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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
3章

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58 邪魔者の拠点、そこは怪物の巣だった

 邪魔者共の拠点の中に入り、建物の中を進んでいく。

 怪物の姿はないが、時間は止まったままだ。

 能力をもってる者以外は全て動きを止めている。



 そんな中で、カズヤは気を放って建物の内部を探査していく。

 どういう構造になってるのかを把握し、内部を巡っていく。

 ありがたい事に、人の目を気にする必要がない。

 動いてるのは全て敵。

 能力のある者だ。

 さもなくば、怪物だ。



 時間が止まったという事は、この施設が怪物の巣に等しい何かという事になる。

 そして、ここにいるのは邪魔者しかいない。

 怪物に等しい能力者か、怪物そのものかだ。

 遠慮をする必要はなにもない。



 人間用の結界を作り、広範囲に攻撃をほどこしていく。

 邪魔者はこれで一網打尽に出来る。

 時間はかかるが、いずれ死ぬ。



 そうしてから巣を探していく。

 地上部分にはなかったので、地下部分だけになってるはず。

 そう考えて場所をさがす。



 気を使った探索の成果はすぐに出た。

 建物の地下に巣があった。

 そこに至る道もすぐに見つかる。

 念のために怪物用の結界を作り、外に出て来るのを防ぐ。

 今はまだ表に出てきてないが、出現したら厄介だ。



 隠し通路を伝って怪物の巣がある地下へと向かう。

 出向いてみると、そこは異様な姿になっていた。

 地下全体に茎や根がはりめぐらされている。

 その中の幾つかに人間の反応があった。



「……牧場か」

 即座に人がいる理由を理解する。

 邪魔者どもの拠点も人を作る牧場なのだと。

 だからここに多くの人がいるのだと。



 気になったのでそちらへ向かっていく。

 敵の関係者だから助けるつもりはない。

 だが、何が行われてるのかは見ておきたかった。



 そうして出向いた先には、多くの男女がいた。

 幾つかある地下室の中は、例外なく男女が揃っていた。



 ある部屋では人面花にとりつかれた美形の男達がいた。

 それらに種付けされるための繁殖用の女もたくさん。

 こちらも美形揃いだ。

 怪物好みの見た目の子供を量産するための繁殖場所なのを察した。



 別の部屋では、人面虫に霊魂を食い荒らされた男が何人かいた。

 それ以上の数の女と共に。

 こちらは労働用の人間を量産するためなのだろう。

 見た目はそれほどでもない。

 だが、奴隷労働用なのか、体力のありそうな者達が揃っていた。



 そうした部屋が幾つもあり、そこで男女が繁殖に励まされていた。

 能力者はいないようで、動きは止まってる。



 そうした部屋には管理・監視のための怪物がたむろしている。

 それらを処分して回っていく。

 生かしておく理由はない。



 そして、動きを止めてる者達の意識を覗いていく。

 何か情報はないものかと。

 残念ながら大半はろくに何も知らされてない。

 ただ、こうした奉仕活動が宗教の教義にかなうものだと言われて従っている。

「何をふざけてんだ」

 そんな事をいう宗教に呆れた。



「つまり、こいつらは怪物に操られてたと」

 そう考えると合点がいった。

 邪魔者どもがなんで巣の破壊に反発するのかも。



 怪物に操作されてたからだ。

 怪物の下部組織だったからだ。

 取り憑かれてるわけではないが、怪物に従って動いてたからだ。

 だから巣の破壊を阻止していた。



 怪物も人間を利用した方がよいと思ったのだろう。

 特に巣を破壊する人間を相手にする場合には。

 同じ人間同士なら攻撃するのも躊躇う。

 常識に縛られてる者なら特に人殺しは忌避するだろう。



 そして、怪物の管理下で作られた者達だから、怪物も攻撃しないのだろう。

 以前、怪物の巣の中につれこんだ邪魔者が襲われなかったのもこの為だ。

 怪物からすれば、同族に近い存在なのだろう。

 だから殺そうとしなかった。

 食い散らかそうとしなかった。



 ただ、カズヤには関係がなかった。

 自分らの命を奪おうとしてきた連中だ。

 殺すことに躊躇いはない。

 邪魔者の方から仕掛けてきたのだし、カズヤからすれば当然の反撃だ。



 なにより悪事に荷担している。

 怪物の手先になってる、走狗として働いている。

 そんな連中を野放しにするわけにはいかなかった。



 悪人や悪党は即座に抹殺しなければならない。



 でなければ被害者を産み出し続ける。

 まっとうに生きていく為には、害になるものを殲滅しなくてはならない。

 これに反発してるのは悪人や悪党だ。



 怪物の手先だという事も判明したのだ。

 ますますもって生かしておけない。

 残らず全部処分しなくてはならない。

 怪物共々吹き飛ばすしかない。

 崩壊に巻き込んで消滅させていかねばならない。



 単に自分達を危険に追い込んだというだけではない。

 明確に殲滅する理由が見つかった。

 手始めにこの場を完全に破壊する。

 この場所だけでなく、これ以外の全ての敵を。



 その第一歩になるこの宗教施設。

 それを潰滅させていく。

 建物の地下にあった巣を破壊して。

 その後に出て来た巣の地下部分にも踏み込んでいった。

 建物の地下に巣があったから、それが今回の巣の地下部分だと思っていたが、そうではなかった。

 建物の地下の更にその下(に見える場所)に巣の地下部分があった。

 そこも破壊し、この場を完全に解放する。



 作業が終わって外に出ると、宗教の施設は消えていた。

 巣の崩壊と共に生滅していた。

 もともとこの世界にあってはいけないものだったのだろう。

 かわりに別の建物が出現した。

「本当に必要のない連中だったんだ、邪魔者って」

 入れ替わりに出て来た建物を見て、納得してしまう。

 また、邪魔者達が必死になって巣の破壊を止めようとしていたのかも想像がついてしまった。



 人が消える、それは良くない。

 邪魔者達がそう言っていたのは、自分達が消える可能性を考えていたからだろう。

 怪物と関係があるかを知っていたのかは分からない。

 分からないが、本能的に察していたのかもしれない。

 巣を破壊したら自分達が消えるかもしれないと。

 だから巣を崩壊させないようにしていた。

 カズヤにはそう思えてならなかった。

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