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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
3章

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65 もし味方が敵になったとしても

 怪物側の人間。

 それを統括していた者の頭を覗いて分かったこと。

 奴等は、怪物に対抗していた者達を操る。



 家族や知人に圧力をかけて脅す。

 そうして逆らえなくして操っていく。

 怪物側の人間は、こうして屈服した人間を怪物退治に勤しむ者達にぶつけてくる。

 今回もそうなる可能性があった。

 背後から襲ってくる者に、そういった操られる者がいるかもしれない。



 そうなった場合、全力で戦うしかない。

 カズヤも死にたいわけではない。

 相手の事情を考えると哀れには思う。

 だが、それが敵対するのを許す理由にはならない。

 考慮して手心を加えるわけにもいかない。

 命がかかってるのだ。

 下手な事をすれば自分が死ぬ。



 自分の命を危険にさらしてまで相手を助けるつもりはない。

 前に出て来たら全力で倒すしかない。

 もっとも、そうなったとて良心の呵責をおぼえる事は無い。



 悪いのは操っている怪物側の人間だ。

 その背後にいる怪物だ。

 そいつらが怪物退治をしていた者達を操ってるのが悪い。

 そうして操られた人間を倒したとて、カズヤに罪があるわけでもない。



 可愛そうだとはカズヤも思う。

 だが、思うだけだ。

 敵に容赦をするわけにはいかない。

 そんな事をしたら死ぬ。

 相手の事を思いやって死ぬ理由はない。

 そんな馬鹿な事をするつもりは全くなかった。



(そうならなきゃいいけど)

 さすがにそうは思う。

 そう思うだけで終わりだ。

 やるしかないなら全力で戦う。

 そして、相手を倒して生きのびる。

 ただそれだけだった。



 そう考えながら先に進んでいく。

 誰が敵になるかは分からないが、まずはこの巣を破壊せねばならない。

 その先の事は、それが終わってから考えれば良い。

 目先の問題を解決しなければ、その後の事に悩む事は出来ないのだから。



 そんなカズヤに向けて、強烈な気が迫る。

 あわてて気を放って防御する。

 ギリギリで間に合ったが、それでもかなりの衝撃を受けた。

「いるのかよ」

 舌打ちする。



 どうやら巣の中枢の方にも強力な気を操る者がいる。

 かなりの高レベルなのが分かる。

 カズヤがギリギリしのげる程の一撃を放ってくるのだから。

 ここにも高レベルの者がいたという事だ。



 それが、怪物を倒して自前で用意したのか。

 それとも、怪物退治をしてた高レベルを脅して使ってるのか。

 どちらなのか、これ以外の何かなのか。

 それは分からない。

 分からないが強力な敵がいる。

 それだけは確かだ。



 さすがにカズヤも気を引き締める。

 簡単に攻略が出来なくなったのだから。

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