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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
2章

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43 姉は繁殖用の家畜だった

 その後も駅前周辺の巣を破壊して回る。

 本来の目的である姉を探しながら。

 気配は感じるのだが、それ以上が分からない。

 あちこちからいた痕跡を感じ取れるからだ。



 どうもあちこちをうろついてるらしい。

 そのせいか、あっちこっちで気配が感じられる。

 もちろん、残留する気配の強弱はある。

 比較的よく通ってる場所などは強く。

 あまり頻繁に訪れてない、最後に立ち寄ってから時間が経った所は弱く。

 これが入り交じってるので簡単に見つける事が出来ない。



 やむなく隅からくまなくあたっていく。

 端から怪物の巣を潰していく。

 そうしてれば、いずれ姉も見つかるだろうと思って。



 そうして駅周辺の半分ほどを片付けた時だった。

 結界をはり、巣の地上部分を破壊。

 その瞬間に姉の気配が大きく感じ取れるようになった。

「ここか……」

 はっきりと示された姉の気配。

 そちらへ向かっていく。



 姉はすぐに見つかった。

 とあるマンションの中だった。

 複数の女と共に発見した。

 見ただけでろくでもない事になってるのを読み取った。



 姉を含め、その部屋にいた女は全員取り憑かれていた。

 人面花に霊魂を吸い上げられ、意思を奪われていた。

 その状態で、何人もの男と子作りをさせられていた。



 もちろん、怪物共の指示によるものだ。

 怪物が支配してる男の子を産ませるためだ。

 その為だけに若い女が集められている。

 言うなればこのマンションは牧場だった。

 人間を、怪物の餌を繁殖させるためだけの。

 姉はそこにつながれた家畜だった。



 その姉は、聖域となった場所で倒れ伏していた。

 怪物に取り憑かれてるせいだ。

 他の女も同じだ。

 いずれも怪物と共に苦しんでいる。



 その原因となってる人面花を気で吹き飛ばす。

 花の中にある女面を吹き飛ばし、姉を解放する。

 ついでに他の女に取り憑いてる怪物も破壊する。

 それでこの場にいる女は解放された。



 あとはこの場にある巣を破壊するだけ。

 地下部分を崩壊させればもう少し良い状況になるだろう。

 どのように変化するのか分からないが。

 だが、決して悪く変わる事は無い。

 最悪、今までの姉が消える可能性はある。

 それでもかまわなかった。



 姉への思い入れがあるわけではない。

 消え去ろうとどうでも良かった。

 それよりも、カズヤを取り巻く家庭環境が改善される方が大事だった。



 家族への思い入れをとうに失ったカズヤだ。

 親や姉がどうなろうとかまわない。

 ただ、自分に悪い影響が出る可能性があるのがゆるせなかった。

 それが無くなり、安心して暮らせる状態になってもらいたかった。



 また、とらわれていた姉を見て思う。

 その記憶も覗いたが、やはり酷い扱いを受けていた。

 最初は不良とつるんでいて。

 そこからヤクザとのつながりが出来て。

 麻薬やら覚醒剤やらを楽しみ始めて。

 当然、男との肉体関係を持ち始めた。



 その不良やヤクザも怪物の影響下にあった。

 そのせいで繁殖牧場に送り込まれる事になった。

 怪物に取り憑かれたのも、だいたいこの頃だ。

 そんな状態が幸せなのだろうかと考えてしまう。

 こんな状態を続ける事が良いのかと。



 先ほどカズヤに絡んできた能力者達。

 巣の破壊を拒み、現状維持をしようとする連中。

 そいつらは姉が陥った状態が継続される事をどう考えるのか?

 姉の状況はかなり酷いものだ。

 それでもこの状態を保つべきだというのだろうか?



「言うんだろうな……」

 なんとなくカズヤはそう思った。

 カズヤの前にあらわれた6人。

 それらの思考を読み取ったから分かる。

 たとえ怪物によって酷い目にあっても、消えて無くなるよりは良い。

 巣の破壊を拒んだ6人はそういうだろうと。

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