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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
3章

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57 怪物と邪魔者はやってる事が同じという事実

 最初の小さな新興宗教を皮切りに、他の団体も潰していく。

 邪魔者が関わってるところを全て破壊していく。



 中には宗教という形をとってない者もいる。

 会社の中で影響力を手にしていたり、自営業で周辺に影響を与えてる者もいる。

 それらを残らず処分していく。

 その全てが、最初に倒した新興宗教の教祖と同じ事をしてるからだ。



 怪物に取り憑かれて苦しんでる者達を食い物にしてる。

 それが邪魔者達のやってる事だった。

 一見、善人ぶってるように見える。

 だが、巣を破壊せずに怪物が何度も生まれてくる下地を残してる。

 そのせいで取り憑かれる者が後を絶たない。

 そこにつけ込んで、お祓いやらお祈りやらで稼いでいる。

 そこから派生する様々な人間関係を利用している。



 放置できるわけがなかった。

 邪魔者共のやってる事は怪物を使った搾取だ。

 人々から金を吸い上げている。



「だからなのか……」

 巣の破壊を否定する理由が分かった。

 それによって何かが変わるからでも、消えていく人がいるからでもない。

 たんに自分達の食いぶちを守りたいだけなのだ。



 人が消えるからというのは、聞こえのよい言い分けにすぎない。

 偽善というのがふさわしい。



 これが、巣を破壊するだけの力がないから、というならまだ分かる。

 怪物を倒して地道にレベルを上げるしかないならばだ。

 それならば巣を破壊できるまでレベルが上がるのを待つしかない。

 しかし、邪魔者達はそうではない。

 意図的に巣を残し、人々を苦しめて金を巻き上げてる。



「怪物と同じじゃねえか」

 そう、やってる事は同じだ。

 人を苦しめ、苦しんでる者達を使って利益を得る。

 怪物は餌と繁殖の為に牧場を作って人を集めている。

 邪魔者達は食いぶちを得るために信者という形で人を集めてる。

 やってる事は同じだ、違いはない。



 そんな怪物同然の邪魔者共を処分していく。

 末端の小さな組織から、中堅どころのそれなりの集団まで。



 ただ、この作業には時間がかかる。

 巣の破壊と違い、時間が止まらないからだ。

 作業中も時間が流れていく。

 その為、どうしても作業時間に限界が出てしまう。



 しょうがないから、放課後の作業は諦める。

 作業は夜中にしていく事になる。

 この方がまだ時間を確保出来るからだ。

 目撃者も減る。



 幸い、能力も高くなってるので、眠らずに活動できる時間も長くなっている。

 今のカズヤは二週間ぐらい休まずに活動出来る。

 寝る必要が今はなくなっている。

 夜間はほぼ全て自由に使える時間になっている。



 その時間に外に出て、ひたすらに邪魔者を倒していく。

 数日もすると、家の近くにある邪魔者の拠点はほとんど消えた。

 残ってるのは、この近隣で中枢になってるところだけだ。



 今まで通りにそこも攻略するつもりだった。

 ただ、手間がかかるとは思っていた。

 今までと違い、それなりの規模の宗教団体の建物に挑むことになる。

 簡単には攻略できないだろうと。

 もっとも、時間と手間がかかるだけで、出来ないとは思ってない。

 面倒、ただそれだけが気掛かりだった。



 しかし、その気分も目的地に到着した途端に消える。

 しばらくご無沙汰だった感覚に襲われたからだ。

「これ……」

 時間が止まっていくのを感じる。

 巣の近くまで来た時のように。

 それを邪魔者の拠点に近づいた瞬間におぼえた。

 同時にカズヤは悟る。

 その理由を。

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