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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
3章

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61 敵ですら操ってきた、だがしかし

 邪魔者達は様々なところに根を張っている。

 怪物が見えない世界に根をはり、蔦を伸ばし、人を貪っていくように。

 その庇護を受けてる邪魔者達も、社会の様々な所に人を送り込んでいる。

 その影響力は大きい。



 この力を用いれば、相手を追い込む事が出来る。

 本人だけではない、周囲の人間にも圧力をかける事が出来る。

 今まで邪魔者達はそうしてきた。

 敵対する巣を潰そうとする者達を倒してきた。



 巣を潰してきた者達はレベルが高い。

 直接戦えば負ける。

 だから周囲の人間に圧力をかける。

 家族に友人、恋人、勤め先。

 そういう者達を潰していけば、巣を潰す者達も動きを止める。

 被害を拡大させないためにはそうするしかない。



 それでも何人かの跳ねっ返りは出て来る。

 脅迫をものともせずに攻撃してくる者はいる。

 そういう者達には、脅しに屈した者達をぶつけていく。

 高レベルの人間同士で潰し合いをさせる。



 そうして邪魔者達は生きのびてきた。

 勢力をのばしてきた。

 敵対する者を全て殲滅して。



 取り逃した者も何人かいたが、それらもさして脅威にはならなかった。

 脅しに屈した者達を派遣して処分はさせているが。



 しかし、今回はそれが出来なかった。

 相手の正体が分からないからだ。



 姿形が分かれば、相手を追い込む事も出来る。

 残った証拠から相手を割り出す事も出来る。

 だが、そういったものが残ってないのだからどうにもならない。



 最悪、証拠がなくてもでっち上げで陥れる事は出来る。

 しかし、それも相手の正体がわかっていればだ。

 誰かも分からない人間を無駄に葬り去っても意味がない。



 今できる事は、不穏な存在がテロ活動をしている、という程度だ。

 実際、死んでる者や破壊された建物はある。

 それを行った者の正体も分かってない。

 だから不安をあおる事が出来る。

 警察も使って警戒する事も出来る。



 だが、それだけだ。

 レベルの高い者なら、この程度のことは障害にならない。

 一般的な警戒や警備など、簡単に乗りこえるのが高レベル能力者だ。



 当然、カメラなどで撮影も出来ない。

 そんな事が出来るなら、とっくに相手の正体は判明している。

 他の様々な装置を使ってもだ。



 仕方ないので、高レベルの人間を呼び寄せた。

 これなら相手が高レベルでも対抗できる。

 あとは、捕まえるのを待つだけだ。

 捕まえて正体が分かれば、脅して手駒にする。

 それが無理ならば、その場で処分する。



 統括する立場にいる者はそのつもりでいた。

 そうしてから、また組織を立て直そうと。



 それから数時間後。

 統括する立場の者は、その考えがとてつもなくあまいものだったと知る事になる。

 襲撃してきたカズヤによって。

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