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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
3章

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56 人を食い物にしてる邪魔者という能力者達

 敵がどこにいるのかは分かってる。

 倒した敵の頭から情報を引き出している。

 早速、近くにある敵拠点へと向かっていく。



 敵は宗教という形であちことを侵食している。

 もっとも民衆に結びついてるのが宗教だ。

 それらの内部に食い込み、あちこちに広がっている。



 それも、特定の宗教をたててるわけではない。

 伝統的なものから、新興宗教まで。

 ありとあらゆる組織・団体に入り込んでいる。

 寺や教会だけではなく、新興宗教の会館まで。

 それこそ、小数の人間が集まってる会合の中にまで入りこんでいる。



 そうした場所で影響力を高め、更に多くの場所や組織に食い込んでいく。

 宗教は地位や立場をこえて様々な人間が集まれる場所だ。

 一般人から政治家に企業家、学者に芸能人、新聞にテレビなどなど。

 あらゆる人間が、同じ宗教に入ってるという事で接点を持つ。



 そういう場所だから、普段は会えない者達であっても近づく機会が得られる。

 敵はそういう場所で様々な者達と接触し、影響力を作っている。



 それらを潰していく。

 中心となってる能力者も、それに肩入れしてる者達も。

 生きてればそれだけで邪魔になる。



 直接手を出すのは危険ではある。

 怪物が相手なら、誰も知らないうちに全てを終わらせる事が出来る。

 だが、相手は人間だ。

 怪物退治の時のように、周囲の時間が止まるわけではない。

 警察などが介入してくる可能性だってある。

 最悪、犯罪者になるかもしれない。



 それでもだ。

 やらなければ余計な手間がかかる。

 巣の破壊を邪魔され続けてはかなわない。

 快適な作業の為にも、無駄は最初に省いていくしかない。



 そう考えて家の近くにある敵拠点にたどり着く。

 名前も知らないような新興宗教だ。

 教祖が自宅で布教をしているような、本当に小さな団体だ。

 何が良いのか分からないが、そんなものに通ってる人間が何十人かいる。



 どういう連中がこういう宗教にはまるんだろうと思った。

 なので、出向いたときにいる者達の頭を覗いていった。

 理由はすぐに分かった。



 この新興宗教の教祖、これが邪魔者になる能力者だった。

 その力を使って、怪物に取り憑かれた者達を救ってる。

 救われた者達はたいてい感謝をしていく。

 その勢いで信者になるという流れが出来上がっている。

 この宗教では定番と言える手法だ。



「駄目だな、こりゃ」

 即座にカズヤは処分する事にした。

 たしかに取り憑いてる怪物を倒してるのは良い。

 しかし、それは巣が破壊されずに残ってるからだ。

 だから何度も怪物に取り憑かれる。

 取り憑かれるたびに邪魔者が能力を使って怪物を倒す。

 何の解決にもなってない。



 一時的な対処、応急処置としては有効だ。

 しかし、原因を排除する事もなく、被害を繰り返させている。

 これでは悪徳業者と言うしかない。

 問題を何度も繰り返し、被害者を増産してるのだから。



 また、それほど高い値段ではないが、寄進・寄付もとっている。

 お祓いと称して金をなども取っている。



 こうなるととんでもない負担になる。

 一回の費用は少なくても、何度も繰り返せば大きな出費になる。

 年間を通せばかなりの金額だ。

 邪魔者は継続的に金を支払わせて利益を得てる事になる。



 放置するつもりはなかった。

 教団本部である邪魔者の家に入る。

 鍵などは気を使って簡単に動かすことが出来る。

 また、中にいた者達全員の意識に影響を及ぼしていく。

 とりあえず眠気をもたらしていく。

 家の中にいた信者達は全員その場で眠っていった。



 教祖である邪魔者も同じだ。

 レベルは多少高いが、カズヤに比べるべくもない。

 抵抗も出来ずに眠っていく。



 そうしてカズヤは邪魔者にトドメを刺す。

 霊魂に直接はたらきかけていく。

 その全てを吸収していく。

 気を操れるようになって出来るようになった事の一つだ。

 相手の霊魂そのものを自分のエネルギーとして吸収する方法。

 それを邪魔者に施していく。



 これをやったら、普通に死ぬ事は出来ない。

 たんに死んだだけなら、霊魂が身体から抜けていく。

 そして、輪廻転生などをしていくことになる。

 だが、そんな霊魂そのものが吸収されていくのだ。

 エネルギーとして食われていく。

 そうなったら、存在そのものが消滅する事になる。

 転生なども出来なくなる。



 それをカズヤは容赦なく使っていく。

 普通に殺して邪魔者が転生したら面倒だ。

 そうならないように、可能性を徹底的に潰しておく。



 霊魂が邪魔者から引き剥がされていく。

 カズヤに吸収されていく。

 それに伴って、邪魔者の身体が干からびていく。

 最後には、水分の完全に抜けた枯れ木のような死体が出来上がる。

 それを見てカズヤは教団本部の家から出た。



 外に出てすぐにカズヤは結界を作る。

 邪魔者は巣を破壊せずに怪物の跳梁跋扈をゆるしていた。

 それを防ぐためだ。

 出来れば巣を破壊した方が良い。

 だが、今はそれを後回しにしていく。

 邪魔者の駆逐を優先するためだ。



 その間のつなぎとして、結界で怪物の動きを阻害していく。

 巣の破壊は、邪魔者達を潰滅させるまでお預けだ。

 また邪魔してくるかもしれないのだから。

 そうなったら対処が面倒になる。



 ただ、結界でも効果はそれなりにある。

 巣の破壊にまではいたらないが、怪物が出回るのを防ぐ事は出来る。

 よほど強力なものでもないかぎり、聖域となった範囲の中で死んでいく。

 人に寄生したり食らいつく事は出来なくなるはずだ。



 邪魔者が食い物にしてた者達も、これで解放されるはずである。

 取り憑かれる事はなくなるのだから。



「本当に邪魔な連中だ」

 巣の破壊を邪魔してくる連中。

 カズヤをそれらを邪魔者と呼ぶ事にした。

 文字通りに邪魔をしてくるからだ。

 これが怪物なら、もう少し対処も楽になるのだが。

 そうもいかないから面倒になる。

 邪魔者、それ以外に敵対してる能力者達を言い表す言葉を思いつかなかった。

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