率役につれていかせて、怪物の巣の破壊に参加させる。
そうする事で、莫大な経験値が入る。
早速、呼びかけを開始した。
元の世界だけでなく、別世界・別次元があること。
それが巣の崩壊の向こう側にあること。
そこでより巨大で強力な怪物が跳梁跋扈してること。
これらを世界全体に伝えていく。
そこまでの事はまだ知られてなかったからだ。
反応は早かった。
国家レベルで動きがあり、怪物対策にのりだしていく。
数多くの質問がよせられた。
それと同じくらいの参加希望者があらわれた。
早速カズヤは、有望そうな者を募ってレベル上げを開始していく。
別世界に転移して、そこで怪物の巣を破壊していく。
それに付き合う参加者達が一気にいくつもレベルをあげていく。
単独で巣を破壊できるくらいに強くなる者も出てきた。
それらが怪物達を殺して回っていく。
世界の変化も加速していった。
次々に破壊されていく怪物の巣。
それに伴って世界は次々に姿を変えていく。
それまでいた者達や建物、景色が消える。
今までいなかった者達があらわれる。
本来なら消えていた者達、生まれる事がなかった存在があらわれる。
絶滅していた動植物も復活する。
なにより世界そのものが変わった。
人間社会だけでなく、地球そのものの形が変わった。
今まで存在しなかった大陸があらわれた。
同時に、地球そのものの大きさが変化した。
より巨大になっていった。
しかし、それもまた復元なのだ。
本来あるべき姿に戻っていってるにすぎない。
怪物によって地球そのものも侵食されていたのだ。
だから怪物が消えて復活した。
本来あるべきものが。
さすがにこの変化はカズヤにとっても予想外だった。
ここまで変わるとは思ってなかった。
同時に、どれだけ怪物に食い荒らされていたのかを再確認する。
「ここまで踏みにじられてたのか」
怪物が奪っていたものの大きさ。
一個人や人類という種族だけに止まらない被害の大きさを知る。
「こりゃ、根絶やしにしないと駄目だな」
あらためてそう思い直した。




